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フルート・本体

銀のフルートに銀メッキをするのはどうして?

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 フルート関係の記事が続きますが、ご勘弁を…。このところの私のブログにいただいたコメントから、今日のテーマである「銀のフルートに銀メッキをするのはどうして?」について、じっくり考察しようと思います。

 今、日本で販売されているフルートのほとんどは銀メッキが施されています。(一部外国製を除く)洋銀製の楽器でも銀メッキがしてあって、見た目は総銀製と変わりません。キーの作りも一昔前はハンドメイドの高級品にしか使われていなかったポイントアームが、洋銀製のフルートにも使われていますので、本当に見分けがつきません。

 かれこれ20~30年位前までは、洋銀製のフルートに銀メッキを施すのは、オプションになっていました。銀メッキが標準になっていたのは、サンキョウくらいです。ヤマハも洋銀のままのモデルと銀メッキのモデルと両方を出していました。ムラマツは頑固で銀メッキのオプションすらなかったと思います。銀メッキが流行り出したのは、洋銀の色と銀の色が違うのを気にするユーザーが増えたからではないかと思います。サンキョウの普及モデルがそれで結構好調だったのではないかと記憶しています。やがてヤマハが普及モデルにも銀メッキを標準として出してきました。

 このころまでの普及モデルのキーメカはY字アーム(ポイントアームでないスタイル)が主流で、総銀製のスタンダードモデルもY字アームで作られていました。ポイントアームはハンドメイドの高級品の証だったわけです。だって作るのに手間がかかりますから。このポイントアームを普及品にも採用したのがアルタスでした。銀メッキが標準であったこともあって、普及品なのにハンドメイドの風格があって、人気が出たと思います。

 その後ほとんどのメーカーがこれに追従しました。いまやY字アームのフルートはヤマハのスタンダードモデルだけになっています。困るのはどのメーカーのカタログを見ても同じ形のフルートが、ずらずらと並んでいることです。写真で見ただけでは区別がつきません。ムラマツは流石に最後まで銀メッキなしのY字アームにこだわっていましたが、販売上、メリットがないと判断したのでしょう。ムラマツもEXまで、すべてポイントアームの銀メッキになりました。もっともムラマツは銀の部分にまで銀メッキをしていませんが…。

 ということは、普及品の場合、洋銀に銀メッキを施す主な理由の第一は「見た目」です。楽器の色が微妙に違うより同じ色で統一されていた方が、見た目がいいですもんね。二番目が「洋銀部分の保護」でしょう。何しろ洋銀の変色を取ろうとして磨くと、銀よりももっと擦り減るのが早かったですから。問題は「当時のメッキは剥がれやすかった」んですが、これもこの頃から剥がれることはほとんど無くなりました。銀でしたら吹いた後で楽器についた手の脂や汗を、拭き取ってやる位で十分ですから、いたずらにキーの調整を狂わせたりしないで済みます。変色が気になる人は、銀の摩耗を極力抑えた楽器専用のシルバーポリッシュで磨いてやれば、可能性ゼロではないものの、まず剥がれることはありません。

 三番目の理由が「音色」でしょう。銀の部分でも銀メッキをすると音色が変わります。概ね銀無垢より明るめの音になると思います。なぜかと言うと、一番目と二番目の理由と関係するのですが、メッキする銀は純度の高い銀が使われることが多いのです。銀の変色は銀に含まれる他の金属(主に銅のようです)が化学反応を起こすことで起きると言われています。ですから銀の純度の高いものほど変色しにくいわけです。(それでも楽器を変色させてしまう人がいますけどね)純度の高い銀は独特の音を持つと言われています。でも柔らかすぎてすぐ変形してしまいます。楽器にはしづらいのです。私の推測ですが、サンキョウはそれをメッキすることによって、明るい音色を作りだそうとしたのだと思います。Ag925の他に958や970、997など含有率の高い銀無垢の楽器を吹き比べると、音色の違いがわかると思います。
(面白いのはメーカーによって銀の含有率が高い楽器が明るい音色とは限らないということです。これが実に複雑で面白いです)

