スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←今日は、やっと自主練… →バンド運営の基本は「ホウレンソウ」です
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

フルート・奏法

フルートの中音域のEは何気に出しにくい音です

 ←今日は、やっと自主練… →バンド運営の基本は「ホウレンソウ」です
 フルートの高音域のEの音はEメカニズムのついていないフルートには、とても出しにくい音です。その理由は以前の記事で述べました。(その記事はこちらです。)しかし中音域のEの音も思った以上に出しにくかったりします。音がうまく当たらなかったり音色や鳴りが悪かったりするのですが、これにはフルートの構造上の要因があるのです。

 他の木管楽器はオクターブ上げるためのキ―が付いています(クラリネットの場合は1オクターブ半)。奏者は、おおむね基音を鳴らす吹き方で下から上までの音域を吹くことができます。フルートの場合、このオクターブキーはありません。基本的には吹き方を変えてオクターブの音程を変えます。その意味では金管楽器的なのです。ただし、オクターブキーみたいな役割を果たすキ―がフルートにはあります。それが左手人差し指のCisキーです。このキーはオクターブキーとしてはトーンホールが大きいので、中音域のDとEsしか開けることができません。Eから上は閉じないといけないのです。簡単に言うと中音域のEsまでは基音の吹き方で吹けますが、Eからは第2倍音の吹き方に切り替えないといけないのです。※なお、中音EsをCisキーを開けずに音を出してはいけません。音の抜けなどに微妙な影響があります。中音EsはCisキーを開けなくても結構当たるので気付かないことが多いんです。

 どのように変えるのかについては、以前の記事のこちらをご覧ください。実験の結果を簡単に言いますと、息のスピードを変えずに低音域から中音域に移るには「偏心距離」を変え、「偏心距離」を変えずに低音域から中音域に移るためには息のスピードを上げなければならないわけです。実際は大幅に変える意識は持たずに、つまり、図④の低音域と中音域の音の変わる境目の「偏心距離」と「息のスピード」を意識するのが、一番音を変えやすいでしょう。例えば偏心値1.3mmで息のスピードが9m/s・音量的にはmfだと、ほんの少し偏心値か息のスピードを変えるだけで音が変わるわけです。以前に紹介したフルートロボットは、この研究から作られたようです。

 人間の場合は数値通りにはいきませんから、できるだけ吹き方を変えずに音が変えられるポイントを練習の中から見つけるようにする方が良いと思います。これは音によっても微妙に違いますので、中音Eが切り替えポイントだと認識した上で、出来るだけ自然に切り替えられるように練習するのです。私の経験から言うと、「ソノリテ」と「タファネル・ゴーベール」の該当音域の練習が効果的だと思います。基礎練なのでツライんですが…。

 ちなみにマルセル・モイーズの演奏を分析すると、モイーズも中音Eで切り替えているそうです。もっともモイーズの場合、倍音豊かに吹く音域と、倍音を少なくする音域の切り替えをこの音でやっていたようです。そうでないとフルートは高音になればなるほどトンでもなく大きな音が出ることになります。どの音域も均一な鳴りを目指すひとつの方法だったのでしょう。
関連記事
スポンサーサイト



~ Comment ~

NoTitle 

> なお、中音EsをCisキーを開けずに音を出してはいけません。音の抜けなどに微妙な影響があります。中音EsはCisキーを開けなくても結構当たるので気付かないことが多いんです。

ゆったりした曲ではそんなことはありませんけれど、早いフレーズ、特にレミ♭ミの間を素早く行ったり来たりするような曲になると、私はミ♭どころか、レすらもCisキーを開けそびれてしまうことがあります。
フルートを手にして最初の半月か1ヶ月ほどは、レとミ♭でCisキーを開けるということに気がつかなかったのです。どうもレの音がおかしい、異様に低いぞと思って、運指表をよく見直したら「あ、このキーは開けるのか」と気がつきました。たった半月か1ヶ月だけのことなのに、最初に覚えてしまった間違った運指が、結構尾を引いています。あと、逆に意識過剰になって、あらぬところでCisキーを開けちゃうこともあります。音はまともに出ませんね。ミでやっちゃうことが多いです。
変な話、パッと吹くと運指間違えないのに、同じフレーズを何度も吹き直しているとだんだん指がこんがらがってくる、ということも、時々あります。

