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吹奏楽合奏理論

合奏の時にもっとも大事なのはリズム感・テンポ感です

 ←フルートを選ぶ時に音色は重要じゃないの? →フルートの音と奏者の体格は関係あるのか
 これはあくまでも私の個人的な考えです。その前提でお読みください。

 音楽の三要素は、メロディー・リズム・ハーモニーと言われています。「卵が先か、鶏が先か」みたいな議論ですが、この三要素の中で最も原始的な(いや、根源的な)ものは何でしょう。人間が人間になったのは直立歩行をして手が自由に使えるようになったからと言われています。自由に使える手で物を叩いて音を出したのが音楽の始まりだろうと勝手に推測してます。その時代にタイムマシンで行って確認することは出来ませんから、推測するしかないわけです。こじつけではありますが、動物園のサルでも物を叩いて遊んでいるのを見かけますから。(別に打楽器が簡単だと言っているわけではありません。念のため)つまり、リズムが音楽の根源だと私は考えています。

 人間が言葉を持つようになって、リズムに合わせて声を出したのが「歌」の始まりでしょう。つまりメロディーが生まれた訳です。そして複数の「歌」が重なった時に「ハーモニー」が生まれたのだと私は考えています。

 さて、そうすると合奏の時に、ピッチや音程が合っていてもそれだけでは音楽になりません。リズムがずれていては、音楽がぐちゃぐちゃになってしまいます。メトロノームで四分音符=120のテンポは吹奏楽の十八番の行進曲の普通のテンポですが、この時の16分音符のタイムは0.125秒です。32分音符は0.0625秒ですから全部の音がちゃんと揃って聞こえるためには、0.0何秒の違いも許されないことになります。

 メトロノームの120のテンポは0.5秒ですが、ひと目盛上の126は約0.48秒です。120のテンポと126のテンポでは、同じ音楽をやっても印象がずいぶん違います。また、テンポの違いを感じ取れるくらい感覚が鋭敏でないといけません。音楽をやるものにとって、コンマ何秒のテンポ感覚はとても大事なのです。これを磨いていくことが合奏の「タテ」を揃えていくことにつながるでしょう。

 リズムの感覚についても同様です。よく言われていることですが、三連符の8分音符と16分音符の長さは微妙に違います。四分音符120で三連符の8分音符は約0.17秒、16分音符は約0.13秒です。感覚を鋭くしていく必要があることがわかると思います。

 合奏の時に「タテ」と「ヨコ」を整える練習をしなければならないのは、この微妙な感覚を養うためです。人間の感覚は磨けば、ものすごいものがあります。聞いた話ですが、日本の工業技術は非常に優れていて、機械よりも精密に部品を作る職人さんもいるそうです。音楽の方でも、半音以下の微妙な違いも聞き分けられるようになりますし、音のほんの少しのタイミングのずれもわかるようになります。あとはそういう練習をどれだけ積むかでしょう。

 「タテ」を揃えるのも、音を出すタイミングさえ合えばいいと言うわけではないのが、音楽の奥の深いところです。やはり生きた音楽をするためには、生き生きとしたリズムを刻まねばなりません。ストップウォッチで計って音の出が正確だったとしても、それで生き生きとした音楽ができるかというとそうはなりません。「タテ」を合わせるにしても「ヨコ」を合わせるにしても、機械を使うのは「感覚」を磨くためで、機械では計れないくらいの鋭い感覚を持つことが大事だということです。機械よりも精密な製品を作れる技術者のように…。

 もっとも意図的にタテをずらして豊かな響きを狙った演奏もあります。やっぱり音楽は奥が深いですね。イージーリスニング系のマントヴァー二―オーケストラのアレンジャー、ロナルド・ビンジ(Ronald Binge)が編み出したカスケーディング・ストリングス(Cascading Strings)です。詳しいことはこちらですが、簡単にいうと弦楽器群の音を意図的にずらして豊かな響きを作ったのだそうです。う~ん、タテがずれるというのも、時と場合によってはいいこともあるんですねえ。かなり古い音源ですが、こちらがその演奏です。
  魅惑の宵 マントヴァーニ楽団 HMV130
 録音が古くて聞きずらいという方はこちらをどうぞ。「魅惑の宵」は2:03からです。
ジェット・ストリーム(初期) (B-747 Cruising)

 このカスケーディング・ストリングスは、他のイージーリスニング系オーケストラにも影響を与えたと思われます。パーシーフェイスオーケストラの「夏の日の恋」の演奏を、弦楽器のサウンドに注意してお聞きください。
  The Theme From''A Summer Place''-Percy Faith Orchestra

 昔、あるテレビ番組でカスケーディング・ストリングスのことを取り上げていました。オーケストラは東京交響楽団だったと思うのですが、みごとにこの響きを再現していました。意図的に音の出をずらすわけですから狙ったタイミングで正確に音を出せないとこういうサウンドにならないんですね。「ずれる」と「ずらす」の違いは大きいということです。


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~ Comment ~

マントヴァーニ 

こんにちは。

マントヴァーニが出てきてビックリしました。
大好きなんですよ!

若かりし頃は、ポール・モーリア、レイモン・ルフェーブル、リチャード・クレーダーマンをよく聞きました。けれどもマントヴァーニが一番好きでした。

魅惑の宵は最高ですね!

Re: マントヴァーニ 

よんちゃんさん

こんにちは。

私も昔、これらのイージーリスニングオーケストラはよく聞きました。「タテ」を揃えることが大事と述べた文章に、マントヴァーニを登場させるところが私らしいところです(笑)。

> 魅惑の宵は最高ですね!

いや、もう最高です。

NoTitle 

最近、自分自身のリズム感のなさを痛感しています。笛を吹いているときは、伴奏の作り上げたリズムの上で笛を吹くので、あまり問題が起こらないのですが、ギターを弾くとなると、自分自身がリズムを作り上げなくてはならないわけで、問題が沢山生じます。演奏している自分自身はリズムが乱れたことに気がつかないことが度々あるのです。困った・・・・・・・・、
だけど、調律と音程とリズムをピタッと合わせることができたなら、もうそれだけで合奏は半分以上成功したも同然だと思います。

Re: NoTitle 

inti-solさん

 inti-solさんのYouTubeにアップされた演奏を聞く限りリズム感がないとは私には思えませんが。むしろご自分のギターにケーナのメロディーを重ね録りできることに私は驚かされます。

> だけど、調律と音程とリズムをピタッと合わせることができたなら、もうそれだけで合奏は半分以上成功したも同然だと思います。

その通りですね。何事も基本が大事ですね。

NoTitle 

> inti-solさんのYouTubeにアップされた演奏を聞く限りリズム感がないとは私には思えませんが。

それはですね、出来の良い演奏しかYouTubeにアップしないからです。とりわけ、自宅録音は失敗すると何度も何度も録り直しますから。それでも、単純にストロークだけを弾いているときはいいのです。歌いながら弾いているとき、アルペジオやベースライン、それにそれらとストロークが切り替わったときがダメなのです。

Re: NoTitle 

inti-solさん

いやいや、何度か録り直して出来の良い演奏ができるだけでもすごいもんです。私もちょっとだけギターをやったことがありますが、ストロークの変わり目とかは崩れやすいです。

私は割と一発勝負の録音をアップすることが多いのですが、何度か録り直しても変わらなかったりするからです。あはは。


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