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 ←トリルだけどトリルキーを使っちゃダメ~7/11楽団の練習 →奏者とフルートのマッチング
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フルート・奏法

今、生徒にフルートを教えています!…4

 ←トリルだけどトリルキーを使っちゃダメ~7/11楽団の練習 →奏者とフルートのマッチング
 このシリーズが多くの方から支持されて嬉しいやらなにやら…。感謝申し上げます。この記事は1か月ほどで吹奏楽コンクールでフルートが吹けるようにするという、ある意味無謀なレッスンです。しかもソロまであります。当然のことながら、かなり偏った内容のところもありますので、それはご承知おきください。

 特に今回からのレッスンはその傾向が強くなるかと思います。例えば高音域の3Fis・3Eは練習させてません。この音は吹奏楽コンクールで演奏する曲では使わないからです。本当は奏法を確立させるためにも出しにくい音を練習させなければならないのですが、その時間的余裕がないのです。でもピッチと奏法にはやたらとうるさいのは、これは2千人の大ホールでのソロをやらねばならないためです。そのために初心者にはキツイ、サンキョウのFT頭部管を使わせてます。

 本当はヤマハのCY頭部管の方がコントロールしやすいのですが、2千人の大ホールでのソロを考えるとちょっと力不足かもしれないと思いました。このあたりのことは日を改めて書きたいと思っています。コンクール後に偏りを修正しなければならないのですが、まずはコンクールというわけです。(決していいことではないと思っていますが)

 さて、前回高音域(第3オクターブ)のためにも中音域(第2オクターブ)の音をしっかり出せるようにならなくてはいけないということでレッスンを終えました。今回は第2オクターブのおさらいから始めました。音出しは第1オクターブのB(べー)から上に半音ずつ上がっていくロングトーン(ソノリテのパターンです)で第2オクターブのBまでやりました。その後1Bから2Bへのオクターブの跳躍の練習をしました。このコントロールが出来るかどうかが第3オクターブが出せるかどうかの分かれ道です。

 B→A→Gとオクターブの跳躍練習をやって、2Gの音から左人差し指を離して3Dの音を出します。これは息のスピードを弱めなければ出るはずです。3Dから3Esにロングトーンで半音上げる練習をします。そして3Esからオクターブ下の2Esに下がります。この時に息のスピードを落とし過ぎないように気をつけます。落とし過ぎてしまうと音量だけでなくピッチまで下がります。

 この練習は、金管楽器で言うリップスラー(唇のコントロールだけで音程を変える)の練習に似ています。私は高音域はソノリテのような半音ずつロングトーンより倍音練習の方が有効だと考えています。ソノリテだとHから半音ずつロングトーンで上がっていくわけですが、だんだん音程が外れていくことが多いのです。勘違いならさぬよう申し添えますが、高音域の音作りのためにはソノリテは大変有効です。高音域の奏法を会得するためには倍音練習をもとにして、ソノリテを組み合わせるのが有効だろうと私は考えているわけです。

 これは唇のコントロールが非常に難しくなるため、私も一緒に吹いて「音」と「吹き方」をすぐ近くで見てもらいながら練習しました。生徒の方もすぐ近くに見本の音があると吹きやすいらしく、わりと簡単に3Gまで出せるようになりました(内心すごいと感心しています)。この時練習した音程は以下の通りです。(私のブログではすべてドイツ音名を使っています)

 1B→2B、2B→2A、1A→2A、2A→2G、2G→3D、3D→3Es、3Es→2Es、2Es→3Es、2F→3F、3F→2F、2G→3G、3G→2G。

 まあ、一か月もしないでコンクールで吹けるようにしなくてはいけないわけですから、きつい練習ですね。(私も一緒に吹いて非常に疲れました。)サックスやクラリネットでは、倍音をコントロールする練習を初心者のうちからする必要はありませんから。フルートの高音域がクロスフィンガリングでややこしくなっているのは倍音の関係です。第3倍音と第4倍音をミックスした指使いなのです。これは生徒には説明してません。ややこしすぎますので。一部の音を除いて、この指使いがもっとも音が良いので、あとはひたすら指の練習です。

 このレッスンから私も一緒に吹いて、私の音に合わせる練習も始めました。何しろ音が合わせられないと合奏に参加できません。目と耳を総動員して音を合わせることを教えました。目で何を見るのかというと「チューナー」です。生徒のチューナーと私のチューナーを並べて彼女と私のピッチの違いを目で見てわかるようにしました。ピンマイクだとそれぞれの音を拾ってくれますから、これは有効だと思います。もちろん耳で自分の音と私の音を聞き比べることも合わせて指示しました。