早いフレーズだと分からないですが、ゆっくり吹けば、レでCisキーを開けないと音程がおかしいのは分かるのですが、ミ♭は私の耳では差がよく分からないことが多いです。

NoTitle 

ふむふむ。とてもタイムリーな話題を、どうもありがとうございます~!いつもながらとても勉強になります。

理論的に考えながら吹くのがとても苦手な私、特に数学にはじんましんが出るタイプなのですが、頑張って考えながら読んでみました(笑)

そこで、偏心値、というのがイマイチピンとこないのですが…
唇と歌口の距離、というのは、どこからどこまでの距離のことなのでしょうか。唇と歌口の距離が遠い、近い、というのは具体的に何が変わったということなんでしょう?唇の厚みを押しつぶすようにして変える距離でしょうか。それとも、角度を変えて得られる距離??
理解力に乏しくてすみませんが、よろしければ教えて下さい。

Re: NoTitle 

inti-solさん

中音域の「レ」と「ミorミ♭」の指づかいは常に意識して練習あるのみです。おっしゃる通り「レ」はCisキーを開けないと音がおかしいのでわかりますが、「ミ♭」はあまり変わりません。これが不思議なところです。まあでも、正規の運指でできるようにしておいて損はないでしょうね。

何度も練習していると、指がこんがらがるのは私にもよくあります。(しかも最近…笑)指先を動かす練習をしていないと脳が命令しても指が反応しなかったりして(それじゃナントカ現象じゃない…爆)

Re: NoTitle 

いつりんさん

実はこのテーマで、あるマイミクさんとメッセージのやり取りをしてまして、ちょうどその時に、いつりんさんのブログを拝見したわけです。

私が引用させていただいた著者の吉倉さんは私と同業の方です(ご本人が著書で述べていますので書いちゃって大丈夫だと思います)。吉倉さんは理科の先生なんです。フルートの発音のメカニズムを研究している早稲田大学(フルートロボットを製作したところ)の研究成果を発表していただいたので、文系の私には理解しずらい所もあります(笑)。

それでも私なりの理解したところを述べさせていただきますと、偏心値とは歌口のエッジ(息の当たる方)から、唇のアパチュアまでの距離だと思います。この距離の変え方にまでは言及されていません。唇の厚みを押しつぶして変える方法を取っているフルーティストもいますし、角度を変えているフルーティストもいると思います。それぞれ流儀が違うみたいなところがありますので、どちらがいいとは言えませんが、吉倉さんは唇をつぶすやり方から角度を変えるやり方に変えたそうです。私がアルタスを吹く時は、歌口が上ではなく横を向くような感じで吹きます。感覚は人それぞれですからご参考にはならないかもしれません。いずれにしてもコンマ何ミリかの違いですが。

私の感覚ですと、フルートのそれぞれの音は一番いい音で鳴るポジションが微妙に違っていて、隣りあった音ですとそんなに違わないものの、離れた音だとだいぶ違って来ると思います。それが中音域の中でも左手のA~Cと右手のDだと、ずいぶんポジションが違うというのが私の感覚です。Eはそれに挟まれた音でどっちのポジションでもちゃんと音が出ないクセ者の音だと思いますよ(笑)。

NoTitle 

中音E、鬼門です。

オクターブキーの助けを得られず管長が最も長いこと、ひょっとすると裏G#あたりのホールのダブりも影響しているかもしれません。G#オープンの楽器演奏を聴いていると「もしや?」と感じることがあります。

声楽のテノールで言うと「胸声」にあたるポジションであるこの音が豊かでないと困ります。またこの音はフルートのレパートリーの中では「高め」を求められることが多いのですが、あまり高めを意識した設計をすると「低め」が困難になってしまいます。
ちなみにCouesnonでは、気を抜いて吹くとほんの少し低めの設定と感じています。必要に応じてコントロールすることで正規位置や高めに修正される感じです。これはこの音で胸声的に豊かに響かせたとき、上ずってしまうことがないようにということかな?と思っています。

