スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←武満徹のAltoFluteソロ曲の音源をアップしました →我が青春の思い出の曲~3
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

吹奏楽全般

音色を良くするのが最も難しいのです

 ←武満徹のAltoFluteソロ曲の音源をアップしました →我が青春の思い出の曲~3
 フルートに限らず、どんな楽器も「音色」が大事です。どんなに大きな音を出しても音色が汚かったら美しくはありませんし、音程がどんなに良くても音色が悪いと音楽には聞こえてきません。

 しかし練習する立場になると、良い「音色」を出すことがもっとも難しいのではないかと思っています。音を大きくするとか小さくするのは演奏者本人にもわかりますし、音程やピッチを確かめるのはチューナーを使う事もできますし、キーボードに合わせることもできます。でも音色は…自分で確かめることは、なかなか難しいのです。

 自分の演奏を録音して聞くことは有効です。客観的にどんな音色なのかわかります。自分が聞いている生の音と他人が聞いている生の音はずいぶん違います。これは自分の声を録音すると、自分とは思えない声だったりするのと一緒です。しかし、これは録音機材にも左右されますし録音状況によっても、ずいぶん違います。あくまで参考にする程度でしょう。上手な人の演奏を聞くのも有効です。でも先ほど述べたように、客席で聞く音と演奏者として聞いている音は別物ですから、客席で聞いている音をそのまま出そうとして失敗する例もよくあります。自分としては「良い音」と思えないような音が、客席から聞いたら「とても良い音」だったりすることもあるわけです。

 結局、良い音を出そうとしたら、正しい奏法で管をしっかり鳴らした上で、録音機材や他人の評価を参考にして自分の音を作り上げていくより他にないのではないかと思っています。もちろん参考音源をたくさん聞いてイメージ作りをしなくてはなりません。私は自分の演奏を録音したものと、参考音源の演奏を聞き比べたりすることがあります。ランパルと聞き比べると、あまりの違いに愕然とするのですが、何が違うかはわかりますので、今後の練習の参考にできる…かな?
関連記事
スポンサーサイト



~ Comment ~

NoTitle 

アナログ録音機しかなかった時代にはフルートの録音はアマチュアの普及品の録音機にはなかなかやっかいでした。レコーダーのバイアスとの関係なのか、妙な変調ノイズが混入することしばしば。テープスピードのムラもフルートの音を激しく乱して記録する原因になりました。
DATというものが登場して、初めて自分の演奏の録音に使用してみて、初めて自分のフルートの音をかなり正確に記録したものに出会い驚いた経験があります。「なるほど、こうだったんだ!」という面と「想像していたものと大きく違わなくて良かった」という面と。

僕は14歳頃からフルートを始めて、学生時代に1年間、月1回程度のレッスンを受けた以外は、ずっと独学でした。音色にかなり気を取られていたので、先生から「音色」に関して何か言われたことはなかったのですが、音程やダイナミックスのコントロール、何より音楽表現の根本的な「ABC」について徹底的にダメ出しを頂きました。(笑)
この時に頂いたダメ出しをきちんとクリアーしたと自分で思えるようになるのに、20年近くかかりました。

確かに、音色はとてもとても重要な要素です。

でも、建物に喩えれば「基礎」「柱」「梁」にあたる、「音程」はもっと重要だと思います。たかさんは、当然ある程度の基本はあたりまえだとして、そこには触れなかったんだと思いますが。

音程には、5度、4度、オクターブなどのように動かしようのないものもあれば、3度のようにある程度の幅を許されたものもあります。
少なくとも動かしようのない音程がきちんと確保され、それらを保った上である程度のダイナミックスのコントロールが可能な演奏が出来た上で、ではその時の音色がどうか?と僕は考えています。

逆に考えれば、きちんと設計され造られたフルートなら、音程、ダイナミックスがちゃんと出せる吹き方をすれば、ある程度の音質は得られるようになっているはずです。

音色は吹き手の肉体的な条件の影響を受けますし、むしろ表現方法によってさらに大きな影響を受けます。

きちんと調律されたピアノと一緒に演奏する機会が多い時期、僕は音程、音色の両方が整っていると実感することが多いと感じています。
ピアノの和声の中に自分の音を乗せたり、溶け込ませたりすることが、奏法の乱れをキャリブレートしてくれるのだと思います。

