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フルート・本体

音程の良いフルート、音痴なフルート

 ←ピッコロこそチューナーが必要です →ベストなアンブシュアを維持するのは難しい
 吹奏楽の合奏で使うフルートは「音程やピッチの良いフルート」が良いと以前の記事に書いたことがあります。吹奏楽の大人数の合奏では音程が悪く、ピッチを合わせにくい楽器だと本当に苦労するからです。

 しかし、奏法上の問題もあります。吹奏楽のフルートは音量を求められるので、「極端な外吹き」の人が多く「外吹き」のためにピッチが上がってしまうのを、頭部管を10ミリ以上抜くことで下げていたりするのです。でもこれが、フルートの管の鳴りを阻害してしまい、「遠鳴り」しない原因のひとつだったりするわけです。

 ちゃんとした奏法で吹いたとしても、メーカーによって音程が微妙に違っていたりします。私がいろいろな方からご教授いただいたことによると、大きく分けて、昔からの伝統的なスケールがもとになっているものと、スケール設計の新しいものとがあるそうです。伝統的なスケールの音色はすごく魅力的ですが、スケール設計の新しいものの方が音程には苦労しません。

 伝統的なスケールのオールドのフルートの中には楽器のピッチが440Hzいかないものもあるそうで、こういう楽器を442Hzで吹こうとするのはかなりの技術が必要です。それだけでなく楽器の鳴りが悪くなることも考えられます。最近のフルートでもこの伝統的なスケールをもとに作られたものもあるそうです。もちろん442Hzに対応して作っています。

 いずれにせよ、フルートの音程のクセはそのフルートを監修した奏者のクセ、というか吹き方に起因していることもあるようで、その奏者と同じ吹き方で吹いた時がもっとも吹きやすくなっていたりします。ですからメーカーによって自分に合う合わないがあったりするわけです。

 これはアンサンブル倶楽部の講師の先生から教わったことですが、Fisdur(♯6個)の音階を吹いた時に、ちゃんと「ドレミファソラシド」と移動ドで聞こえるのが良いそうです。フルート自体の音程にクセがあると、これがまともに聞こえません。もっとも奏者に技術があるのが前提ですが、その時のメンバーはみなFisdurを吹いてましたねえ(さすが…)。
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~ Comment ~

さすがです 

この問題についてよくまとまれてていると思いました。
しかも、冷静に。私はこの問題になるとアドレナリンが出過ぎちゃいます。(笑)

A=435HZ時代の古い設計のフルートをA=440HZに対応させるために、わずか5HZの違いだからと頭部管を短くカットした時代がありました。ルイ・ロットなどにもこういう楽器があり、アメリカのヘインズなどはそれをコピーしていた時代があります。日本のメーカーはさらにそれをコピー楽器造りをスタートさせていました。

頭部管を1cm抜くというのは、まさに頭部管がカットされた長さ分を戻す長さですので、1cm抜いてA=435HZのフルートとして演奏すると、スケールのバランスも良く、フルートの全長が長い分、響きも豊かで実にすばらしい結果となることが多いです。

しかし、それを無理やりA=440~442HZで吹こうというのは無謀すぎると思います。

Re: さすがです 

Sonoreさん

この問題はなかなか奥が深い問題ですね。この記事の半分以上はSonoreさんから教えていただいたものですが、どうも日本のフルート界ではタブーに近いのかななんて思っています。

というのは、もともと「内向き」だったアルテス教則本を「外向き」の角度にして日本語訳を出した方がいらっしゃるのですが、この邦訳アルテスの「外吹き」が、日本のスタンダードになったルーツだと私は考えています。

たぶん、その頃は435Hzの楽器がほとんどで、こういう吹き方をして440Hzにしていたんでしょう。その後、日本のフルートのほとんどは442Hzのスケールになりましたが、「外吹き」だけはそのまま残ってしまい、1cm抜かないと合わないような事態になったんだろうと考えています。

面白いのは、私が所持しているアルタス、サンキョウ、パール、ヤマハのそれぞれの頭部管だけで鳴らした(もちろん頭部管が最も良く響いていると思われる)音のピッチが微妙に違うのです。そのうちに夏休みの宿題でブログに書ければいいのですが…。

このあいだ、サンキョウのハンドメイドを吹いていらっしゃる方が、パールの音色が気に入っているので頭部管だけパールに変えたいとおっしゃっていましたが、相性が悪いかもとお答えしたのも、これが頭にあったからです。

Fis dur 

「フルートのスケールで一番むづかしいのはFis dur」と吉田雅夫さんがどこかに書かれていたのを思い出します。確かにむづかしいですね。

ただし、現在ムラマツ製の音程の癖がとても少ない部類に属する楽器を使っていることもあり、私にとっては、この調で難しいのはイントネーションより、むしろレガートで吹くことだと感じています。

