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フルート総論

フルート総論…4.ブリチァルディキー&アイスレバー

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4.ブリチァルディキー&アイスレバー

 ブリチァルディキーもアイスレバーも、第1オクターブと第2オクターブの「B(ベー)・英語名B♭」を出すためのキーです。当ブログでは通常ドイツ音名で表記させていただいています。余談ですが「フルートブリチァルディキー」で検索をかけると、当ブログの記事がトップで表示されます。これにはびっくりしました。その記事はこちらです→http://hafutatu8713.blog101.fc2.com/blog-entry-99.html

 ブリチァルディキーは、ベーム式キーメカニズムの創始者、テオバルト・ベームが考案したものではありません。それについてはこちらの記述がわかりやすいと思います。→http://www.boehmflute.com/boehm/artikel7.html ベームが考案したものだと、B音を出すには左手親指でキーを二つ同時に押さえなければなりません。ベームは「自分の考案したキーシステムの方が運指がわかりやすい」と思っていたようですが、ベーム式は、とても不便だったろうと思います。そこでブリチァルディキーの方が普及したのでしょう。現在のフルートにブリチァルディキーが「もれなく」付いているのは、Eメカニズムと違って付いていることによる弱点がないからです。使わなければ使わないで済むわけですから。

 しかし、ブリチァルディキーを使い始めると、色々と不都合が出て来ます。左親指でBキーとHキーを操作するのですが、この位置がとても微妙な位置で、フルートを始めたばかりの初心者にとっては親指の位置が不安定になるのは、なるべく避けたいところなのです。ですから、アルテスやタファネルとゴーベール、また有名な教則本のほとんどがブリチアルディキーの使用を場合によって禁じているそうですし、使い方を学ぶのも、基本運指が固まってから(つまり初心者を脱してから)としているのでしょう。

 近年、フルート講師の中に、ブリチァルディキーを初心者のうちから使わせようという人がいますが、私はそれに疑問を感じています。♭ひとつのFdurを教える時は便利でしょうが、必要がない時にもブリチァルディキーを押してしまっている初心者も多く、さまざまな音階を練習する時に支障が出てくるのではないでしょうか。

 ブリチァルディキーの最大の弱点は、第3オクターブのFis(Ges)が出なくなることです。したがって、♯が2個以上の調と♭が五個以上の調では、ブリチァルディキーは使えません。それと同時に、B→H、H→Bの音を出す時にも使えません。ブリチァルディキーは割と使用に制限のあるキーなのです。

 ではアイスレバーはどうでしょうか。私はこのキーはトリルキーだと思っています。もちろん音程や音色を損なうようなキーではありませんので、いろいろな変え指に使っています。このキーの弱点は、このキーでBの音を出した後に、右手人差し指で操作するFキーを押さえなければならない時には使えないという事です。このFキーの使用頻度は大きいので、アイスレバーを使えないこともよくあります。そこで、B音をFキーを使って出す運指が「正規運指」となったのでしょう。この運指はブリチァルディキーやアイスレバーが持っている弱点はありません。最初に、この運指を覚えておくことが最良だと思われます。ちなみにこの運指の弱点は、速いパッセージの時に対応しきれない時があることです。それと、ブリチァルディキーやアイスレバーを押さえた時よりもキ―カップを二つ余分に押さえますので、音がいくぶん暗くピッチも少し下がります。

 ですが、私はそう捉えていません。逆にブリチァルディキーやアイスレバーでB音を出すと上ずりやすいと考えています。吹奏楽でこの指使いでチューニングした場合、右手を使う音域の音程が、ぶら下がり気味になることが多いのです。まあ、ちゃんとソノリテのH音が出せる人ならそんなことはないのですが、ソノリテのH音は良い音を出すのが、とても難しいのです。

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~ Comment ~

議論尽きないテーマです 

おはようございます。

これは議論の尽きないテーマですね。
絶対にFキーじゃないとダメと言う頑固者もいます。

何かに書いてありました。
初心者にFキーを使わせるのは、3オクターブの運指を楽にするためとのこと。

私は♭系の曲では、基本的にブリチァルディキーを使っています。
Bの前後の音によってはFキーを使います。
♯系の曲はアイスレバーを使っています。
「Ais」を「B」と読み替えない為にです。

左利きのせいか、左手親指を滑らせることは、問題ありません。と思ってます。


みなさんは、どう使い分けていらっしゃるのか、気になります。

Re: 議論尽きないテーマです 

あおいさん

本文にも書きましたが、日本で使われているフルートの教則本はブリチアルディキーの使用を制限していますので、教則本に則る限り「基本はFキー、変え指がブリチアルディキー・アイスレバー」だと思うのですが、なぜ議論になるのでしょうかねえ。上級者になれば変え指を上手く使って演奏することは当たり前のことなので、何が何でも変え指はダメというのはおかしな話です。

