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 ←W・A・モーツァルト フルート四重奏曲ニ長調KV.285第1楽章  →吹奏楽・基礎合奏での打楽器の役割
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フルート・奏法

フルートの唇と歌口の距離の取り方について

 ←W・A・モーツァルト フルート四重奏曲ニ長調KV.285第1楽章  →吹奏楽・基礎合奏での打楽器の役割
 フルートという楽器は不思議な楽器です。管体に開いている穴に息を吹きこむだけなのに、音量や音色、音程のコントロールをすることが出来ます。リコーダーではこうは行きません。エアリードの特性上、低音域は弱い音で高音域は強い音しか出なかったりするんですが、上達すれば高音域でも弱い音で吹くことができます。唇と歌口の距離をどう取るかが肝心なのですが、今回はこの「唇と歌口の距離の取り方」について説明していきたいと思います。

 まずは唇に歌口を当てるやり方ですが、三つの方法があります。(図1参照・字が小さく見ずらくてすみません)
図1
CAXLRJ72.jpg
 ①楽器を上下に動かす。②楽器を前後に動かす。③楽器を回す。これ以外に楽器を左右に動かして、アパチュア(上唇と下唇のすきま)から出る空気ビームが、うまく歌口のエッジに当たるようにするわけです。楽器を上下・前後に動かすのは、ほんの少しです。コンマ数ミリ単位、多くても1ミリくらいです。(吹き方が相当外れていたら、もっとたくさん修正しなければなりませんが…)

 楽器を回すのは、これよりも可動域が大きく「内吹き」とか「外吹き」とか言われるものも、これに含まれるでしょう。楽器本体と歌口のセッティングも一般的に二種類あります。「写真1」が「内吹き」で「写真2」が「外吹き」のセッティングだと考えてください。楽器を平面上に置いてありますので、歌口の角度の違いがおわかりになるかと思います。(写真のトリミングが下手ですみません)
写真1
      P1010880.jpg
写真2
P1010879.jpg
 日本の教則本等によると、キ―の中心線上に歌口の中央がくるセッティングが良いとされています。いわゆる「外吹き」です。このセッティングだと音量が出て明るい音になりますが、その反面ピッチが高めになります。学校の吹奏楽では、専らこのセッティングが多いわけです。しかし、どうも海外では「内吹き」のセッティングが普通らしく、アルテも日本版と外国版では違うそうです。「内吹き」のセッティングは、音量が出しにくく暗めの音で、ピッチは低めになります。ですが、この吹き方でフルートの設計がなされているらしく、頭部管を5ミリ程度抜くくらいで音程も合うようになっています。

 「外吹き」と「内吹き」を「唇と歌口の距離」から見ますと、「外吹き」の方が距離が大きく、「内吹き」の方が距離は小さいのです。以前の記事で、音のコントロールをするためには、この距離が近い方が良いと述べました。私が実験したところでは、「内吹き」だと難なく出る高音域のEやFisが、「外吹き」だと出づらくなります。その観点からすると「内吹き」の方が良いわけです。ただ、歌口を内側にするだけではダメで、前後と上下に動かす意識も必要になってきます。図2は「外吹き」で、図3は頭部管を回すだけでなく、前後・上下にも動かした「内吹き」です。図からも「唇と歌口の距離」が違うのが、お分かりかと思います。こうすると息の角度は変わらずに、距離だけ縮められます。私が吹いたところでは、音色やピッチの変動がもっとも少ないと思いました。(もっとも歌口のカットに対する息の向きは微妙に違います。それからリッププレートの息の当たる部分の角度も違いますので、音は微妙に変化します)
図2
CAZOUHMA.jpg
図3
CA606WIS.jpg

 吹き方を変えるとしばらくは、思ったような音が出なくなることがあるかもしれませんので、変える場合は自己責任でお願いします。今、私はどのセッティングで吹いているかというと、歌口の中央がCisキ―の中央の線上に来るようにしています。写真1と写真2の中間と思っていただいて良いでしょう。これが一番しっくり来ています。

 今回は頭部管を動かすことだけを考えたのですが、実際はこれに各個人の唇の形の違い等の要素も絡んできます。例えば、下唇の薄い人は「唇と歌口との距離」を近くしても、歌口はそんなに多くふさがりません。しかし下唇の厚い人だとかなりふさがってしまうこともあります。これを考え出すと一層アンブシュアを作るのが難しくなります。
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~ Comment ~

 

初めまして。いつも大変興味深く記事を拝見させて頂いております。

私は下唇が厚い分音が当たりにくく、ピッチもぶら下がってしまうのが悩みです。

下唇が厚い方はやはり下唇を潰して(下唇にリッププレートを押し当てて)、エッジとアパチュアの距離を最短にしなければならないのでしょうか

下唇が厚い方にとって、エッジとアパチュアの距離を最短にするためにはどのようなアプローチが必要なのでしょうか

皆さんのリッププレートと下唇の当て方、アパチュアとエッジの最短距離の取り方など、どのようにしているのか興味がありコメントさせて頂きました。

Re: タイトルなし 

バナナさん

初めまして。コメントありがとうございます。

私の教え子で下唇が厚いというか上唇よりも出ていた女の子がいました(と言っても浮世絵に出てくるような美人でしたよ)。どうしてもフルートをやりたいということで、考えたのが「下唇のアパチュアのすぐ下のところに歌口のエッジを当てて、下唇全体をクッションのように使う」ということでした。最初は苦労していましたが、すごく上手になりました(ピッコロは苦手でしたけど)。

私のやり方は下唇をつぶすのと似ているかもしれません。このやり方だと下唇の力の入れ方次第で唇と歌口の距離をコントロールできますから、ピッチや音色のコントロールも出来るようになりました。すごく大事だなと思ったのは、唇だけでアパチュアを作った時の息の向きです。フルートの理想の息の角度は、本文中の図の角度なのですが、上過ぎても下過ぎても音色やピッチに影響してきます。唇だけでこの角度が作れるといいのではないかと思います。

自分に合った吹き方を見つけるまでは大変ですが、ぜひがんばってください。

大変な時なのに[e:466] 

どうしても聞きたい事があるんですけど、ピッコロのピッチのコントロールで楽器を押し付けたり離したりがうまくできないんですどうしたらいいんですか

Re: 大変な時なのに 

よっちゃんさん

ピッコロは、ほんのちょっとだけ楽器を動かしても大きくピッチが変化します。まずは動かしすぎに注意です。下唇の楽器の当たるところを横に引きすぎているとコントロールしにくいので、私の場合は下唇のすぐ下の盛り上がっているところに頭部管を当ててます。あとは下唇を微妙にコントロールしてます。

私の場合は押しつけるやり方はとってません。左手があまり言うことを聞いてくれないからです。唇も一回押しつけてしまうと、もとに戻らなかったりしてますから(病気前はこんなことなかったんですけどね)この下唇だけでコントロールするやり方でやってます。あまり参考にならないかもしれませんが、要は下唇のどこに頭部管を当てるか、です。
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