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 ←アマチュアのための指揮法講座②~打点をはっきりさせる →クラリネットは閉管ってどういうこと?
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吹奏楽全般

吹奏楽は何でクラリネットが多いの?

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 オーケストラの管セクションは、各パートの人数は大体一緒です。フルートが二人なら、オーボエもクラリネットも二人づつです。なのに何で吹奏楽では、クラリネットばかり人数が多いのでしょうか?

 現在の理論では、クラリネットは閉管のため倍音に乏しいので、補強のために人数を多くしているとのことです。まあ、そういう面もあると思います。しかし、私は違う方向から捉えています。だって倍音だけが理由ならオーケストラの方だってクラリネットの人数が増えなければおかしいですよね。

 それは、吹奏楽の歴史に関係があると思います。もともとは野外での演奏が主体でしたから、木管楽器といえば、ピッコロ・フルートとクラリネット、サックスくらいしかありませんでした。この三種類の楽器の中で、最も音域が広いのがクラリネットです。昔は、なおさらです。フルートの低音域は使い物になりませんし、アルトサックスの高音域はクラリネットにとって中音域くらいでしかありません。ソプラノサックスは昔、一般的ではありませんでした。

 金管楽器のメロディー楽器であるトランペットとほぼ同じかそれ以上の音域を持っているのはクラリネットしかなかったのです。トランペットと比べると音量的には不利なため、人数を増やしてバランスをとったと思っています。なにしろ屋外ではコンサートホールと違って響きはないも同然で、音量のみが問題ですから。

 例えば吹奏楽の代名詞になっている行進曲を演奏する時、トランペットがお休みの部分でも、ちゃんとメロディーが聞こえなくてはいけません。そうしたら、クラリネットの人数を多くするしかありません。クラリネットの普及品の価格が、比較的安価なのもそれを手助けしたと思います。サックスの人数がそれほど多くならなかったのも、クラリネットよりは普及品でも価格が高いのと、金管の中音楽器の人数が多いため、それほど必要なかったからでしょう。昔は、フレンチホルンというロータリーバルブの楽器は使っていませんでした。メロフォンといって、ホルンの格好はしているけれど、ピストンバルブの楽器を使っていました。

 屋外で行進曲を演奏することから始まった吹奏楽ですが、コンサートホールに活動の場所が移るに従って、編成がちょっとづつ変わります。一番大きいのが弦バスが入ったことでしょう。何で吹奏楽の中では音量が小さいこの弦楽器が入ったのか不明です。

 私が思うに、木管の低音楽器が、価格と性能の面でまだ一般的でなかった時代、弦バスを入れることで補おうとしたのではないかと思われます。弦バスが入ったことで、ジャズがやりやすくなりました。これの延長線上で、大太鼓と小太鼓、シンバルに鍵盤打楽器くらいだったパーカッションにドラムセットが入り、またエレキベースも取り入れられました。私が中学生の頃です。当時、テレビの音楽番組で歌謡曲の伴奏をジャズバンドがやることが多くなり、吹奏楽でも歌謡曲を演奏するようになって、吹奏楽人口がぐんと増えたと思います。

 ただ、クラリネットはトランペットの倍の人数という昔からの原則(はっきり決まっているわけではありませんが慣用です)はそのままです。今、吹奏楽コンクールの高校Aの部(50人・今年から55人)では、トランペットが5人だったら、クラリネットは10人程度です。高校Bの部(35人)では、トランペット3人(アシストで1人入る場合もある)に対し、クラリネットは6人です。こういう伝統的?な編成をペースにサウンドを改良していった方がいいのか、それとも別のアプローチをした方がいいのかは、また次回…。
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~ Comment ~

NoTitle 

本件記述、まことに素晴らしいご考察!論考だと思います。

私も昔から「プロ、アマ、スクール」等のバンド形態を問わず「なぜクラリネットはあんなに多いのか?」ということを何気なくもずっと考えておりました。

本日、たかさんの明解かつ説得力ある「総合的な見解」記事を読ませていただき、私の長年いだいていた素朴な疑問も氷解しました。

ほんとうに嬉しかったです。ありがとうございました。

なお貴ブログ、新旧(演奏版も含めて)読ませていただいております。みな有為かつ興味深い内容であり、大変に素晴らしい記録だと思います。

どうぞこれからもよろしくお願い申しあげます。

Re: NoTitle 

FALさん

 はじめまして。旧ブログから、おいでいただきありがとうございます。過分なまでのお言葉ありがとうございます。励みになります。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。

 

2012/01/10 (火) 15:59に投稿なさった方へ

本文と無関係のコメントでしたので、このまま非公開とさせていただきます。
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