 視点を変えて考えてみます。実はゴールドフルートも変色します。特に9Kや10Kの楽器はそうです。理由は金以外の金属成分が化学反応を起こすという、銀の変色と同じ理由です。金の含有率の違いは銀のそれとは違って大幅に違いますので、なおさら違いがわかります。18K以上になるとあまり変色はしないそうです(鍍金職人さんから直接聞きました。22Kになるとほぼ純金ですのでなおさらだそうです)ので、例えば10Kの楽器に18Kのメッキを施すのと同じと思っていただければ、銀に銀メッキを施す理由が理解しやすいと思います。無駄と言えば無駄かもしれませんが、音色は違ってくるだろうと想像できます。金メッキがどこまで音色を変化させられるか、試してみたいと思っています。


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~ Comment ~

結論としては・・・ 

久しぶりにコメントさせて頂きます。

「銀のフルートに銀メッキをするのはどうして?」というタイトルでしたが、
結論としてその理由が何のか、今一つ 理解しにくかったので、質問させて下さい。

まず「銀のフルートに銀メッキ」 というのは、洋銀に銀メッキという話ではないですよね?

で、総銀の楽器でも銀メッキ仕上げをするメーカがあるわけですが、
たかさんの考えとして、その理由は「音色を変える為」という結論でよろしいでしょうか?

Re: 結論としては・・・ 

かんたさん

 お久しぶりです! わかりにくい文章ですみませんでした。

 洋銀の楽器に銀メッキをするのは、楽器の変色を押さえて、長期間使っても綺麗に輝いているようにという効果を狙っているということを説明した後、銀に銀メッキをするのも同じ目的があるだろうと述べるつもりでしたが、ここが抜けてました。

 銀に銀メッキをする目的としては、「変色しづらい銀をメッキすることで楽器の変色を押さえるため」と「純度の高い銀をメッキすることで音色を変えるため」の二つの目的があるというのが私の考えです。

 それともうひとつ、銀無垢の楽器は、ハンダ付けによる組み立てが終わった後で磨きの作業が入ります。ハンダ付けをしているところの写真等を見ると、銀の色はくすんでいますが、これに磨きをかけて輝かせる訳です。銀メッキをする場合は、この工程が無くなりますので、価格が押さえられるという事もあります。銀無垢の楽器よりも銀メッキの楽器の方が安価な要因のひとつになっています。

 実際は他にも価格差が生まれる要因がありまして、これには当てはまらないフルートもありますので、本文では述べませんでした。

 とっつきにくい文章ですが、よろしければまたおいでください。

ありがとうございます。 

分かりやすい説明をわざわざありがとうございます。
そういうことでしたら、私の認識とも一致しています。

では、またブログの更新を楽しみにしています。

Re:ありがとうございます。 

わざわざ、お礼のコメントまでいただき恐縮しています。今後もよろしくお願いします。

NoTitle 

ポイントアームについて、よく考えてみると、指で押さえるキーはどのみちポイントアームにはできないわけです。多分、連動するキーより直接指で押さえるキーの方が耐久性が要求されるような気がするのですが。
そう考えると、ポイントアームだと耐久性があるというのは限りなく気分の問題に近いのでは、という気がするのですが、どうでしょうか。

Re: NoTitle 

inti-solさん

 おっしゃる通り、指で押さえるキーはポイントアームに出来ません。フルートの場合、耐久性を考えたら、さほど違いはなかろうと私も思ってます。

 クラリネットやサックスは、楽器のグレードに関わらず、キーのほとんどはポイントアームなんです。これはキーカップの端の一部分だけを溶接するより、アームとカップの溶接面積が増えるからなんですが、これは耐久性を考えてのことです。フルートの場合は、溶接面積はそんなに違わないですからね。

 これは木管楽器全体に言えることなんですが、キーが狂ってくるのは大抵、直接指で押さえるキーです。変な力を加え続けたことで、そうなるようです。製作技術の問題より演奏技術の問題の方が大きいと思います。

 

 

こんにちは 

初めまして!
お邪魔いたします。
金のフルートでも変色するんですね~
とてもフルートにお詳しそうなので
じっくりと読ませていただきました^-^
ありがとうございます。

Re: こんにちは 

さかまさん

 はじめまして!ようこそいらっしゃいました。ミクシィの方で時々お見かけしています。

 私の拙い記事を読んでいただいてありがとうございます。経験だけは長いもんですから、いろいろと学ばせていただいたりしてます(笑)

> 金のフルートでも変色するんですね~

 私の知っている方は、10Kのゴールドフルートを吹いていますが見事に変色してます。なにしろヘビースモーカーですから(笑)。でもその人は金の変色は全く気にしてません。そのフルートの音色を気に入ったのですから。

 また、いらしてくださいね。
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