たとえば、私はTaffanel & Gaubertの日課練習の#1と#2をできるだけ毎日浚うように心がけています。#1だと、心の中で「シドレミファミレド、シドレミファミレド、、、」と「ドレミファソファミレ、ドレミファソファミレ、、、」と移動ドで歌いながら全ての調で繰返して行くわけです。Fis durの場合は実音だと"F-F#-G#-A#-B-A#-G#-F#"と"F#-G#-A#-B-C#-B-A#-G#-F#"になりますね。

"-F#-G#-A#-", "-A#-G#-F#-"ともにクロスする運指でレガートになりにくいのです。

ちなみに、私はFis durのスケールではA#レバーを使います。A#→G#→F#の時など、そのレバーを押えたままにしてもよいので助かります。Sonoreさん御愛用のMoyseモデルではこのレバーがありませんね。私などだととても難儀すると思います。

Re: Fis dur 

あきーらさん

> たとえば、私はTaffanel & Gaubertの日課練習の#1と#2をできるだけ毎日浚うように心がけています。#1だと、心の中で「シドレミファミレド、シドレミファミレド、、、」と「ドレミファソファミレ、ドレミファソファミレ、、、」と移動ドで歌いながら全ての調で繰返して行くわけです。

本編の記事では詳しく書きませんでしたけど、アンサンブル倶楽部の講師の先生も、全く同じことを言っていました。これはそれぞれのやり方で良いと思うのですが、B♭(A♯)の音を、私はトリルの時以外はFキーを使っています。でも私のピッコロはFキーを使うと音程が下がり目なので、Aisレバーを使っています。ピッコロとフルートで指が違うのはややこしいのですが、頭と指の体操だと思っています(笑)。

NoTitle 

スケール設計のことはタブーではないと思いますが、大きなシェアを持ったメーカーにとってはこの問題でコケたり信用を失っては死活問題ですから、あまり積極的に語りたくなかったのではないかと想像しています。また、完璧にオリジナルにスケールを設計し直したり、海外メーカーや工房のスケールを積極的に参考にしたところもあれば、パールのようにきちんとクーパースケールであると公表しているところ、様々なのではないでしょうか。余計に多くは語りたくないのでしょう。

古いスケールのモデルを無理矢理、数HZ高く吹くためには外吹き(遠吹きと言ってもよいかもしれませんね)したり、常に吹き上げ状態になります。ヴァイオリンの弓を常に全長で速く使ったフルボーイング状態、車に例えれば常にアクセル踏み込み状態です。その楽器の魅力に取り憑かれていると気がつかないのかもしれませんが、本人はなんとかなっていると思い込んでいても、聴く人には異様な音楽、あるいは一本調子になってしまいます。

Aisレバーですが、僕はCouesnonのモデルを吹くまでは誰よりもAisレバーを使っていたと自負するほどでした。でも、無ければないで何とかなってしまうものです。不思議ですが。

Re: NoTitle 

Sonoreさん

具体的にどういうスケール設計なのかを明らかにしているメーカーはそんなにありませんから、多くは語りたくないというところがメーカーの本音なんでしょうね。もっともT会長は、どこそこのメーカーは楽器の設計がダメとか言っているようですが。

「常に吹きあげ状態」ってフルート以外にもありますよ。吹奏楽にはよく見られますね。こういうバンドでやっていると、どうしても自分も「吹きあげ」てしまいます。この間のアンサンブル倶楽部の講師の先生には、そこを注意されました。でもそういうバンドでは「吹きあげ」ないと、「ピッチが低い」とか「音がさえない」とか言われてしまうんですよねえ。(最後は個人的なぼやきでした)

NoTitle 

楽器の根幹に関わる事柄が明らかにされないのはちょっと困った現象だと思っています。もっとも設計変更前も変更後もA=440-442HZ OK! と歌っていたのですから、その部分の矛盾を言いづらいのはわかりますが。

常に吹き上げの何が悪いのかと言うと、吹き上げるために常に息の量やスピードがそこに動員されていて、他の表現上必要なところにまわせないことだと思います。陰影乏しく一本調子しか出来ません。ピッチ的にはかろうじて合っていても、トーンは上ずって聞こえたり。

また、奏者が自分でも気になる領域のピッチは必死にコントロールしていても、思わぬところで気を抜いて音楽的でない音程で演奏してしまっていることに気付かない場合もあります。
各社が本格的に設計変更する以前は中音E♭が耐えられないほど低い演奏は日常的に聴かされていました。低血圧の「アルルの女」「カルメン間奏曲」だらけでしたよ。

>どこそこのメーカーは楽器の設計がダメとか言っているようですが

W.B氏が語ったという説明でもこの手の話は流布されています。
えっ? というメーカーがアウトだったりセーフだったりしているので、戦略的発言でしょうね。ほとんど気にしていませんが。

Re: NoTitle 

Sonoreさん

フルートメーカーにはフルートメーカーなりの戦略と都合があるのでしょうが、それを信じてフルートを買う人も多いと思いますので、そこは企業の良心を期待したいです。

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Re: 

カギコメさん

コメントありがとうございます。また私のブログ記事をたくさん読んでくださっているのに感謝申し上げます。ちょっと残念なのが、このコメントのご意見が「非公開」なことです。「公開」でも差し支えないような気がしますが…。
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