スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←録音技術も奥が深いなあ…(試し録音付き) →フルートとヴァイオリン
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

フルート・奏法

改めて「内吹き」と「外吹き」を考える

 ←録音技術も奥が深いなあ…(試し録音付き) →フルートとヴァイオリン
 先週の日曜日(6/6)、久しぶりにパールのフルートだけですが試奏をしました。その時に「あれっ」と思ったことがありました。セットされていた頭部管がどれも「内向き」だったのです。昨年の夏にパールフルートの試奏をした時は、こんな感じじゃなかったのにな、と思いました。まずは何が「内向き」で、何が「外向き」なのかを具体的にしないと理解が進まないと思いますので、そこから説明します。

 フルートの教則本を見ると、キ―の中心線に合わせて頭部管の歌口の中央の位置をセットするとなっています。普通に考えればこれが標準なんですが、これを「外向き」と名付けます。ヤマハの入門モデルはそのための印がついています。(写真をクリックすると拡大します。写真にはキ―の中心線に合わせて赤い糸が張ってあります)
P1010879.jpg
 他のメーカーのフルートも頭部管の刻印を目印に本体と頭部管の角度を決めます。ところが、もともとはキ―の中心線に歌口の息の当たる側のエッジを合わせるようになっていたそうです。この角度がフレンチスクールの標準なんだそうですが、これを「内向き」と名付けます。
P1010881.jpg
 アルタスというフルートメーカーは「内向き」にセットすることによって、本領が発揮できる楽器作りをしていると、アルタスの会長さん自ら仰っています。写真で見るとずいぶん歌口の角度が違いますね。ただ、これがフレンチスクールの標準だそうです。

 6/6にパールフルートを試奏した時に、この「内向き」に頭部管がセットされていたのでびっくりしたわけです。「内向き」に設計されたフルートって、アルタスだけだと思っていましたから。実際に私が持っているアルタスフルートは、「外向き」にすると音のコントロールがすごく難しくなりました。「内向き」の方がコントロールしやすいフルートです。パールは「外向き」でもコントロールしやすいフルートでした。実際私は「外向き」にセットして吹いています。

 ここで、ちょっと問題があります。というのは「外向き」=「外吹き」とは限らないということです。楽器の方は「外向き」にセットしていても、吹く時に本体を内側に回して吹いていたら「内吹き」です。もちろん逆もあります。極端に楽器を外側に回したり内側に回したりしていたら、楽器を支えるのに変な力が入り、指の動きにも支障が出るでしょう。また余りにも楽器を回し過ぎると管内の水分がトリルキー、Gisキ―、Esキ―のタンポを直撃して調子が悪くなったりします。基本は主なキ―カップが真上を向く角度でしょう。初心者のうちはこれで練習して、自分に合ったより良い角度を見つけるようにした方が良いと思います。

 ここで気をつけたいのは、「内吹き」にするにしても、「外吹き」にするしても、極端になってしまうと音色や音程に悪影響を与えてしまうということです。私が知っている限りでは、スクールバンドでフルートを吹いている子は、極端な「外吹き」の子が多く、倍音がずれて「そば鳴り」になっている上、ピッチで苦労している子が多いようです。ヤマハの標準(ここでいう「外向き」位まで)にしておいた方が良いでしょう。悪い吹き方でいい音が出ていなくても、本人にとっては「吹きやすい」と思っていることがありますから、そのあたりの感覚を修正することは不可欠だと思います。

 ということで、フルートの歌口の角度は二つの標準がある、いわばダブルスタンダードになっていることがわかりました。どちらがいいかは難しいところです。人によって唇や顎の形が違いますから。最終的には、楽器の鳴りや音色・音程のトータルバランスの良い位置を見つける必要がありそうです。

 このテーマは以前にも取り上げたことのあるテーマです。前はどんなことを書いていたのかなと過去ログを読んでみると面白いことに、自分の吹き方が「内吹き」から「外吹き」に変わっていることがわかりました。当然、今と昔とでは考え方がちょっと違っています。もともと、マエスタもアルタス同様「内吹き」でいこうと考えていたのですが、マエスタを吹きこんでいくうちに、無意識に「外吹き」に変わったようです。(外吹きといっても、アルタスよりは「外」ということです。実際はヤマハ標準よりちょっとだけ内側です)これはマエスタと私のコンビにとって、ベストな音を追究した結果、吹き方が変わったのであって、吹き方を意識して変えようとしたわけではないのです。

 きっと、それぞれのフルートとそれぞれの奏者でベストな「吹き方」があるんでしょうね。

 
関連記事
スポンサーサイト



~ Comment ~

 

こんにちは。

アルタス歴2年目の者で、今年に入り「やや内吹き」→先月くらいから「メーカー推奨がっつり内吹き」に変えて、非常に吹きやすくなりました。

ただ高音域は未だに難しく、3Fあたりから上は思うようなピッチになりません。教室の先生(ムラマツユーザー)に聞いた所、唇をかなり受け口気味に吹いてみてはとアドバイスいただきましたが、あまり改善しません。

自分でも色々なアンブシュアを試してみましたが、逆に上唇をかぶせるように吹いた方が音程が安定したような気がしたのです。

通例「低音域はかぶせ気味」はわかるのですが、「高音域」でそのようなアンブシュアになるというのは…どうなんでしょうか?