何か、特別な音色、特別な音程、みたいなことに執着していて時期には、本当に基本的に大事なことは何なのか?を見失ってしまい、ピアノとのアンサンブルもことごとく失敗していましたが・・・・。

Re: NoTitle 

Sonoreさん

とても内容の濃いコメントありがとうございます。

まず私のブログは「論文」ではありませんので、一本の記事にすべての要素を盛り込んで書くようなことはしていません。「音色・音程・音量」の三要素が全て大事だということについては、別記事で書いていますので、この記事では特に音色について書きました。
また、私の職業柄でもありますが、この文章はスクールバンドでの指導がベースで、そういう人を想定して書いています。というのは最近のバンドの傾向が、ダイナミクス(音量の変化)と音程の指導に重きをおいているように感じられたからです。Sonoreさんのような、かなりの上級者の方には物足りない記述かと思われますが、そういう事情をご理解ください。

なんてことを言いながら、こんなことを書くのはどうかと思いますが(笑)、ずいぶん昔の話を書いちゃいます。

誰の言葉か記憶にないのですが、「ドイツのフルーティストは、とても端正な演奏をする。それに比べてフランスの連中は、調子っぱずれな演奏をするが、その音色はとても美しい」確かこんなような内容だったと思います。この言葉を私が知った時の、パリ管弦楽団の演奏は確かに音程が合っているとは言い難いものがありました(フルートだけでなく)が、それでも特にドビュッシーの海などは、録音で聞いても瑞々しい演奏でした。この頃のフルートはまだまだ音程に難があるものも多く、それを吹く時にはかなりの苦労をしたと聞いています。

木管フルートの「鳴り」と「音程」が改善されたのは最近のことで、まだまだ「鳴り」と「音程」に一癖も二癖もある楽器が生きているようです。当ブログでも著書を紹介したことのある吉倉弘真氏の木管フルートはまさしくそういうフルートだそうです。ピッコロにもそういう傾向がちょっと残っていますが、第1倍音と第2倍音のオクターブがちゃんと取れていない、第2倍音と第3倍音の五度も不正確なんて楽器は普通にあったそうです。
吉倉氏は「この楽器は音色の良さが音程の悪さを遥かに凌駕している」と書いておられました。ただ吹く度に音程のコントロールをするのが大変なんだそうですが…。

だからゴールウェイさんがクーパーの楽器を使って大成功したんですかね。

 

こんばんは

ヨコからすみません。最後の「ゴールウェイさんがクーパーで大成功」のところが、じぇんじぇんわかりません。私にもわかるように教えてください

Re: タイトルなし 

よっちゃんさん

こんばんは。確かにこの表現だけじゃわかりませんよね。ごめんなさい。

フルートの音程の設計って簡単には行かないんです。ある音を正しい音程で出そうとすると別の音がダメとか…。ひと昔(いや三昔位前)のフルートは音程のクセの強いものが多くありました。「このフルートは○の音程がダメなんだよなとか、○の音色だけ他と違って…とか。どんなフルートでも共通して言えたのは、左手人指し指のCisの音程と音色です。この音が他と全然違うのです。まずは、この音と他の音のバランスを取るように練習する必要がありました。今のフルートはずいぶん進歩しているんですよ。

でも音程が悪いと演奏には苦労します。クーパーさんという職人がトーンホールの設計を全面的に見直して、それまでよりは格段に音程の良いフルートを作りだしました。これをクーパースケールと言います。パールのフルートはこのクーパースケールを採用しているんですよ。クーパーさんはもっと音量が出るように歌口のカットも変えました。そのため、クーパーさんの作ったフルートは独特の音がします。ただ音程が良いので歌えるフルートですし表現力もあります。このクーパーのゴールドフルートを使ったのが、ゴールウェイさんだったというわけです。ゴールウェイさんは、その後ムラマツ、ナガハラとフルートを変えましたが、ベルリンフィルを辞めた頃は、クーパーを使っていたと思います(うつろな記憶なので間違いかもしれませんが)。

ただ、クーパーの音程と音色が独特なために、それを嫌う人もいたようです。伝統的なスケールの方が、音色が良いというわけです。以前にも述べましたが、アマチュアが使うなら音色がいくら良くても音程の悪いフルートを吹くのは大変ですから、最近のフルートはみな音程がよくなってきました。ただメーカーごとで微妙に音程が違いますけど。

