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日々雑感

閑話休題~「春の雪」

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2月最後の日に埼玉では雪が降りました。「雪」は冬の代名詞だけでなく、和歌には「春の雪」も登場します。光孝天皇の和歌をご紹介しましたが、光孝天皇は実際に春の野に行幸して、この歌を詠んだと言われています。もうひとつ百人一首の有名な和歌の中で興味深い和歌があります。

それが持統天皇の「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」という歌です。この歌は百人一首を撰んだ藤原定家がある部分を改定したものです。「来にけらし」はもともと「来たるらし」でしたし、「衣ほすてふ」は「衣ほしたり」でした。今なら著作権侵害で持統天皇に訴えられるところでしょうが、この二人は生きた時代が全然違いますから大丈夫でしょう。藤原定家の時代には、持統天皇の著作権は消滅していたと思われます(笑)。

話が違う方向に行ってしまいました。問題はなぜ定家が持統天皇の歌を改作したのかということです。天の香具山は小さな山ですが、持統天皇のいた藤原京から白い衣が干してあるのは見えないのです。見えないものが見えるとはこれいかに?ということで、定家は伝聞の形に改めたと思われます。持統天皇が見た衣は天女の衣だとかいろいろな解釈がなされていますが、それでもこの歌は持統天皇が夏に詠んだ歌だという解釈は共通しています。

しかし、私は別の解釈をしています。持統天皇が見たのは「春の雪」で、それを「白妙の衣」と言ったのだろうという解釈です。持統天皇は、春に天の香具山に降り積もった雪を見て、「ようやく春が来たと思ったのに、その春が通り過ぎて夏が来てしまったかのようですよ。天の香具山に積もった雪がまるで白い衣を干しているよう」と歌ったのではないでしょうか。

この解釈は私が大学の卒業論文の中で書いたものです。当時、論文の指導教官の先生に絶賛されました。その恩師も数年前にお亡くなりになってしまいました。時の流れだけは止められないようです。

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~ Comment ~

NoTitle 

なぜ定家が改作したのか調べていたのですが
そうゆうことだったのですね!
参考になりました!

Re: NoTitle 

ケルビンさん

コメントありがとうございます。「検索」でいらしていただいたと思うんですが、そういえばこういう記事も書いていたんだなーと改めて思いました。

記事中では私の説をご紹介しました。実際にNHKの取材班が藤原京から天の香具山に白い衣を乾して見えるかどうか試したんだそうです。結果は「全然見えない」でした。そこから着想したのが私の説です。

持統天皇オリジナルの歌は「万葉集」におさめられています。「万葉集」は「ますらをぶり」と言って直截的な歌が多いのです。しかし、藤原定家は「新古今和歌集」の編纂にも携わっていますが、こちらは「幽玄」的な歌が多いのです。まるで正反対の和歌のタイプだと言っていいでしょう。

簡単に言うと、あまりにもストレートで直球のような持統天皇の歌は、定家の趣味に合わなかったのでしょう。「幽玄」って言うのは、「消える魔球」のような歌の境地ですからね(笑)。もし持統天皇が私の解釈の通りに歌を詠んだとすれば、持統天皇は当時としては珍しい技巧的な和歌を作ったと言えるでしょう。それは一般的に言われている「万葉集」の歌風とは合わないのが私の説の弱点です。
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