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フルート・購入のポイント

フルート頭部管の選択と材質の関係

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 昨日(1/15)のsugerさんのコメントに対する私のレスで「フルートの本体の材質で、それに合う頭部管の銀の含有率がかわるのか」というご質問を別の方からいただきました。そこで私が考えたことを述べたいと思います。

 フルートの銀の含有率によって、それぞれの音色の傾向が変わるということは、一部専門家からは否定されていたりしますが、大方の人は含有率によって音色が変わると感じていると思います。私が試奏したところでは、925と950、970、997とおおむね含有率が20~27違うと音色の違いも実感できました。946とか943、958もありますが、これはおおむね950と同じ傾向だろうと思っています。それぞれのメーカーでこだわりのある含有率ということですね。実際は、これにフルート本体のスケール設計と頭部管のカットなどが影響して来ますので、かなり複雑になっています。

 前にも述べましたが、フルートの音の80%は頭部管で決まると私は思っています。逆に言えば頭部管が同じなら本体自体が持っている音の違いが前面に出てくるわけです。THE FLUTEの記事だったか、ピッコロ奏者でピッコロの製作者でもあるフィンダさんが、私と同じことを述べていて心強く思ったこともありました。

 そこで、頭部管を変える時に大事なのは、本体とのバランスだと考えています。銀という素材は含有率が上がるほど柔らかくなっていきます。それが音色と吹き方に影響してくると私は思っています。洋銀という素材は銀に比べて比重が軽く硬い素材です。

 頭部管が洋銀で本体が銀だと頭部管で作られた音が本体を共鳴させないと私は自分の楽器を吹いてみて感じました。頭部管が銀で本体が洋銀だと「遠鳴り」するかどうかは別にして、鳴らしやすくはなります。今回sugerさんからの質問で、銀の本体に洋銀の頭部管を着けて吹いてみたのですが、総洋銀の方が遥かに良い音だったのに、びっくりしています。

 925のサンキョウFTで958の本体を鳴らすと「鳴り」は遜色ないのですが、958の頭部管とは音色が違いました。これも総925銀の楽器の方が遥かに良い音でした。いろいろ探せばこの組み合わせ(925頭部管+958本体)でも良い音がするものがあるかもしれませんが、試してはいないのでお勧めはできません。そこで958の本体だったら、それと同等かそれ以上の銀の含有率の頭部管の方が合うのではないかと考えました。

 ヤマハのCY頭部管は定評のある頭部管だと私は思っています。銀のCY頭部管はスタンダードシリーズにも使われていて、私は何度も吹いたことがあります。易しい頭部管かというとそうではなくヤマハのハンドメイドシリーズもCY頭部管がデフォルトですから、十分な力を持っていると思っています。問題はアルタスのスケール設計との相性です。これは頭部管の形と歌口のカットが最も影響すると思っていますので、洋銀のCYで吹いてみたところ、この点では大丈夫だと思いました。銀製のCY頭部管であれば「鳴り」も、もっと良くなるだろうと考えました。

 パールの頭部管をお勧めしたのは、パールのスケール設計は、アルタスのそれと少し似ていて相性が良いのではと思ったからです。実際に私のアルタスにパールの頭部管が入れば確かめられたのですが、それは出来ませんでした。ただ私がアルタスの吹き方をしたら、パールでもアルタスそっくりの音がしたことがありましたので、相性は良いと思います。パールフルートギャラリーに行けばパールの頭部管をいつでも試奏できるのも強みです。フルートマスターズの頭部管は、基本的にヤマハと似た傾向があると思ったからです。パールの本体に挿して使っている方もいらっしゃいますので、アルタスとも相性は良いでしょう。

 ということを考えました。東京近郊の方でしたら銀座の山野楽器にヤマハの頭部管の在庫がありますので、試奏出来るでしょう。ヤマハが合わなければ、上野のパールに行けばパールの頭部管を試奏させてもらえるでしょうから、この二つが比較検討しやすいと思います。 
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~ Comment ~

NoTitle 

フルートの頭部管は、一つとして同一のものがないですから、銀の含有率の違いなのか、それとも吹き口のカットの個体差なのかは、かなり微妙な部分もあるんじゃないかと思います。もっとも、私は銀の含有率の違う頭部管ごとに試奏してみたことがないので、確たることは全然言えないのですが・・・・・。