面白いのは、アルタスの会長さんが誕生日のプレゼントにクーパーさん自ら削った頭部管をプレゼントしてもらったそうですが、音量は出るけど音色の変化に乏しいと注文をつけたそうですよ。私個人はクーパーモデルのパールよりアルタスの方がよっぽど吹きにくいんですけどね。

NoTitle 

たかさんさん

吹奏楽の現場に僕もある程度いましたので、そう言われてみるとたかさんが言われていることの意味も理解できるところがあります。失礼いたしました。
高校の後輩達の指導に過去、幾度か通ったことがありますが、彼ら彼女らは「はい、合奏」と言われれば、僕が指導したことなどさておき、とにかくブイブイ吹かなければならない現実があり、いつもそのこととの戦いとなってしまいました。

フルートパートが自分の音がどんな音色で鳴っているのか?さえわからないような他のパートの音がうるさい場所で練習していることなどざらでしたので、とにかく自分の音が聴こえる場所を確保しなさい、なんて指導しなければならないことも多かったです。

クーパー以前の楽器の多くは乱暴に言いますとA=435HZ時代の本体の頭部管を短くしたようなものでした。たかさんが指摘されたC#ホールは本来あるべき位置よりぐっと頭部管に近づいた形になりますから上ずること間違いなしでした。本来ならば、A=440が世界標準とされた時点で設計し直さなければならなかったのですが、わずか5HZの差という見方もあったり、相当ないわゆる外吹きすればなんとかなるとする奏者もいたり、楽器メーカーが変化を好まなかったりでずるずるとクーパー出現まで、間違った設計の楽器が蔓延していました。
たかさんが言われたように、その少々管体が長過ぎる楽器の方が音程はさておき豊かな音がするのは事実でしたので、ますます事は進みませんでした。古いヘインズの楽器など、頭部管を本来位置に戻して(1cm強も抜いて)吹くと、それはそれはすばらしい音がします。
しかし、設計のうまく行っていない楽器は音域や個々の音の音程、ピッチを細々と調整しながら(調整しきれない音もありますが)演奏しなければならず、コントロールの柔軟性や素早い機動性を得ることが困難でした。
ゴールウェイが大成功を納めたのは、まさに正しい設計による楽器の持つベーム式フルート本来のポテンシャルを最大限に生かしたからと言って過言でないと思います。
実は、モイーズのケノンのモデルもクーパーのような根本的な設計変更ではなかったものの、A=443HZも可能なほどにトーンホールを本来位置に修正したものでした。モイーズは当時の楽器の設計が正しくないことをルイ・ロットの工房に告げてスケールの変更を求めたのですが、断られてしまったため、(その言い訳はモイーズの師匠達は文句も言わずに使っているよ。というようなことだったとか。)ケノンで自分の監修による楽器を開発することとなったそうです。
20世紀中頃~後半、最も成功を収めた2大巨匠が同じ指向を持った楽器を使っていたということは注目に値すると思うのですが、そういう論点の文章に出会ったことが無いのは不思議だと思います。

Re: NoTitle 

Sonoreさん

全然失礼ではありませんよ。フルートの設計のことやゴールウェイ、モイーズのことなどは、本当は論文にまとめたいほど興味深いテーマですよね。詳しいご説明ありがとうございました。私の方もその日その日、思ったことを短い文章(それでも長いですけど)にしていますので、どうしても説明不足の点があったと反省してます。

吹奏楽の現場って、ずいぶん昔の指導方法がまだ生きていることがあります。フルートに関して言えば、かなりの外吹きだったりするのがその例でしょう。基本設計の古いフルートで外吹きでピッチを上げても「遠鳴り」はしませんものね。

ずっと昔(私が病気する前)ですが、90人くらいの生徒たちと一緒に演奏会でフルートを吹いたことがあります。フルートだけでも10人近くいたのですが、客席で聞いていたフルート講師の先生によると私のフルートの音しか聞こえなかったそうです。吹いていたのが基本設計の新しいアルタスだったからでしょう。フルートだけでなく他の楽器も奏法というか「音」に対する意識を新たにしていってもらいたいなと思っています。


管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【武満徹のAltoFluteソロ曲の音源をアップしました】へ
  • 【我が青春の思い出の曲~3】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。