> 何かに書いてありました。
> 初心者にFキーを使わせるのは、3オクターブの運指を楽にするためとのこと。

第3オクターブはクロスフィンガリングばかりですからねえ。ただ私は3オクターブのBとFのピッチを正しく取るためにも基本の運指の方が良いと思っています。

また、左手親指を滑らせてB→H、H→Bを器用に出す人もいますよね。最終的には音がちゃんと出せればいいと思うのですが、アルトフルートだと滑らすのは、かなり難しいです。というかほぼ不可能です。滑らせなくても出せる指使いがあるので私は使っていません。ただ、滑らすのが全くダメだとも思っていません。操作するキーの多い木管楽器はそういう技術が必要なのです。フルートも足部管のEs→Des等は滑らせないと出せませんし。いずれにしても応用の部類に入るのかなと思っています。

運指の可能性を大切にしています。 

私は、演奏する曲の状況に応じて、例えば左手親指を滑らせてB→H、H→Bを出す等、ほとんど難しく感じずに操作できるのですが・・。

なので、フルートのキー構造の持つ可能性を最大限活かすためにも、初めてその曲を吹く前から、その曲を演奏する運指を決め付けない方が良いと私は思っています。

基本的な正しい3点支持を真にマスターしていれば、柔軟な運指が可能なので問題は起こり難いと思っています。私の場合、3点支持の状態を演奏者の前方から見ると、右手親指先端太さの約1/4がフルートの下側に見える状態です。これより多く見える場合は、右手小指による支持力も必要とする状態になるので、この状態のまま右手小指を完全にフルートから離すと、楽器が少なからずずり落ちるような不安定な感触を覚えると思います。

私の経験では、今使用しているパールやアルタスのキー形状と配置は私の手に対して理想に近く、難易度が高いとされるAisレバーからFキーへの連続移行も練習を少し積めば比較的容易に行えるようになりました。

確かに特に早い運指の場合は、制約のあることも否定しませんが、最初は様々な運指の可能性の中から最終的に選択すれば良いと私は思っています。

Re: 運指の可能性を大切にしています。 

星のプーさん

まず、ご理解いただきたいのは私は指をずらすやり方を否定しているわけではありません。それは前の方のレスにも書かせていただきました。

ただ、左手親指をずらすことを有名な教則本は否定しているものもありますよ。ずらす運指が可能になっているのはブリチアルディキーの形状をメーカーが研究しているからだと思います。
ですから、このキーがずらしにくいメーカーもあると思います。アイスレバーの形状も同様にAis→Fキーに移りやすいものと、そうでないものがあると思います。低音フルートは楽器の構造上、この運指はほぼ不可能です。キ―が大きくて指の移動距離が長いですから。
またピッコロのこれらのキーの形状もずらしやすいとはいいにくいです。ピッコロはキ―が小さいのでやれますが。ですから教則本でこういう指使いを否定しているのは、当時のフルートではやりにくかったのではないかと勝手に想像してます。

B→H、H→Bの運指で、ポルタメントの場合を除き、左手親指をずらすのが最も良い音楽表現になる曲を私は知らないのです。どんな曲のどんな場合に、この運指がベストなのか、ご存じでしたら教えていただきたいのですが…。

いろんな場面で可能性が出てきます。 

たかさん

最後のご質問ですが、かなり特殊な場面での例で恐縮です。例えば、BWV1030ソナタの第4楽章から第5楽章に移るときに、譜面を瞬間的にめくる必要が場合にH→Bのスライド運指を使います。私は、余裕のある場合はなるべく音質の良いAisレバーの方を使うように心がけています。この例ではAisレバーで第4楽章の最終音を鳴らしている途中でスライド直後に譜めくりという手順です。

私の個人的な意見は、スタンダードフルートしか吹かない立場からのものです。そして永年の経験で合理的な持ち方が身についてきた現在の個人的な感想です。仰るとおり、初心者の方は横構えの楽器保持だけでも相当な難しさを感じるはずです。先ずは決まった方法で指標を与えて楽器の安定保持が身についてから応用というのが道筋だと思います。3点支持は、そのなるべく早い段階で悪い癖が身につく前にマスターするのが望ましいと思います。私もこの3点支持方法を「フルートを吹く人のために」を読んで知ってから身に着けるまでに結構な時間を要しました。それまでの4点支持からの脱却に多くの時間を浪費したからです。でも苦労して真にマスターすると先が大きく開けてきますよ!

Re: いろんな場面で可能性が出てきます。 

星のプーさん

なるほど、「譜めくり」の時は便利ですね。

一般レベルのアマチュアの場合、何通りもの運指を使いこなすというのは、難しいことだと思います。そうすると最初に覚えた指使いが基本になるわけですね。中高生の吹奏楽だと最初に学ぶのはBdurで、ブリチアルディキーを押さえることを初心者のうちから教わるわけです。でも少し高度な吹奏楽曲だと、ブリチアルディキーを押さえて、しかも親指をずらしてHを出す運指だと吹けない曲が結構あります。こういう曲だと子どもたちは苦労します。

何を隠そう、この間のアンサンブル倶楽部でやった「ゴールウェイファンタジー」もブリチアルディキーを使ってやるのは難しい曲でした。たぶんいろんな曲をやっていくと、そういう場面に遭遇することが、これからは増えていくんじゃないでしょうか。
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