スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←謹賀新年 →Fly Me To The Moonを再録音しました
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

日々雑感

所沢でムラマツフルートを聞いてきました

 ←謹賀新年 →Fly Me To The Moonを再録音しました
所沢市に所在し世界的に有名な村松フルート製作所の協力により、フルートの解説と生演奏を行います。

1 日時:平成26年1月3日(金) 11時30分~12時20分
2 場所:当館内 大型映像館
3 内容:フルートについて楽器としての特性と製作上の工夫点等の解説を聞いた後、生演奏を鑑賞します。曲目は
      ・カルメン
      ・春の海
      ・トトロより
      ・春の歌
      ・カノン
      ・カステレード、4重奏曲
      ミニトークをはさみながらの演奏予定です。


これは所沢航空公園にある航空記念博物館の特別イベントです。中学校の吹奏楽部でフルートを吹いている下の娘と一緒に行ってきました。
img_museum1.jpg
もともとムラマツフルートは東京で製作を始めました。私が最初に買ったフルートは中古のムラマツでしたが、これには確か「TOKYO JAPAN」と刻印してありました。1973年に埼玉の所沢に移転して、それからは「TOKOROZAWA JAPAN」と刻印するようになりました。つまらないことですが、自分のムラマツに「TOKYO」と刻印してあるのが何となく誇らしかったものです。別に「オールドムラマツ」が好きだというわけではないんですが、当時の所沢と言えば、今よりももっと田舎(なにしろ「となりのトトロ」の舞台)でしたから、都会の香りのする東京の方が良かったと勝手に思っていたんでしょう。

ムラマツフルートの創始者、村松孝一がフルート製作の目標にしたのは、「ヘルムート・ハンミッヒ」でした(ちなみにパールもそうです。パールのAg925の銀は今でもドイツから輸入しているそうです。Ag970とかは日本製らしいですが)。ムラマツもパールも、どうやってもヘルムート・ハンミッヒのようなフルートが出来ず、研究に研究を重ねていたそうです。だからでしょう。その頃のフルートはY字アーム・オフセットカバードキーが普通でした。
CAISFPVY.jpg
《上がY字アーム・オフセットカバードキー、下がポイントアーム・インラインリングキーのフルートです》

私のあやふやな記憶だけで書くのですが、その頃の日本製フルートは最低音のCまで鳴る楽器は少なく、その中でムラマツは最低音まで、きっちりと鳴る楽器でした。それでも低音の鳴りずらさは、今の楽器の比ではありませんでした。相当な技術がないと鳴らなかったのです。その上、ヘルムートはEメカニズムが標準で付いていたのに、ムラマツは意地でもEメカは付けませんでした。少なくとも私はそう思っていますが、今のフルートはEメカがなくても普通に鳴ります。しかし、その頃のEメカなしのムラマツは第3オクターブのEを鳴らすのが難しくて、Eメカ標準のヤマハがうらやましかったものです。いわば、演奏者を選ぶフルートだったわけです。

EメカはEXでもいまだにオプションですが、今はムラマツも、かなりユーザーの希望に合わせたフルート作りをしていると思います。個人的には洋銀製のキーメカニズムにポイントアームなんて必要ないと思いますが、今はポイントアームでないと売れないんでしょう。それとムラマツはメッキをするのが嫌いなメーカーです。銀でも洋銀でも「無垢」で通したい(その方が素直な音が出る)と思っていたはずなのですが、見た目の問題なのでしょう。洋銀のボディとキーメカニズムには銀メッキをするようになりました。

さて、私のムラマツに対する思いは、この辺にしておいて、本題に入ります。このコンサートは「大型映像館」という映画館のようなところで行われました。横長の会場で床は絨毯敷きでした。
大型映像館
演奏の前に現在の村松フルート製作所の社長さん(創始者の村松孝一氏のお孫さんだそうです)から、フルート製作についての説明がありました。村松フルート製作所の社員数は75名で、一日平均22本のフルートを作っているそうです。手作りですから、こんなものでしょう。決して多い本数ではありません。

それにしても、ムラマツは頑固なくらい保守的なフルート作りをしています。だいたい、フルートって製作者の意向が反映されるものですが、ムラマツはある吹き方をしないと鳴ってくれません。それはムラマツを愛用したあるフルーティストの吹き方なのでしょう。最近のムラマツはずいぶん薄らぎましたが、リッププレートの形状にその影響がまだ残っていると私は思っています。

