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音楽全般

新・安い楽器は悪い楽器?その2

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 前回、楽器の価格を決める要素は「材料の値段」、「人件費」、「ブランド」の三つだとお話ししました。前回は「材料の値段」についてお話ししましたので、今回は、「人件費」と「ブランド」についてお話ししたいと思います。

 この二つの要素は密接に絡み合っていますが、なるべく分けて述べたいと思います。

 まず「人件費」に関していいますと、「人件費」の安いところで作れば、当然価格は下がります。日本製よりは、中国製や台湾製の方が安いというのは、楽器に限りません。もちろんこの時には品質の問題も出てきます。最近は技術指導がしっかりしていて、高品質のものが安く出来ていたりしますので、買う方にはありがたい製品も多くなっています。楽器についても例外ではありません。ただ、こういうアジア製の楽器を買うのは、かなり注意が必要です。安くても質の良い楽器もありますが、「安かろう、悪かろう」の楽器もまだありますので。

 「人件費」は、地域によってだけ決まるわけではありません。製作の時に、どれだけ手間ひまをかけるかによっても違います。丁寧に作れば製作本数は少なくなりますから、その分価格を上げないと赤字になってしまいます。手間ひまをかけていない楽器は、悪い楽器かと言うとそうでもなかったりするので、これが難しいところです。

 どういうところが違うかというと、楽器の製造工程を省略する方法です。たとえば木管楽器のキーポストや台座のデザインを簡略化したり、金管楽器のパイプの接続部のリングの部分をシンプルにしたりとかでも、手間を省略出来ます。フルートはキーデザインがY字アームかポイントアームかで相当コストが違います。これらは音にはあまり関係しないので、楽器のみてくれを気にしない人にはお得です。(Y字アームの方が堅牢性や操作性に劣るという人もいますが、いにしえの名器と言われて今も愛用されている楽器の中にはY字アームのものもありますので、問題ないと私は思っています)

 もうひとつの方法は、楽器の製造工程の中に機械で作る部分を増やすことです。金管楽器のベルは高級機種の場合、職人さんが真鍮の板を叩いて作りますが、それを機械にやらせるのです。厳密にいうと機械で作ったベルの音と、ハンドメイドのベルの音は違うのですが、最近は機械の精度も向上して、機械で作ったベルを装着した楽器も結構いい音を出します。ヤマハフルートのスタンダードシリーズは歌口を削るのさえ機械がやります。しかし、その音は、とても機械が削ったと思えない良い音です。(実際に私はそれに感激して衝動買いしてしまいました。)

 さて、三つ目のポイントのブランド力についてです。同じように思える楽器でもメーカーによって質が違うというお話です。

 たとえばほとんどを機械が作るような楽器では当たり外れがないように思えますが、メーカーによって工作機械自体の精度に優劣があったりします。当然、良い機械を入れているメーカーの楽器の方が楽器の出来がいいわけです。どこのメーカーといえませんが、名器といわれる楽器を寸分違わずコピーして楽器を作ってたりするメーカーがあります。しかし、サイズが一緒なら音も一緒かというと、そうでもなかったりします。本物の紙幣と偽札以上に音に差がありますので、みてくれだけに騙されないようにしなくてはいけません。

 ただ、楽器の質が同じでも、あるメーカーの楽器の価格だけは高いということもあります。中身が同じでも価格が違うという場合ですね。ブランドにこだわらなければ、安価で質の良い楽器が手に入ります。ただ勘違いをしないでいただきたいのは、50万円の楽器と10万円の楽器で、楽器の性能が全く一緒のものがあるというわけではありません。価格は1/10ですが音まで1/10ではないという意味です。音の点では上級機種にそれほど劣らない楽器を安価で質の良い楽器とお考えください。

 フルートの場合でいいますと、ゴールウェイさんがフルートの吹き比べをした動画があります。10本ほどのフルートを、メーカーやグレードも言わず、どんどん吹き比べているのですが、良い音だと思ったフルートの中に日本製の20万円クラスの楽器がありました。この楽器は別のブラインドテストでも、ゴールドフルートの音に負けない音を出していたと評価されました。ゴールドフルートは何百万円もしますから、非常にコストパフォーマンスがいいですね。

 

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~ Comment ~

No title 

フルートの世界にも、OEM製造ってありますよね。イワオフルートは、ホームページで海外メーカーのOEM製造をしていたと書いていますし、きっとその他のフルートメーカーでも同じようなことはあるのかなと想像しています。あまり高級な機種ではないでしょうが。
フォルクローレの楽器の世界でも、下請けが作ったものに、有名メーカーが焼き印だけ入れて、みたいな話はよくあります。
値段と音の関係は、わたしも山野楽器のムラマツフルートフェアで試奏して、考え込みました。EXとDSで善し悪しの差が分からなかったから。もっとも、これは楽器そのものだけでなく、奏者との相性というのもあるでしょうが。

Re: No title 

inti-solさん

> フルートの世界にも、OEM製造ってありますよね。

これはあると思います。現在は海外で製造しているものは、カタログ等にはっきりとそう書いてあると思います。部品だけ海外で製造して日本で組み立てたから「メイドインジャパンむだというような楽器はないはずです。まあ「メイドインジャパン」を標榜してても質が悪ければ、評価はそれなりですから。海外製でも日本のメーカー名が刻印されてれば、品質は一定以上だと思います。

EXとDSで善し悪しの差がお分かりにならなかったということですが、ブラインドテストをしたら違いのわからない人が多いんじゃないでしょうか?ちなみに私もわかりません(キッパリ)、ははは。DSとSRの違いはわかったんですけどね。まあそれくらいEXの完成度が高いということで…。
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