やはり自分の奏法が良くないのですかね…(悩)

お知恵を貸していただけると嬉しいですm(__)m


 

興味深く読ませて頂きました。
構え方(持ち方)がすこし変わるだけで吹き口の角度が変わってしまいます。顔の形だけでなく、手・指の形で3点支持しやすい組み立て方が決まるのではとも思います。
リッププレートの角度とその人の顔かたちとの相性があるのでは?と

 

フルートは楽器自体もメーカーやモデルによってずいぶん違いがありますが、吹き方はそれこそ十人十色ですね。
今回、顎を痛めてそれを実感しました。
今まで、吹き方について師匠からあまり細かいことを言われたことがなく、不安に思うこともあったのですが、むしろ言われない方が良いという考え方もあるのかも知れないですね。

吹き方、永遠の課題です。。。

Re: タイトルなし 

ジャンヌさん

こんにちは(といってももうすぐ日付が変わりますが…)。ようこそいらっしゃいました。

アルタスを吹いていらっしゃる方で、この「内吹き」で試行錯誤されている方は多いようです。かくいう私もずいぶん苦労しました。パワーのある人だと「外吹き」でも大丈夫みたいですが、この場合コントロールがすごく難しいと思います。いろいろ悩んで結局メーカー推奨の吹き方になるようです。

さて、ご質問の件ですが、アルタスは上唇をかぶせるように吹いた方が音程が安定する感じがするのは確かです。というよりアルタスは歌口のエッジと唇のアパチュアをなるべく近づけるようにするのです。

日本人の唇の形と顎の形からして、これが簡単に出来る人と、なかなか出来ない人がいるんじゃないかと私は思っています。私はなかなか出来ませんでした。

上唇をかぶせてしまうと息の向きが下になり、高音域が鳴らなくなってしまいますし、かぶせなければコントロールできないし、で苦労しました。

ある時、上唇をかぶせるのではなくて、歌口を立ててエッジを唇に近付けるような感覚でアンプシュアを作ったら結構うまくいくようになりました。人によりけりだと思いますので、ご参考になるかどうかわかりませんが…。

 


完全独学かつアルタスしか吹いたことのない私には目から鱗な話でした…

そういえば、昔は先輩方から外吹きで習っていて、ピッチが安定しなくて苦労した思い出があります…
今は音程・音質ともに一番良い場所を探して吹きますが
毎日その場所を見つけられるという訳ではなくて…

アルタスの設計上の特性が知れて良かったです☆
ありがとうございます!

Re: タイトルなし 

河童さん

> 構え方(持ち方)がすこし変わるだけで吹き口の角度が変わってしまいます。顔の形だけでなく、手・指の形で3点支持しやすい組み立て方が決まるのではとも思います。

これはその通りだと私も思います。

リッププレートの形も人によって合う合わないがはっきりしますよね。同じストレートでもメーカーが違うとずいぶん違いますもんね。アルタスを長年吹いてきた私には、マエスタのリッププレートの形に唇が慣れるのにしばらく時間がかかりましたもん。

Re: タイトルなし 

春子さん

顎の具合はいかがですか?「災い転じて福となる」となるといいですね。

> 今まで、吹き方について師匠からあまり細かいことを言われたことがなく、不安に思うこともあったのですが、むしろ言われない方が良いという考え方もあるのかも知れないですね。

自分に合った吹き方は自分にしか見つけられないかもしれませんね。フルートの先生でも細かく吹き方を教える先生もいれば、春子さんのお師匠さんのように細かく言わない先生もいて、これも十人十色ですね。どちらがいいかはお弟子さんの考え方次第でしょう。

でも同じ人間が違うフルートを吹いた時に「吹き方」が自然に変わるということもあるんだなあと実感しました。今日、アルタスと同じ吹き方でマエスタを吹いたら、アルタスのような音が出ましたよ。もちろんアルタスの方が本家本元で「いい音」でした。

無意識に吹き方が変わったのも、マエスタのベストな音を出せるようにしたいと思ったからなんでしょうね。まだマエスタのベストは出せてませんが…。

Re: タイトルなし 

ノリコさん

ようこそいらっしゃいました。

ブログを拝見しますとノリコさんはアルタスのA807か907を吹いていらっしゃるようですね。アルタスの設計は基本的に全部一緒で材質が違うだけですから、良いフルートをお選びになったと思います。

