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吹奏楽合奏理論

アインザッツをどう合わせるか

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 アインザッツというのは各楽器の音の出を揃えることです。簡単そうで案外難しいのがこれです。吹奏楽の練習上では、
 ① 振り子式のメトロノームに合わせる
 ② ハーモニーディレクター等の電子メトロノームの音に合わせる
 ③ 指揮者に合わせる
の三通りが考えられます。そうそう①から③以外にも「お互いの奏者同士で合わせる」というのもありますが、まずはこの三点から論を進めたいと思います。

 振り子式のメトロノームに合わせるのは簡単だと思われがちですが、実は振り子がどの位置にある時に音を出すのかがはっきりしないのです。私の教え子たちに聞いた時も振り子が「左端」とか「右端」とか意見が分かれました。正解は「真ん中」です。「真ん中」が指揮者の「点」と同じなのです。電子メトロノームの音に合わせるには、最初に電子メトロノームの音を出してテンポをつかんでおいて、メトロノームの音と同時に自分の音を出すようにするわけです。指揮に合わせる場合は、指揮者が「点」を打った時に自分の楽器の音を出すようにするわけです。

 このように書くとそんなに難しいことに思えませんが、アインザッツを揃えるのはかなり難しいことなのです。その理由はいくつか考えられます。

 ひとつめは楽器自体のタイムラグです。管楽器はどんな楽器でも息を吹き込んだらすぐに鳴るわけではありません。管長の長い楽器ほどその傾向が顕著です。私は昔、金管アンサンブルをやっていた時にチューバを吹いて見たことがありますが、ピッコロに比べて反応が遥かに遅いです。オンビートで音が聞こえるようにするためには、ピッコロよりも半拍早く息を入れないとアインザッツが合わないような感じでした。

 ふたつめは楽器ごとに適正な息の使い方が違うということです。各楽器ごとに専門の講師を呼ばず、指導者一人だけでやっているスクールバンドにはよくありがちなことですが、音が生きている楽器と音が死んでいる楽器がはっきりしていたりすることがよくあります。たとえばトランペット専門の指導者が指導しているバンドは木管楽器の音が死んでいたりとか、フルートのことをよく知らない指導者のバンドはフルートの音が全く聞こえなかったりとか、そういうことです。指導者が経験を積んでいくことでこれは解決できるものですが、それなりの年月がかかります。

 みっつめは、音を出す合図「点」に対する解釈の違いです。指揮編のブログでも述べましたが、通常は「点」を見て音を出します。指揮者が「ここ」と思ったタイミングより遅れて実際の音が聞こえてくるわけです。このタイムラグはプロのオーケストラでも相当な違いがあります。ベルリンフィルやウィーンフィルは聴衆から見ても明らかにタイムラグが大きい(6/5放映の「題名のない音楽会」の佐渡さん指揮のベルリンフィルもそうでした)のですが、その他のオーケストラではタイムラグが小さいところもあります。しかし、指揮者が打った「点」と「音」が同時に聴衆に聞こえるのはおかしいのです。なぜかというと、そうするために奏者は指揮者が「点」を打つ前に「音」を出さなければなりません。奏者は「点」と同時に音を出すようにするものだと私は思います。「点」より前に音を出していたのでは指揮者がいる意味はありません。当然、音楽も指揮者が誰だろうが関係ないものになります。アマチュアの場合、そういうバンドは結構あります。私はそういうバンドではあまりやりたくないと思っていますが…。
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~ Comment ~

NoTitle 

> そうするために奏者は指揮者が「点」を打つ前に「音」を出さなければなりません。

高校卒業後に入った市民バンドで、音を出すタイミングが私だけ遅いと言われ、一人居残りで延々とリズム打ちをやらされたことがあります。当時吹いていたホルンは奏者の後ろに向けて音を出すので、余計に遅く聞こえていたのかもしれません。
でも、リズム打ちから解放されて楽器を吹いたとき、まさしく「指揮者が点を打つ前に」音を出さなければ要求に応えられず、何か釈然としないものをを感じました。あれから20年経っても時折思い出すので、相当な違和感だったと思います。
こういうことだったのですね。ありがとうございます、スッキリしました。

Re: NoTitle 

春子さん

素人(あえて素人と書きますが)の指揮者って、自分の頭の中のイメージと同時に現実の音が聞こえないとダメなんです。それをやられると奏者の方は困ってしまいますよね。このことで昔、指揮法のレッスンで師匠に叱られたことを思い出しました。自分のためにも記事に書きますね。
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