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音楽全般

音楽・文学としての「君が代」

 ←反射板の位置が違うと音はどうなる? →吹奏楽で大人も子どもも楽しめる曲
 当ブログにコメントをくださるinti-solさんのブログで興味深い議論がありました。inti-solさんはフルートだけでなくケーナも親しまれています。以前にinti-solさんからお伺いしたことですが、今のケーナは西洋音階を元に作られているそうです。日本の笛、たとえば篠笛などは日本独自のスケールで作られていると私は思っていましたが、これも実は西洋音階で作られるようになったそうです。西洋音楽と関係なさそうに思われる民族楽器でも、すでに西洋音楽と関わりを持つようになったのが今の時代です。

 日本の国歌である「君が代」は日本の伝統音楽であるように思いますが、実は西洋音楽なのです。もう少し正確に言うと、中国の律旋法を元にした東洋風の音楽が「君が代」のメロディーなのです。「君が代」は完全な律旋法ではありません。律旋法にない音も含まれています。Dの音から始まるメロディーなのに、ハ長調の伴奏が付いているという世界的にも珍しい音楽です(普通はDの近親調のはずなんですけどね)これについてはネットをググればいくらでも論述されていますので、ここではこれ以上述べませんが、「君が代」は音楽的に言えば、東洋から西洋にまたがったワールドワイドかつ斬新な音楽なのです。決して日本古来の音楽とは言えません。

 では「君が代」の歌詞はどうでしょうか。これもネットをググればたくさんの論述がありますので、簡単に申し述べますが、「君」とは天皇の固有名詞ではありません。古来「我が君」という場合、自分が仕える主人のことを指します。天皇に仕えていれば我が君は天皇ですが、源氏に仕えていたら「源氏」が我が君です。妻が夫を我が君と呼ぶこともあります。

 そんなことを言っても「君が代」の君は天皇を指すのだろうという人もいます。しかし、これも過去の資料をよく検証する必要があります。この元歌は「古今和歌集」の巻7の「賀歌」の第一首に収められています。「詠み人知らず」の歌です。阿部仲麻呂あたりが、この歌を詠んだのなら天皇賛美と解釈しても良いと思います。でも「詠み人知らず」の歌は、本当に誰が詠んだかわからない場合と、詠んだ人間の素性が明かせない場合の二種類に分かれます。この歌が本当に天皇賛美で歌われたのなら、歌った人間がわからないはずはないし、名前を伏せる必要もありません。このような理由から、「我が君」はもともと「天皇」を指すとは思われないのです。

 「君が代」の「君」が天皇を指すようになったのは、明治時代になってからです。ワールドワイドに作られた「君が代」のメロディーに合わせて、そのようになりました。その時は、立憲君主国の国歌として適当だったのでしょう。それが軍部の暴走によって日本が戦争に負けた後、新憲法の下で「君が代」の解釈の違いが起こりました。明治憲法の下での「君が代」なら私もどうかと思いますが、新憲法の下では新しくて古い「君」の解釈をしても良いと思っています。

 つまり「ハレ」の場でのお祝いとしての「君が代」です。この場合の「君」とは、日本国と相手国双方を指します。日本の公式行事の場合、天皇だけでなく相手国の代表もいます。そういう場での「君が代」ですから、自国と相手国双方が長く繁栄するようにと寿ぐ意味と解釈するのです。まあ、この解釈は私の大学の先生の受け売りなんですけどね。くれぐれも他国を卑下するウヨクや、天皇を政治的に利用しようとして天皇を軽んずる安倍晋三みたいな人間の専売特許にはしたくないものです。

 もともとは吹奏楽で演奏されることを前提にした「君が代」ですが、長野オリンピックの開会式では、こんなコラボもありました。古くて斬新な音楽だと私は思っています。
  君が代(KIMIGAYO) 雅楽
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~ Comment ~

 

君が代の編曲のおかしな点については、芥川也寸志の「私の音楽談義」で読んで印象に残っています。でもまあ、和声がつけられないせいでそうなったという、最初と最後の単旋律部分も、結果として面白い音楽になっている気がします。
むしろメロディーそのものが歌いにくいのが難点かと。「裏声で歌へ君が代」と丸谷才一も言ってますし(意味が違うか)。

次のアカペラの君が代もすごく良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=tQ525dWPBpo&feature=related

Re: タイトルなし 

K&Aさん

君が代のメロディーはいくつか作られたようです。その中でこれが選ばれたそうなんですが、確かに歌いずらい(笑)真央ちゃんの表彰式での「君が代」のアカペラはすごく良いですね。まるでグレゴリオ聖歌みたい…。

 

色々あって、最近自分のブログの更新とコメントが精一杯の状況です。なので、この記事にもずいぶん気づくのが遅れてしまいました。

もともとのアンデスの音階は、5音音階とされます。日本で言うヨナ抜き、つまりファとシがないドレミソラドという音階です。
ケーナも、元々は指穴が3つか4つしかなかったものが、7音音階に対応するために現在では表に6個の指穴がありますし、その位置はチューナーで計りながら決めます。

でも、実はもっと突き詰めて考えると、原始的なフォルクローレには、そもそも西洋音階で言うドレミソラという音階ですらない、とも言えます。西洋音階のモノサシでは合わないのです。

今日我々が一般的に耳にするフォルクローレでも、5音音階を基礎にする曲が多いのですが、それは既に西洋音階のモノサシに乗っていますから、同じ5音音階でも、純然たる先住民の笛と太鼓だけの音楽とは、ちょっと雰囲気が違います。

Re: タイトルなし 

inti-solさん

いろいろ大変だろうなーと思いながら、私もたくさんコメントしてしまいました。すみません。コメントいただきありがとうございます。

現代では西洋音階による「五音音階」しか耳にしませんからねえ。それによらない「五音音階」は調子外れにしか聞こえないんですよね。雅楽に使われる楽器もみんな西洋チューン?ですもんね。

ここのところのinti-solさんのブログのフォルクローレ関係の記事を興味深く拝見しています。とても勉強になっています。
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