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 ←フルート総論…8.本番用フルートの条件 →TDLのちょっといい話
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フルート・本体

フルートのピンレスシステムって何?

 ←フルート総論…8.本番用フルートの条件 →TDLのちょっといい話
 私がメインで吹いているパールフルートは全機種ピンレスシステムが採用されています。カタログには「ピンレスシステム」について解説されていますが、「そもそもピンって何?」という方もいらっしゃるでしょう。ここでは私が所持しているヤマハと写真で比較しながら、わかりやすく説明したいと思います。

 フルートの構造上、あるキ―からキ―カップが二つ以上離れたところにあるキーを遠離操作しなくてはならないキーがあります。そういうキーは、間に別のキーパイプが入ってしまいますから、遠隔操作をしなくてはならないキーパイプとその中を通っている芯金に「ノックピン」を打って固定させ、遠隔操作できるようにします。

 例えば、Bキーは右手人差し指で操作するFキーやAisレバーで操作しなくてはならないので、この「ノックピン」が必要です。このノックピンシステムは、ピンを打つのに高い技術が必要とされます。少しでも間違えると、ちゃんとキ―カップが閉じてくれません。また、キーパイプと芯金に穴を開けるので強度が低下します。穴が空いているところから汗が侵入すると芯金を錆びさせることにもなります。

写真1は左手のノックピンシステムです。ノックピンに黒い○を付けてあります。
写真1
P1020501.jpg
そこで考えられたのが「ピンレスシステム」です。芯金とキーパイプを固定するピンを打たず、遠隔操作をしなくてはならないキーを、増設したキーパイプ(ブリッジ)で連結するものです。これが写真2です。
写真2
P1020500.jpg
このシステムはピンを打たなくて済むので、強度の低下を防ぐことができますし、芯金がさびにくくなります。その反面、キーパイプを増設しますので、キーメカニズムが重たくなります。

右手のキーはもっとややこしいです。Fisキーは右手中指と薬指のキーで操作しなくてはなりませんから、写真3のように「ノックピン」を打たなければなりません。黒い○を付けたキーパイプの上下に4本のピンがあるのが確認できますでしょうか。
写真3
P1020502.jpg
これが「ピンレスシステム」だと、このノックピンがありません。
写真4
P1020503.jpg
ピンボケの写真ばかりですみません。

左手と違って右手は「ブリッジ」もありません。どのようにしてキーパイプと芯金を固定しているのかというと、キーカップをキーパイプに溶接するキ―アームの裏側に、芯金を固定させるネジがありました。あまりにも精密なので写真に撮れませんでしたが、すごい製作技術です。なお、写真4のキーパイプの下の方に2本黒いものが見えていますが、これはキーバランスを調整するためのネジです。

 私はキ―メカニズムの質量はフルートの音に大なり小なり影響を与えると考えています。質量の軽い洋銀で作られたキーメカと重い銀で作られたキーメカでは、音色が違います。またキ―メカニズム全体の重さの違いがフルートの管体の鳴りにも影響を与えるでしょう。もちろん軽い方が音が良いとか、そんな単純なことではありません。軽く作ってもキーメカが頑丈でなかったら吹くのも苦労します。フルートを選ぶ際に少し気を付けたいところです。

 私個人はキーパイプが何本も並んでいるのが好きではないので、インラインリングに「ブリッジ」が付いていないキーシステムが好みです。私が愛用しているマエスタにはブリッジが付いているんですけど、そこは妥協してます。
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~ Comment ~

 

そういえば、先日個人的にレッスンしていただくことになった新しい先生に
フルートを見て頂いたんですが、「なんか・・・でかくない?」って言われました。
先生はYAMAHAオンリーの方なので、生徒さんもご自身の先生もYAMAHAらしいので
パールのマエスタは、ほとんど初めてマジマジと見て触って吹いたそうです。
で、先生の感想は・・・「いい楽器ね~。私も変えようかな」でした(笑)
それと、「重っ!」って言われましたよ~。
私は、アルタスとマエスタしか持っていませんが、マエスタのほうが好きです♪
パウエルを試奏したこともあるのですが、こっちの方が重いと思うんですけれど・・・。
H管だったからかなー?
先生といえども、たくさんの楽器をご存じってわけじゃないんですねー。
前の先生も、パウエルしか持ったことないっておっしゃっていたし。
意外とアマチュアの方が、色々と試したり集めたりするのかもしれませんね☆

Re: タイトルなし 

エリーゼさん

プロの人って「このメーカーのこの楽器」と決めたら、他の楽器に変えることはしない人もいますよね。ヤマハを使っていらっしゃるエリーゼさんの先生が「なんかでかくない?」「重っ!」と言われたのは、さすがというところです。

パールとヤマハでは管の厚さも違います(パールの方が厚い)し、キーメカの作り自体もパールの方がガッシリしているんです。特にキーパイプとキーカップをつなぐアームは、ムラマツ、サンキョウ、アルタス、ヤマハ、と吹いてきた私が見ても「ずいぶんマッチョだなあ」と思ってます(笑)。

私はほとんど力を入れずにフルートのキー操作をしていますから、この「マッチョ」なのは要らないんですが、頑丈なのはいいことですよね。パールのあのしっとりとした音色にも関係していると思いますよ。パウエルも結構重たいですけどね。キーメカは華奢です。

> 意外とアマチュアの方が、色々と試したり集めたりするのかもしれませんね☆

ぎくっ! 

きっとそうでしょうね。色々と試すのも楽しいですけど、練習にはなりませんから。

たかさん☆ 

へ~っ!!
パールの方が管が厚いんですねっ!
知らなかった~(笑)

確かに先生方の楽器と見比べた時、アームがマッチョでしたねぇv-91
気のせいじゃなかったんですねっ!

色々な楽器を試した方がいいという先生もいれば、1~2本で決めちゃった方がいいって
いう先生もいるし、難しい世界なんでしょうねぇ。
私はいまのパールちゃんで大満足なので浮気しないで、なついてもらえるように練習します(笑)

ピッコロも欲しいんですけれど、これも多分パールちゃんにするだろうと思います。
安いのあるしv-392

Re: たかさん☆ 

眠れぬ森のお姫さま

> パールの方が管が厚いんですねっ!

そうなんです。ヤマハを始めとする日本のメーカーのほとんどは標準管厚が0.38mmなのにパールは0.4mmです。世界的には0.4mmが標準らしいですが、日本のはちょっと薄めの管厚なんですね。このくらいでは音に影響しないという人と影響するという人がいて、微妙な違いなんですが…。

いちおう私の推測ということで読んでいただきたいのですが、

パールとヤマハの楽器の基本設計は、ほぼ同じなんです。違うのは一部のトーンホールの設計と、管厚、キーの作りです。このふたつのメーカーのハンドメイドモデルを吹き比べると、ずいぶん音色が違います。ですから影響はあると思いますよ。パールマエスタは、すごく手間暇をかけた丁寧な作りをしていますよね。吹いていて楽しいフルートですよね。マエスタを買ってからフルートの試奏をする機会がガクッと減りましたし。

パールのピッコロは吹きやすくていいんですが、楽器としてはこれからだと思っています。でも安いから一本欲しいなあ…。あのパユも買って持っているそうですから。

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