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フルート・本体

フルートのタンポは音への影響が大きいのです

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 2010/09/14のデニス・ブリアコフのアルタスPSの記事で、「通常のクローズGシステムのフルートでは二つ開いていますが、このシステムでは裏側のトーンホールは開いてません。3Eの音がEメカ無しでも楽に出せるのですが、それ以上に管体に余分なトーンホールを開けないので音色に良い影響を与えるとブリアコフさんは言っています」と書きました。今回の記事ではこのことについて考察していきます。

 基本的にフルートは管の材質によって音色が違います。金には金の、銀には銀の音色があります。トーンホールの穴は管の材質とは違うタンポで塞ぐことになりますので、理屈から考えるとタンポは材質による音色には良い影響を与えないのです。それはトーンホールが多ければ多いほど、その傾向が強まるでしょう。逆に考えるとタンポの材質によっては、音色のロスが少なくなるということも考えられるのです。

 実際には試せませんが、全くトーンホールのないフルートがあったとしたら、どんな音が出るのか聞いてみたいと思っています。金管楽器はマウスピースだけの音は全然うるさくないのですが、管の途中に穴が開いてませんので、かなり大きな音に増幅されます(ほとんどは管の先端のベルの部分で増幅されるのですが)。フルートの場合も管の途中で穴が開いていなくて足部管の先端がクラリネットみたいなベル状になっていたら相当大きな音になるんじゃないかと勝手に想像してます。タンポの部分を金属で作ることは出来ませんが、音のロスのないタンポが出来たら、相当に良い音になるでしょう。

 実は、このことはかなり研究されています。

 一般に使われているトラッドタンポは、主に紙とフェルトとフィッシュスキン(実際は羊腸で作られている)という天然素材で作られています。ヴァイオリンなどの弦楽器はもともと羊の腸で作られた弦を使っていたのが、今はスチール弦ですし、ギターなどはナイロン弦を使ったりもします。もうガット弦は古楽器以外、ほとんど使われなくなったのですが、フルートのタンポは、その意味で進歩していなかったのです。それがストロビンガ―という人が新しく合成素材でタンポを作りました。私はパウエルでそれを試してみたのですが、完全に調整されたトラッドパッドとの違いはほんのわずかだと思いました。気温や湿度の変化に強いと言われているだけに、実際にオーナーになってみないとその良さはわからないのでしょう。

 ただ、このストロビンガ―パッド、日本では思ったよりも普及してません。ムラマツが独自にタンポを開発しましたが、パテントの関係もあるのか、ほとんどのメーカーのほとんどの機種がトラッドパッドのままです。調整方法が違うのでしょうね。パッド交換・調整が難しいこともあるようです。タンポの主な役割は、密閉性です。これが保てないとまともな音が出ません。しかし、それ以外にも管の振動をキ―カップに伝える役割もあるのではないかと私は思っています。

 フルートのキ―メカニズムの材質は、洋銀、銀、金とありますが、管体と違う素材で作られているフルートも珍しくありません。もっともポピュラーなのが、管体銀でキ―洋銀、管体金でキ―銀のフルートでしょう。メーカーによって多少差があると思いますが、キ―の素材を変えるだけで音が変わります。いや、メッキを施すだけでも、ずいぶん変わります。私のアルタスは管体銀、キ―洋銀のフルートですが、キ―部分に金メッキを施しただけで、ずいぶん音が変わりました。これなどは、タンポを介して管の振動がキ―に伝わって、その素材の音になるのではないかと考えています。
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~ Comment ~

音孔のないフルート 

音孔のないフルートを吹いたことはありませんけれど、ケーナならば、自作するとき最初は管尻に穴を開け、吹き口を作ってそれから指穴を一つずつ開けていくので、一番最初は指穴なしの状態で音を出します。
基本的には、完成時よりも荒い音です。これは、指穴の有無の問題ではなく、新しくて吹き込みが足りないからでしょう。音量はあまり出ません。普通の状態でも、最低音はあまり音量が出ませんからね。

Re: 音孔のないフルート 

inti-solさん

そうか、ケーナは自作する人も多いんですよね。私はケーナの生の音を聞いたことかあります。結構大きな音だったと記憶しています。そうすると、これは吹き込みによるものなんでしょうか?ケーナを鳴らす時の息は、ものすごい息の量とスピードだなと思いました。

本文では音孔がなければ音量も出るのではないかと書きましたが、考えてみると、それほど単純じゃないかもしれません。試してみたいものです。

 

中音域、高音域はかなり音量が出ます。特に3オクターブは、えてして「爆音」になります。フルートを始めてびっくりしたのは、「なんでこんなに弱い息でも3オクターブが出るんだ」ということです。
でも、全部の指穴を閉じた最低音のソは、音量が出ないです。1オクターブ目は全般的に音量が出ないのですが、特に最低音は出にくいのです。ケーナの管尻はフルートのような吹き抜けではなく、節に小さな孔(直径1センチ以下)を開けてあるだけであることが、音量が出ない理由じゃないかと思います。音孔が大きいほど音量が出る、ということは言えると思います。

Re: タイトルなし 

inti-solさん

> 中音域、高音域はかなり音量が出ます。特に3オクターブは、えてして「爆音」になります。

ああ、やっぱりそうですか。エアリードの楽器って、みんなそういう傾向なんですね。日本の「能管」のヒシギなんか、まさしく「爆音」ですもんね。神秘的な音と言えば、そうなんですが。西洋楽器のフルートは第1オクターブから第3オクターブまでの音量を出来るだけ揃えるように改良されて来ましたし、奏者も高音域のpと低音域のfが出るようにレッスンしますから、inti-solさんがお感じになったような傾向があるのでしょう。

> 音孔が大きいほど音量が出る、ということは言えると思います。

日本の笛は音孔が大きいですもんね。フルートもそうですが、音量が出るのもそれかもしれません。金管楽器のように途中に音孔がなく、管の先端が大きくなっているものは、その部分で音量が大きくなります。クラリネットは管の太さから比べると音孔が小さいんですが、その分、管の先端のベルが重要な役割を果たすそうです。足部管がベルみたいになっているフルートって、想像しただけでも不格好ですけどね(笑)。
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