これは私の個人的な感想でしかありませんが、ミヤザワもそういうフルーティストの影響を感じさせます(誰だか私にはわかりません)。アルタスもそうです(こちらはウイリアム・ベネットさんですね)。吹き方を間違えると急に鳴らなくなるのです。パールとヤマハはあまりそういうことは感じません。ムラマツに慣れていた私はアルタスに変えた途端、吹き方がわからなくて苦労しました。アルタスの吹き方でミヤザワを吹くと音程が取れなくて苦労したものです。どんな吹き方をしてもまあまあ鳴ってくれるのがパールとヤマハでした。でも私の吹き方で最も良く鳴るのは、サンキョウなんですけどね。(どういう吹き方してるんだい?by影の声)

そんなことを思いながら、フルートアンサンブルの演奏を聞きました。グランドフルート二本、アルトフルート、バスフルートの四重奏でした。四人とも女性でした。たぶんムラマツの講師などをやっていらっしゃる方々でしょう。会場の響きがとんでもなくデッドなので吹きずらそうでしたが、面白いことに気がつきました。

グランドフルートは、おそらくムラマツ製なのでしょう。響きがデッドでも良く鳴っています。アルトフルートとバスフルートは会場の気温が低かったこともあってか、全然鳴っていませんでした。アルトフルートはムラマツ製だとすれば、総銀のはずです。ボディ・キーメカまで銀だと鳴らしにくいんですよね。おまけにアンサンブルの楽譜は細かな音ばかりで、息のスピードを遅くできません。同情してしまいました。バスフルートは他社製のはずですが、全く鳴っていませんでした。アルトフルート、バスフルートを吹いていらっしゃった方も、グランドフルートはきっちり鳴らしていましたので、気温と楽器のコンディションの問題だろうと思いました。

余談ですが、このコンサートに下の娘を連れて行きました。下の娘は中学校の吹奏楽部でフルートを吹いています。最初から、インラインリングキーのヤマハ281を吹かせているのですが、「カバードキーのフルートはどう?」と聞いたら、「学校のを吹いたけど吹きずらいからイヤだ」とはっきり言ってました。娘が次に買うフルートもインラインリングキーですな。これは。







関連記事
スポンサーサイト



~ Comment ~

ムラマツは素晴らしかった・・・ 

明けましておめでとうございます。
私もたかさんの見解と同じように思います。
ムラマツもミヤザワも全く同じ位置にトーンホールが開いてます!!最近のミヤザワも同じです・・・なぜこんなに音程が違うのか不思議です?頭部管の作りがメーカーによって違うのか、開発に携わった人が違うのか・・・?確かに調整がかなり左右すると思うのですが、昔のムラマツは少々雑な調整でもしっかり最低音が出てましたし音程も取りやすかったように思います。他のメーカーはあの当時は上手く出ませんでしたね・・・また定期的に無料調整を地方でも行なっていたのがムラマツだったから、本番でも安心して使える楽器がムラマツで、沢山の方が愛用するようになったのではないしょうか?

Re: ムラマツは素晴らしかった・・・ 

nebosukeさん

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


> ムラマツもミヤザワも全く同じ位置にトーンホールが開いてます!!最近のミヤザワも同じです・・・なぜこんなに音程が違うのか不思議です?

まったくその通りです。スケール設計は、たぶんサンキョウも基本的にムラマツ・ミヤザワと同じだと思います。「ibuki」は新設計のスケールだと聞きましたが、音程はミヤザワでした。歌口の削り方の違いが大きいと思うのですが、他にも要因があるかもしれないですね。

>昔のムラマツは少々雑な調整でもしっかり最低音が出てましたし音程も取りやすかったように思います。

ムラマツは少々調整が狂っていても演奏に影響することはありませんでしたからね。本番に強い楽器でした。今はスクールバンドで使わせるには気難しい楽器になったと思います。ヤマハのフィネスは、ムラマツと同じような「ストロビンガーパッド」を採用しましたが、500シリーズは通常のパッドでした。現場サイド(販売店)から猛烈な反対があったようです。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【謹賀新年】へ
  • 【Fly Me To The Moonを再録音しました】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。