 チューナーの針が合っていなくても二人の音が合う時があったので、その時に自分がどういう吹き方をしたのか、その感覚をつかんでもらおうというわけです。もちろん時々私が彼女の音に合わせることもやりました。チューナーでは合ってても実際の音は合っていないこともあるように、チューナーで合ってなくても音が合うことがあるのです。

 生徒が「倍音の豊かな音」を出した時に、10セントくらい違っても音が合うというのが私の感覚です。もともとコンクールまでに、数セントのピッチのコントロールが出来るようにはなりませんので、倍音の豊かな音をいつも出せるようにさせたいと思っています。

 そうするにはどうしたらいいか。生徒は「強い息を吹き込む」ことだと思っていたようです。中学校ではそう教わりますからね。(こういう教え方をするのはそれなりの根拠があります。解説すると長くなるのでここでは省略します)実は「体を柔らかくして喉を開け、ソフトな息を吹き込む」のです。弱い息ではなくてソフトな息です。練習の終わりごろ、彼女がさすがにヘトヘトになって余分な力が入らなくなった時に、「倍音の豊かな音」が出るようになりました。

 ヘトヘトにならなくても、そういう状態で出来ればいいんですけどね。
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~ Comment ~

NoTitle 

私も密かに支持している一人です。
(書いてしまったから“密か”ではなくなってしまいました;;;)
基礎ができているようでできていない、という状態なので、とても有り難い「お裾分けレッスン」になってます。楽器の奏法を文章でここまで分かりやすく説明してくれているところは他にはなかなかありません。
それにしても、生徒さんはよく頑張っていますね。状況として逃れられないということもあるでしょうけれど。。。立派だと思います。本番での仕上がり具合に期待しています。

Re: NoTitle 

> 私も密かに支持している一人です。
> 楽器の奏法を文章でここまで分かりやすく説明してくれているところは他にはなかなかありません。

それはそれはありがとうございます。中高生向けに長年教えて来ましたので経験だけは…。ちょっとデフォルメしている所もありますけどね(笑)。

> それにしても、生徒さんはよく頑張っていますね。

私も本当に感心しています。一度指示されたことを守らずに調子を崩したことがあるので、今は愚直に言われたことをやろうとしています。大したもんです。本番は良い演奏を期待したいです(本番の音源をアップすることが可能ならば、アップしたいと考えています)。

見本は大事です! 

頑張ってますねぇ。
この記事の内容はずい分前のことだと思いますので、
今頃は曲錬をしている真っ最中でしょうか?

埼玉県吹奏楽連盟のHPから推察するに、
コンクールまでは、長くて2週間程ですから、
今は追い込んで曲を仕上げているところですね。

やっぱり参考になることが多くて、
『教えています!』シリーズは楽しいです。

半音階(スケール)と倍音(リップスラー)、
そして跳躍(インターバル)の3つは、
管楽器にとっては切り離せないですな。

たさかんが隣で吹いてくれることは、
教えている生徒さんにとって大事なことですよ。

僕も楽団の1stさんやピッコロさんの音を聴いて、
「そうか、そーゆー音なんだ」とか、
「なるほど。こーゆー感じで吹けばいいんだ」とか、
今のトロンボーンでも1stちゃんの吹く音や、
ユーフォさんが吹く音からたくさんのことを学んでますから。

はっきり言って、ヘトヘトにならないと
初心者は力が抜けません。(キッパリ!)

意欲とヤル気がある、練習の最初はどうしても、
「上手く吹こう」として力が入ってしまいますので。
それは大目に見てやってくださいまし。

また、お邪魔します。

追伸:
操作間違いで、空コメントを送ってしまいました。
削除してくださるとありがたいです。

Re: 見本は大事です! 

ship-papaさん

> この記事の内容はずい分前のことだと思いますので、
> 今頃は曲錬をしている真っ最中でしょうか?

 はい、その通りです。今日はコンクール曲の「音取り」をやりました。詳しくは後で記事にします。

> 半音階(スケール)と倍音(リップスラー)、
> そして跳躍(インターバル)の3つは、
> 管楽器にとっては切り離せないですな。

 これが「基本」ですよね。生徒は言われたことを素直にやるので、こちらも楽しいです。気負っての失敗は大目に見てますよ(笑)。

 空コメントは削除しておきました。また、いらしてくださいね。

NoTitle 

いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

Re: NoTitle 

添え状の見本さん

 コメントありがとうございます。いつもご覧いただいているようで嬉しいです。またおいで下さいませ。
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