スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←今日は自主練! →指揮者と奏者の戦い
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

フルート・本体

フルートの音と管厚の関係

 ←今日は自主練! →指揮者と奏者の戦い
 以前の「次のメインフルートをどうやって選ぶ?その2」の記事で、フルートの管厚について少しだけ触れました。ここでは、その管厚についてもっと深く考察していきたいと思います。

 管楽器の中で管の厚さまでバラエティに富んでいるのはフルートくらいしかないでしょう。一般的に管の厚さが薄ければ明るく華やかな音になり、厚ければどっしりと落ち着いた音色になると言われています。(詳しくはこちら)。そして素材が銀の場合、管の厚いフルートほど「遠鳴り」するとも言われています。また厚いほどパワーがいるとも言われています。

 まず研究の手始めとして日本の各メーカーがどのような管厚のフルートを作っているかを、銀に絞って手持ちのカタログ等で調べてみました。(単位はミリ)
 フルートマスターズ…0.3、0.325、0.35(標準)、0.4、0.45 
 ヤマハ…0.35、0.38(標準)、0.43 
 サンキョウ…0.38(標準)、0.42、0.46 
 パール…0.35、0.4(標準)、0.45
 ミヤザワ…0.38
 マテキ…0.4(Ag925)、0.38(Ag943) 
 ムラマツ…ライト(Light) とヘヴィー (Heavy) の2種類、SRはさらにエクストラ・ライト (ExtraLight) という管厚がある。具体的に何ミリかの記述はない。
 アルタス…管厚の記述無し
 ちなみにパウエルのカタログは、0.35、0.4、0.45となっています。

 これらのデータから言えることは、日本のメーカーの標準管厚は、0.35、0.38、0.4の三種類あるということです。ヤマハ、サンキョウ、ミヤザワは0.38ミリです。0.02ミリの違いしかありませんが、この管厚は、0.4ミリの管厚の響きを維持しつつ0.35ミリの明るい音色を狙ったのではないかと私は考えています。パールの落ち着いた音色は、0.4ミリという管厚の影響もあるのでしょう。その分、他のメーカーのフルートより鳴らしにくくなっているのかもしれません。

 しかし、このあたりはフルート全体の設計や作りなどにも影響されるので、一概に言いきれません。私が吹いた感じでは、パールの0.4ミリ・ソルダードのフルートとフルートマスターズの0.4ミリ・ソルダード(どちらもAg970)では鳴り方がずいぶん違います。ムラマツのホームページにある通り、実際に吹いてみて確認する必要があるでしょう。

 ただ、ひとつ言えるのは、自分の体が「共鳴」してくれる管厚が人それぞれで違うのではないかということです。パワーがないと厚い管を鳴らすのは難しいのですが、管が薄ければ鳴らしやすいというわけではありません。私の場合、Ag925のドローントーンホールのフルートに限って試奏してみた時、一番いい感じで鳴ってくれたのが管厚0.4ミリのパールだったのです。0.38ミリのフルートよりも良く鳴ってくれました。ソルダードは0.35ミリのものが私には最も良く、0.38ミリはまあまあ、0.4ミリは上手く鳴らせませんでした。パウエルとナガハラはいい感じだったのですが、こちらは予算オーバーでした(涙)。とりあえず、自分が狙った管厚のフルートは必ず試奏して買うべきだと思います。

 もし、私が次に総銀製のフルートを買うとしたらソルダードモデルでしょうが、その時は各社とも0.35ミリと0.38ミリ、0.4ミリのモデルを吹き比べることになるでしょう。
関連記事
スポンサーサイト



~ Comment ~

 

私は、管厚を意識したことはないのですが、おそらく、それぞれのメーカーの標準的管厚の楽器しか吹いたことがないと思います。だから、管厚が違うとどのくらい変わってくるのか、よく分かりません。ただ、以前山野楽器のムラマツ・フェアでムラマツの社員(?)の方に「ヘビー管がいいかもしれませんね」と言われたことがあります。
そこでヘビー管を吹かせてもらえば、実際自分に合っているかどうか分かったかもしれませんけれど、展示品にはないようでした。

私は次のフルートをいつ買うかは分かりませんけれど、買うとしても注文製作は多分しません。試奏しないで楽器を決めるのは、ちょっと怖いですから。そう考えると、次のフルートも、標準管厚のものである可能性が高いと思います。

ケーナだと、管厚の薄いものと厚いものでは相当に違います。私はごく普通の肉厚、一緒に演奏している相方は特厚で、厚さは2倍くらい違うでしょうか。相方のケーナは、私にはかなり吹きにくいです。初めて吹いたとき(その時点でケーナはすでに10年以上吹いていましたが)は、うんともすんとも音が出ませんでした。今は、音は出ますけど、とても吹きこなせません。
ただ、吹きこなすことができれば、音量は猛烈に出るんですけどね。

