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 ←バッハ「小フーガ・ト短調BWV578 →吹奏楽にシーズンオフはない…
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吹奏楽合奏理論

1+1が1になったり3になったりするのが音楽です

 ←バッハ「小フーガ・ト短調BWV578 →吹奏楽にシーズンオフはない…
 タイトルの意味するところは何かと言うと、楽器の音を合わせる時の極意です。以前の記事で、「吹奏楽で使う楽器の音合わせにはハーモニーディレクターというキーボードを使うとよい」と述べたのですが、この記事の最後に「音を合わせる基準はこれだけではない」と述べました。今日はそのお話です。

 音が合ったかどうかは、二つ以上の音がうなりを生じないで鳴っていることで判断するのですが、うなりを生じないことだけを考えると、ピッチが正しくなくても「合った」と誤解してしまうことがあるのは、前回述べた通りです。ピッチが合っていないとお互いの響きを打ち消してしまい、貧弱な音にしかならなくなります。でも正しいピッチで吹いても奏者が自分の音を殺して吹いてしまうと、やはり貧弱な音にしかなりません。2人の奏者が吹いても1人分の音しか出ないわけです。ハーモニーディレクターを使っていると、案外この落とし穴にはまります。「楽器の音を殺す」をわかりやすく言い換えると、自分の楽器の倍音を少なくするということです。「目立たなくさせる」と言ってもいいかもしれません。これだと1+1が1になってしまうわけです。

 管楽器の場合、豊かな倍音こそが命だと私は思っています。これを出すためには自然に管を鳴らすことが必要です。自然に管を鳴らすとは、マウスピースで作った音が正しいピッチ・音程であることです。トランペットで言えば、マウスピースでBの音を出して、そのまま楽器に着けてもBの音が鳴るという状態です。これができれば、他の楽器とも合いやすくなります。1+1が2になる状態です。マウスピースで少し高いBの音を出しているのに、管を抜いて下げることをすると、自然な鳴りにはなりません。

 本当に音を合わせようと思ったら、お互いの音を聞きあうことが必要です。これが出来るとお互いの音が共鳴しあうので、1+1が3になったりします。EsクラリネットとBクラリネットしか鳴っていないのに、フルートの音がそこはかとなく聞こえてきたりとか…。トランペットとクラリネットが合わさるとオーボエの音が聞こえてきたりとか、こういうことは実際にあります。それぞれの楽器の倍音が混ざり合って、より豊かな音になるからでしょう。こういう音の合い方をした時は、すごく幸福な気分になります。練習でお互いの音を聞き合いながら擦り合わせしていくことが必要でしょう。

 そして、究極は音楽のイメージをみんなで共有することです。私が今参加しているフルートのアンサンブルでは、講師の先生は音楽のことしか言いません。チューニングも練習の最初にキーボードの音を出すくらいです。吹いて合わせることもしません。いわゆる基礎合奏もなし!メンバーは当日に初めて合わせる曲を吹くわけですから、最初は音が合わなかったりするところもありますが、「ここはこう表現しよう」という先生の言葉で、何度か練習しているうちに、共通のイメージが持てたのだと思います。前回のアンサンブル倶楽部の最後に合わせた「千の風になって」は、見事なくらい「ひとつの音楽」になってました。こういうことができるといいんですよねー。

 ただ、私は思うんですが、まるきりの初心者のうちから「音楽のイメージを共有する」なんてことを要求しても無理です。音楽のイメージが曖昧な上に、音を合わせる技術もありません。ましてや「音合わせにチューナーなんか関係ない」などと指導者が言おうものなら、音が外れてても平気な奏者が出来上がってしまいます(私はこういう実例を知っています)。もちろん「機械至上主義」もダメですけど。チューナーについての私の考え方はこちらです。まずは自然に管を鳴らして、正しいピッチで吹けるようにすることが大切でしょう。

 
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