そういえば、山野楽器は、中古も豊富にそろえているようですね。山野楽器なら、中古といえどもきちんとリペアしているでしょうし、その割には新品に比べると安価です。品質に信用のおけるお店なら、中古というのも一つの手なのかな、などと思います。もっとも、「買おうと思ったとき、気に入る笛」がなければそれまでですけれどね。私がほしいのは、リングキーでEメカ付。なかなか選択肢が乏しいです。

Re: NoTitle 

inti-solさん

確かに厳密に見ると、全く同じ頭部管は二つとないです。人間の手が入れば入るほどそういう傾向がありますよね。私が今のマエスタで吹いているForteというタイプの頭部管(14K)は、一昨年吹いたものと、昨年吹いたものとでは、ずいぶん印象が違いました。素材が同じで歌口のカットが同じでも微妙な違いはあります。

ただ、銀の含有率とかは、これよりは違いが大きいと思います。山野楽器にフルートを持っていって、いろんな頭部管に挿し変えて試奏してみると面白いかもしれませんよ。そういえば私は山野で頭部管しか買ってません(笑)。

>私がほしいのは、リングキーでEメカ付。なかなか選択肢が乏しいです。

今、出ている中古ってカバードキーが多いですからね。たぶんリングキーへの買い替えだったんでしょう。もうちょっとしたら、このスペックの中古がたくさん出てくるかもしれませんよ。私は木管フルートがいいなあ…。これはもっと選択肢が乏しいですね(笑)

NoTitle 

フルートの音の80%は頭部管で決まるというのは、現象的にはそういうことが見受けられたり、そう感じる人が多いのは事実だと思います。
では、その頭部管を装着したら、どんなフルートでも一定の傾向となるのか?というとどうでしょう?

僕は頭部管の果たす役割の大きさは十分認めつつも、フルートの音質、音色はボディーによると考えています。ボディーの持つ性格をどこまで出せるか?に対して頭部管にどういうものを使うか?が影響を与えていて、それを頭部管によってフルートの音が決まると錯覚するのではないか?と。

ボディーの鳴らない、響かないフルートにどんな頭部管を付けてもダメです。そういうフルートがあることに気付かずに頭部管をあれこれ探すということもあるのではないでしょうか。

もちろん、ダメな頭部管というものも存在しますから、この議論はなんとも堂々巡りなのかもしれませんが。

僕のデュオの相方、Isono氏はサンキョウのシルバーソニックのボディーに同じサンキョウのCS頭部管、材質は真鍮o.4mmのものを長年使っています。確かに本体銀に対して頭部管に比重の軽い真鍮素材ですので、強靭なアタック感などは弱い点もありますが、これまで様々なシーンで共演して、彼のフルートにバランスの問題を感じたことはなかったです。

Re: NoTitle 

Sonoreさん

なんともハイレベルなコメントなので、どうレスをして良いやらわからないのですが、ボディが同じでも頭部管を変えることで音が良くなることは普通にあると思いますよ。

NoTitle 

ぶっちゃけて言うと、頭部管は変えようと思えば変えられますが、ダメなボディーにはどんな頭部管を持って来てもダメですから、変えやすい頭部管に執着する前に、いいボディーの楽器かどうか?を考えないと時間の無駄ですよということが言いたかったわけです。
(ここでいいボディーかどうかの要素には、当然パッドがしっかり合っているかどうか?も含まれます)
ダメなボディーでも頭部管を変えれば、当然のことながら鳴りは変わりますが、それは頭部管が良くなったということでしかありません。
頭部管もボディーも同じ職人、技術者が作るわけですから、鳴らない頭部管を作っている技術者が作ったボディーが偶然いいボディーであるとはなかなか考えにくいです。いい頭部管を作るより、楽器としていいボディーを作る方が遥かに難しいんじゃないかなぁ?

Re: NoTitle 

Sonoreさん

ムラマツはプロアマ問わず頭部管を変えている人が多いですよね。ムラマツのボディは優れているけれど、頭部管は今一歩という評価も聞きます。同一メーカーで材質が同じ頭部管でも、作った職人さんによって頭部管の性質が違うこともあります(うちの楽団のパートリーダーさんのムラマツがそうです)。

何が良くて何がダメなのかは判断するのが難しいと思います。ですから、ダメなボディでも頭部管を変えて音が良くなれば、それはそれでいいんじゃないかと私は思います。まあ、どんな頭部管を着けても良くならないのなら、そのボディはあきらめるしかないでしょうけど。
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