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指揮

民族による音階の違い…ハンガリー編

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 指揮法についての記事を書く時に、今度は「ワルツ」を書こうと思っていたのですが、構想がまとまらず、先に民族音楽についての記事を書こうと思います。斎藤先生の指揮法教程の練習題は「美しく青きドナウ」で終了します。その後はひたすら音楽作りのレッスンに入っていきます。レッスンの順序は、シューマンやメンデルスゾーンといったピアノの小品を中心に進んでいきます。ブラームスの曲はずいぶん後のレッスンです。何と言っても印象深いのはオーケストラの小品としてあまりにも有名なハンガリー舞曲「第5番」をレッスンで取り上げていただいたことです。管弦楽版の音源はこちらです。

  Brahms, Hungarian Dance No. 5

 「どんな作品を指揮するにしても、まず作曲者がどういう過程を経て作曲したのかを知らねばならない」とは、私の師匠の言葉です。実際にレッスンでも音楽史について、ずいぶん尋ねられました。(もちろん答えられなければ怒られます。)そこで、まずこの曲が作曲された経緯について調べました。すると、原曲はピアノの連弾(四手)用として作曲されたことがわかりました。ついで独奏用に改められたのですが、この曲のレッスンの時、私は連弾用の楽譜を持って行きました。師匠は「今までの中で連弾用の楽譜を持ってきたのはあんたが初めてだ」と半ばあきれ顔で、半ば感心した様子でした。

 レッスンが始まってみると「あれれ、調が違うじゃない!」と思いました。指揮法のレッスンではピアノを使います(場合によっては二台のピアノを使います)ので、てっきりピアノ用の調(嬰へ短調)だと思っていたら、管弦楽用の調(ト短調)の楽譜を使っていたのでした。

 「管弦楽用の譜面は持っていないのか?」
 「はい、すみません」

移調楽譜に慣れていると言っても、さすがに半音記譜の音と実際に鳴る音がずれていたら、気持ち悪くて仕方ありません。そうしたら、ピアニストの先生は、ト短調の楽譜のコピーを貸してくださいました(用意のいいこと!)。どうもほとんどのお弟子さんはこの洗礼を浴びたようです。次回のレッスンからはオーケストラスコアも持ってのレッスンとなりました。

 さて、以上の経緯で曲の研究は管弦楽用のト短調で進めました。その方がわかりやすいですしね。まずは、この曲にハンガリー音階が使われているかを研究しました。ハンガリーなどの民謡で使われるスケールは、Cを主音とすると、C D Es Fis G A H となっていて、第2音と第3音が半音(短2度)、第3音と第4音は全音+半音(増2度)の音程になっているのが最大の特徴です。

 これをト短調(Gmoll)に置き換えると、G A B Cis D Es Fisとなります。ちなみにト短調(Gmoll)の自然短音階は、G A B C D Es F 、和声短音階はG A B C D Es Fisですから、「C」が「Cis」になっていれば、ハンガリー音階だということになります。

 さて、そこで管弦楽用のスコアを見ると、そのような箇所はひとつもありませんでした。途中でト長調(同名調)に転調して、またト短調に戻るという、ごくオーソドックスな構成です。あれれ、ハンガリーの民族音楽じゃないの?まあ、ブラームス風にアレンジしたということなんでしょう。

 正確に言うとブラームスはエドゥアルト・レメーニというハンガリー出身のヴァイオリニストから、ロマの民族音楽を教わったようです。ロマとは、各地を放浪するジプシーで芸人や演奏家もいたそうです。テントをねぐらにして焚火を囲んで人々が生演奏をバックに踊るための音楽だと思えば、この第5番は分かりやすいと思います。

 その特徴は、自由自在なテンポ変化ですが、全体として「遅い」から「速い」となるのが特徴で、このテンポ変化をどう持って行くかで、この曲が生きもし死にもします。何人かの指揮者の演奏を聞き比べてみましたが、カラヤンは、ジプシー音楽というイメージとは違う演奏でした。(そりやそうだ、ハンガリー音階じゃないもんね)参考音源の演奏は、ジプシー音楽の特徴をよく捉えていると思います。

 レッスンでは、「同じフレーズを同じテンポでやるな」とかなり厳しく言われました。「後になればなるほどテンポを速くするんだ」とも言われました。それがジプシー音楽の特徴だそうです(確かに)。これはよほどテンポの計算をしっかりしないと、とんでもないテンポになってしまいます。私はこのテンポ設定に一番苦労しました。

 実は、冒頭であげた「美しく青きドナウ」も舞曲ですから、似たような性格を持っています。そんなところを指揮法レッスンの思い出話を交えながら、次回述べたいと思います。(次回がいつになるかわかりませんけれど…)

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~ Comment ~

 

今日もおみくじしましたー☆昨日は吉で今日は
婚活だって(笑)8日は、埼玉は凄く暑かったですよねw未来、枯れそうになりました(汗)
たかさんも水分しっかり摂取してこの暑さに負けないで下さいね☆

いつも参考になる記事をありがとうございますv-352

 

未来さん

 今日のおみくじは婚活ですか(笑)。楽しんでいただけて嬉しいです。他に面白そうなブログパーツを見つけたら貼っておきますね。

 私、今水分をガンガン摂ってます。じゃないと調子が悪くなって…。未来さんも体調にはお気をつけてくださいね。

 いつも私の記事を読んでくださってありがとうございます。

 

ハンガリーのスケール、面白いですね~

> Cを主音とすると、C D Es Fis G A H となっていて

このままGを主音にして、私が普段使っている言い方を使うと、Gハーモニックマイナーのスケールで3rdがナチュラル…かな?
半分マイナー、半分メジャーな響きがしますね。
いつか、このスケールを使って何か面白いものを作れたら…ちょっとそんなことを思ってしまいました。

Re: タイトルなし 

春子さん


> このままGを主音にして、私が普段使っている言い方を使うと、Gハーモニックマイナーのスケールで3rdがナチュラル…かな?半分マイナー、半分メジャーな響きがしますね。

なるほど~。そんな感じですね。ハンガリーのスケールも面白いですが、アラビア音階なんかも面白いですよ~。そのうちにアラビア音階も取り上げますね。


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