>音程・音質ともに一番良い場所を探して吹きますが毎日その場所を見つけられるという訳ではなくて…

これがアルタスの難しいところなんですよね。私もずいぶん苦労しました。昨日は良かったのに何で今日は全然ダメなんだ~と嘆いたことは何度もあります。本番の日に調子が悪かったらどうしようと、不安に思ったことも…。でもなぜか本番の時は楽器が助けてくれるんですよね。楽器っていうのは不思議なものですね。

知らなかった・・・・・・・ 

完全独学のせいで、実は今日の今日まで、
キーの中心線と歌口の中央を合わせるのが標準で、それより外側が「外向き」、それより内側が「内向き」なんだと思っていました。
私はフルートを最初の頃は「外向き」にしていたけれど、最近は「内向き」に変えた
と、自分ではそう思っていたのですが、実際は、
最初は「極端な外向き」だったものをその後「外向きと内向きの中間」(やや外向きに近いかな)に変えた
というのが本当だったようです。しかも、結局今はまた、キーの中心線と歌口の中央を合わせる「普通の外向き」に戻っています。

Re: 知らなかった・・・・・・・ 

inti-solさん

キーの中心線と歌口の中央を合わせるのが標準というのは、教則本のアルテスを日本語版に訳した大先生がそのように書いたらしく、オリジナルのアルテスの解説はキ―の中心線と歌口のエッジらしいです。

日本版の標準より「外向き」にすると、デメリットの方が大きいかなあと、たくさんの生徒を見て来てそう思いました。フランス標準の位置だと日本人には鳴らしにくいかも、と私個人は思っています。

inti-solさんがお持ちのムラマツなら、キ―の中心線と歌口の中央を合わせるのが、ちょうどいいのではないかと思います。

ありがとうございました 

やはり、高音部も「内吹き」なんですね。
了解しました。
たかさんの克服方法が当てはまるか分かりませんが、頑張ってみます。

自分の骨格や唇の形状が楽器と相性が悪かったらちょっと悲しいですが…。

他の皆さんのコメントも拝見して、吹き方は千差万別・十人十色と言う事もわかりました。

それにしても、パールも内向き設定で展示、なんですね。
内向きにセットすると、頭部管と胴部管のメーカー刻印が数ミリずれますよね。
わざわざこの状態にして試奏に持って来られたら、多分私も少なからず驚くと思います。

個人的に内吹きが吹きやすいので周りにもおすすめしたいのですが、アルタス限定だと思っていました。


 

先日、山野楽器のパールフェアで色々試奏しましたが組み立て方まで気を使っていませんでした。そのままぴったしだったので・・・
実際、自分のパールフルートはやや内向きに組み立てていました。その後フォリジの頭部管を購入したんですが、これは外向きの位置が初めは私に合いました。しかし、楽器がどうしても内向きに回りやすくなって手に力を入れるようになってしまうんです。
そこでパールの頭部管と同じくらいの向き(わずか1.5mm)にして構え方を工夫したところ楽器が安定して力も抜くことが出来はじめました。しかし調子・音色は毎日激変して大変な状況です。しばらく慣れる必要があります。たぶんリッププレートの高さ・曲面の形状が微妙に違うんだと感じています。
私の歯並びは凸凹(正面にアンブシュアは絶対に無理)でようやく自分にあった構え方が身に付きはじめた状態です。

 

ジャンヌさん

アルタスに限らず、パールも内向きだったのかあと私もビックリしました。

去年、パールを試奏した時はアルタスをメインに吹いていたので違和感を感じなかったのでしょうね。

アルタスの魅力を発揮できるよう頑張って練習してくださいね。

 

河童さん

フォリジの頭部管をお買いになったのですね。フランスの頭部管なので、内向きが合っているかもしれません。

河童さんがおっしゃっているように、違いはほんのわずかでしょう。早くフォリジに慣れるといいですね。

 

たかさん日付けが変わってしまったけど、もう未来は元気です☆クラリネットを吹くと元気が出るのv-91フルートにも奥深さがあって、たかさんの記事に出合ってなかったら、フルートの事、全然知らなかったよ(知識)勉強になりますv-341やはり!たか先生と呼ぶべきだと思いました^-^v-290
たか先生!何かカッコイイですね☆内吹き&外吹き色々あるものなんですね!それによって音も異なるなんて!まさしく楽器は繊細・・・

たか先生も体に気をつけて下さいね☆スタミナ料理を食べて今年の夏も乗り越えていきたいですね☆

Re: タイトルなし 

未来さん

 元気になって良かったです。急に暑くなるこの時期が要注意ですね。お互い気をつけましょう。

 クラリネットも奥の深い楽器ですが、私がクラリネットについて書くのは、専門家の先生の「受け売り」です。でも最近クラリネットについて書いていないなあ…。そのうちに吹奏楽ネタで書こうかな…なんて思ってます。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【録音技術も奥が深いなあ…(試し録音付き)】へ
  • 【フルートとヴァイオリン】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。