>中音EsをCisキーを開けずに

初心者が陥りやすい間違いですね。僕も初心者時代にありました。
これは耳が慣れてくれば、実は全く結果が違うということが一発でわかりますよ。Dも同じです。

Re: NoTitle 

Sonoreさん

>ひょっとすると裏G#あたりのホールのダブりも影響しているかもしれません。G#オープンの楽器演奏を聴いていると「もしや?」と感じることがあります。

やっぱりそうお思いになりますか!実は私もそうなんじゃないかと思っていました。G♯のトーンホールがダブルであるのは影響がありますよね。かといってオープンGシステムを吹く勇気はありません(笑) 。

中音Eを豊かに響かせるというのは、なかなか難しいことですね。はるか昔にムラマツスタンダードでレッスンを受けていた時は、すごく苦労した覚えがありますが、マエスタではあまり苦労していません(単に注意力不足だったりして…笑)。

でもね 

だからといってG#オープンにさえすれば総てが解消されてバラ色になるとは思いません。原因はこれだけではないでしょう。

Re: でもね 

それはそうですね。

NoTitle 

Closed Gisであっても何かバランスをとって解決する方法はあるはずです。僕もいまさらあのややこしい運指に慣れようとは思いません。特に第3オクターブの困難さは音楽に集中することを激しく阻害すると想像しています。もちろん平気な人は、どうぞどうぞ、ですが。
ドリュのGisキーを現代の技術力でなんとかしてくれないかなぁ。

Re: NoTitle 

Sonoreさん

オープンGisのフルートを実際に吹いたことがないので、どのくらいの違いがあるかはわからないんですが、
クローズドGisのフルートでも、2Eの音が出しやすいフルートとそうでないフルートがあると、
昨年いろんなメーカーのフルートを試奏した時に感じました。
これは個人差があると思いますので私の感覚ですけど。
Cisのトーンホールと同じく、いろいろ研究されている部分じゃないでしょうか。
そのうちにもっと良くなると期待をしています。
アルタスを吹いているデニス・ブリアコフさんはオープンGisのフルートを吹いているんですが、
それであんなに指が回るのか…、とびっくりしてしまいます。

多分… 

こんばんは

多分…ですが…

N響首席の中野さんもオープンGisではないでしょうか?
アップで中野さんが映し出された運指を見ると、??? なんです。
自分が練習している運指と同じだと安心するのですが、全く違って、左の小指は使いっぱなしです。

どの程度、違うのか、違わないのか、わかりませんが、「なんか、やりづらそう」で、感服です。
今更、何かを得るためとはいえ、凡人以下の私には出来ることではありません。

Re: 多分… 

フルト二ウムさん

> N響首席の中野さんもオープンGisではないでしょうか?

おお、そうですか!
オープンGisの運指は、Gが左手薬指と小指、Gisが薬指だけと、通常のクローズドGisの運指と逆になるそうです。音色が良くなるとメーカーでは言っていますが、どのくらい違うのかは試奏したこともないので、わかりません。一度は吹いて見たいと思っています。

フルートに限らず、他の木管楽器(リコーダーも含めて)も「ソ」の指使いは左手薬指だけですから、「やりづらい」のは間違いありませんよね。

NoTitle 

うーむ。難しくてよくわかりませんが、中音ミの音が難しいのがわかってほっとしました。この音はとても苦手で、はじめたころは、音符を見るのも厭になっていました。最近は、そのころほどではありませんが、注意していないとやっぱり乱れます。構造上難しいのがわかったので、安心して練習できそうです。

Re: NoTitle 

gou56さん

理屈はともかく、中音ミは「注意しないといけない音」だとわかれば、後は練習あるのみですね。ちなみに楽器の調整が狂ってくると、ミの音は当たりにくくなりますので、そうなったらまずは調整に持って行くといいと思います。「自分を疑う前に楽器から」ということです(笑)。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【今日は、やっと自主練…】へ
  • 【バンド運営の基本は「ホウレンソウ」です】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。