 

いくぶん昔の話ですが、ムラマツの標準は0.42mm、ライトが0.38mm、ヘビーが0.45(?確実ではありません。申し訳ありません。)mmでした。私の楽器を買った当時ですのでもう30年近く昔、スタンダードの時代です。ちょっと後に出てきたADなんかはライト(0.38mm)しかなかったですし、その後はもう0.38mmが標準(そういう表現になっていた)と覚えています。30年前でもスチューデントモデル(?)はライトが標準で、私の楽器もライトの0.38mmです。今の話は残念ながら知りません。
0.38mmって(日本全体がとても貧しかった)昔の統一規格のようなので、素材供給側の都合とかもあったのかもしれませんね。

自分の感覚ですけれど0.38mmと0.4mmは特に違和感無く吹けるように思います。出てくる音は0.4mmのほうがしっかりしますけれど、吹きこむ方の差は無意識で対応できる程度の違いだと感じました。(ずっと吹いていた後「身体を使った感」が違う程度の差はあります。)
ちなみに0.42mmは「すっごく息が吸い込まれていく感じ」ですがなんとか吹けるにして(吹きこなせてはいない)、0.45mmは硬くて無理!でした。(私の力はこんなものです(苦笑))

薄管いいですよ! 

パールも0.3mmから作っていますよ。パールの0.3㎜吹いたことあります。良い意味でパールらしくなかったです。
山野楽器の記事、面白いですね。

薄管、とってもいいです。ただし、誰にでもおススメできないかも。

Re: タイトルなし 

inti-solさん

>以前山野楽器のムラマツ・フェアでムラマツの社員(?)の方に「ヘビー管がいいかもしれませんね」と言われたことがあります。

これはすごいですね。ムラマツのヘビー管って多分0.45ミリじゃないかなと勝手に推測してます。店頭に並んでいるフルートは大体0.4ミリまでですから、管厚0.45ミリのフルートの在庫はメーカーを問わなくてもなかなか無いと思います。

ケーナと同じでパワーのある人は管の厚いフルートの方がいいかもしれません。もし次のフルートを買う時は、0.45ミリ管を探して吹いてみてください。私も本文に書きましたが、今度のフルートは管厚をちょっと気にします。

Re: タイトルなし 

お散歩さんぽさん

お久しぶりです!ムラマツの管厚については私の記憶も定かでなくなっていたのですが、たぶんお散歩さんぽさんのおっしゃる通りだと思います。サンキョウが同じような管厚のオプションを揃えていますし。私が師匠から借りたムラマツスタンダードとその後に出てきたADとでは鳴り方がずいぶん違うなあと私は思いました。日本の主なメーカーの標準管厚が0.38ミリで共通しているのは仕入先が一緒だからでしょう。ただある程度、フルートメーカーから要望を出しているようです。

わずか0.02ミリの差ですが、その差を感じるかどうかはやはり個人差がありそうですね。本文にも書きましたが、個人に合った管厚がありそうなので、厚い管を鳴らせられなくても問題ないと思いますよ。

Re: 薄管いいですよ! 

ラブリー♪さん

> パールも0.3mmから作っていますよ。パールの0.3㎜吹いたことあります。良い意味でパールらしくなかったです。

本当ですか!私の持っているカタログには載っていなかったのでびっくりです。やっぱり音色が違うんですね。管厚についてはなかなか興味深いです。オールドヘインズやパウエルだけでなく、ルイロットも薄管だったようですよ。薄管の良い音色を出すのも難しそうですが…。


 

ルイ・ロットの管は薄いけれど現代のものより硬質なのだと思います。
フルートの管体の厚みはしばしば話題になりますが、私は「比重」がけっこう重要なポイントになるような気がしています。

Re: タイトルなし 

Sonoreさん

こちらにもコメントありがとうございます。

> ルイ・ロットの管は薄いけれど現代のものより硬質なのだと思います。
> フルートの管体の厚みはしばしば話題になりますが、私は「比重」がけっこう重要なポイントになるような気がしています。

私は某楽器店でルイロットを見ましたが、銀の輝きが違っていました。もともと固い銀なのか、それとも経年変化なのかはわかりませんが、独特のものであることは間違いないと思いました。「比重」の問題も大きいです。私もブログ記事でそれを取り上げました。http://hafutatu8713.blog101.fc2.com/blog-entry-108.html
この記事は同じ比重の銀でも管厚によって「鳴り・音色」が違うことを取り上げたものです。フルートってのは奥が深いですね。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【今日は自主練!】へ
  • 【指揮者と奏者の戦い】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。