スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←私のお気に入りの管弦楽のフルート…その1 →つぶやき~9/3
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

フルート全般

フルートクローズドG♯の弱点

 ←私のお気に入りの管弦楽のフルート…その1 →つぶやき~9/3
 G/AトリルとEメカニズムについて述べた私の記事をご覧になった方から以下のようなご意見をいただきました。とても貴重なご意見で学ぶところも多いと思いますので、原文のままご紹介します。


1年前からオープンG#に転向したアマチュアのフルート愛好家です。

私のフルート遍歴は、もう約30年以上も前に、プロアマの区別なく何でも可能なものは作ってくれる研究心旺盛な三響フルート本社工場のすぐ近くに住んでいたこともあって、ハンドメイドではないクラスのアーティストモデルにEメカとF#メカが両方付いた特注品を創業者のH社長さん直々に頼み込んで最初に作っていただいたことがあります。

このF#メカや同じく国産のP社やAL社の各オープンG#を使用してきた体験と、フルートの基本的な3オクターブ目の音響特性原理などを簡単に説明しながら私の見解を述べてみたいと思います。

フルートには、3オクターブにおいて響き易い理想のトーンホール開閉パターン条件がありまして、EメカやF#メカは何れもこの理想条件に合致する機構にしたシステムなのです。クローズドG#式では、この2つのシステムによりD#からGまでの間で、頭部管寄りの最初の開状態にある大きな音孔に続く4個の大きな音孔を連続閉状態にすることができるのです。

フルートでは音階が上がるに連れて徐々に狭くて早い息の流れが必要になりますが、理想状態にならないEメカなどが付いていないフルートでの標準運指では、その前後の理想条件の音に比べて1ランクも2ランクも上のレベルの狭くて早い息が必要になり、2個連続で開状態になる音孔の開閉パターン特性も加わり、意識せずに吹くとこの2音のピッチが上がってしまう傾向になるのです。必然的に前後の音に対しても出難い音にあわせた緊張を唇に強いる傾向になるため、早い半音階スケール等では1音ごとのコントロールが難しくなるので、リラックスした理想の演奏には許容範囲が極めて狭い高度なテクニックを要求されることになります。

それと、オープンG#式に比較すると残念ながら広く一般に普及してしまったクローズドG#式には、機構上で余計な音孔を設ける必要があるという大きな音響上の弱点があるのです。特に4連続閉パターンの中央部は完璧な音孔閉状態が理想なのですが、例え閉じた状態であってもここに余計な音孔が音孔があると響きが悪くなります。F#よりEの方が困難という意見があるとすれば、この部分の余計な音孔位置が中央部に近いことが要因とも考えられます。

クローズドG#式でこれら2システムを使った経験を述べると、当時の楽器製造レベルであっても何れも大変な効果がありました。F#メカの機構ででは、調整がデリケートという面の他に左手中指をリングキーにできないことと、そのキーを二重積層構造にするため左手中指で押さえたときに少し高い位置になるという弱点があります。

これに対してオープンG#は、シンプルで優秀な音響特性を備えた理想のシステムであり、音孔開閉パターンが理想にならないF#でも、現在の楽器製造レベル(頭部管の進化も演奏のし易さに大きく貢献していると思います)ではほとんど難しさを感じないほどなのです。

以上の体験から実行した私の選択は、例え運指に慣れていてもクローズドG#から思い切ってオープンG#の楽器に転向してしたことです。部分的に新しい運指に変更することは、想像よりも簡単です。オープンG#の楽器に一度でも触ると、その音響的な魅力に圧倒され、運指の壁など短期間(集中すれば1~2ヶ月程度)で乗り越えられます。左手小指が少し忙しいですが、脳の活性化のためにも健康上での効果も絶大です。

しかしながら、楽器店にはオープンG#の楽器がはほとんど置いてないため、体験する機会は滅多になく大変残念です。こんな状況ですが、何とかオープンG#の楽器に出会う機会を作っていただき、アマチュアであればこの楽器に是非転向して欲しいと願っております。プロの中にも転向された方がおられるので尚更です。

参考までに、オープンG#式に転向したプロの方のコラムです。

http://d.hatena.ne.jp/boehmflute/20090121/1232543638

それと、超絶技巧で有名なデニス・ブリアコフさんは、最初からオープンG#式を使用されています。オープンG#式の運指は、クローズドG#式より難しいという通説は、私の体験からも大いに疑問です。最初に手にした楽器がオープンG#式であれば、もっと自然に感じると思います。

それと、オープンG#式の機構上でのメリットは、楽器を支持する機能も含んだ右手小指の1個のキーと2個のトリルキー以外は、全て押して閉じる自然なキー機構になっている点です。

加えて、クローズドG#式を含めてプロの方の映像を見ると、トリルを含めて基本運指表には載っていない様々な替え指を多用されているように見えます。代表的な例では、3オクターブ目の特にピアニシモのE音には、基本運指に右手で右側トリルキーを押さえた、極めて楽にこのE音が発音できる指使いを頻繁に使用しているのを見かけます。

G/Aトリルは、クローズドG#式でEメカなしで使える条件の運指表にあるトリル運指であっても、初めのG音は正規の標準運指を入れた方が綺麗にスタートできます。また、このトリルの最後を少し伸ばす場合も正規の標準運指で終わらせる方が明らかに綺麗に終止できます。

その上の3オクターブ目のA/Hトリルを、1オクターブ目のオーバーブローで演奏しているプロの方を演奏会で見たことがあります。標準的な運指表に載っている運指は比較的発音が容易なのですが、音色等でのメリットでこのプロの方は選択されたのでしょう!

特にトリルについては、アマチュアが知らない替え指も数多くあるようですし、特定のトリルの発音に拘るよりも、滑らかな音階や音程の全体バランスにメリットの大きいキー構造を選択する方が自然な判断だと思います。
関連記事
スポンサーサイト



~ Comment ~

NoTitle 

たいへん興味深く、何度も読み返させていただきました。
と言いますのも、私の手元にオープンG#の運指表あるからです。これは、レッスンを始めた頃に師匠から薦められて購入した教則本に付いていました。この本は師匠がバークリー時代に使っていたようで、私もアメリカのアマゾンから購入しました。
このときに初めてG#キーがオープン式のとクローズ式のがあると知りましたが、私は今までオープン式に出会ったことがありません。二種類ある形式のうち片方しか経験していないのは少し残念です。今後、機会があると良いのですが。初心者~中級者向けの教則本の巻頭にオープン式の運指表が付いているということは、アメリカではオープン式が一般的なのでしょうかねぇ?ちなみに師匠もクローズ式のを使っています。

Re: NoTitle 

春子さん

オープンG#の運指表の付いた教則本がアメリカで手に入るのですか?ちょっとびっくりです。私の思い違いかもしれませんが、アメリカではクローズ式が主流だと思います。オープン式を使っているのはロシアとかそのあたりの国だったような…。

私もオープン式のフルートは見たことも吹いたこともありません。機会があれば試したいと思ってはいますが…。自分で試してみないと何とも言えませんよね。


> このときに初めてG#キーがオープン式のとクローズ式のがあると知りましたが、私は今までオープン式に出会ったことがありません。二種類ある形式のうち片方しか経験していないのは少し残念です。今後、機会があると良いのですが。初心者~中級者向けの教則本の巻頭にオープン式の運指表が付いているということは、アメリカではオープン式が一般的なのでしょうかねぇ?ちなみに師匠もクローズ式のを使っています。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【私のお気に入りの管弦楽のフルート…その1】へ
  • 【つぶやき~9/3】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。