スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←私が音楽を始めた頃~指揮は恐ろしいな~編 →マイフルート遍歴・ムラマツ、サンキョウ編
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

指揮

我が師の指揮と斎藤メソード

 ←私が音楽を始めた頃~指揮は恐ろしいな~編 →マイフルート遍歴・ムラマツ、サンキョウ編
 11/15(日)放映の「N響アワー」で、我が師、秋山和慶先生がN響を指揮していらっしゃるのを見ました。秋山先生の指揮のすごさは、レッスン中のエピソードを「私の音楽遍歴~指揮は恐ろしいな~編」で述べました。

 本来なら、私みたいな立場の人間がレッスンを受けられるような先生ではないと思うのですが、今思うとものすごく幸運でした。「私は○○先生に師事した」と公言するのは、自慢するためではありません。むしろ自分にプレッシャーをかけるためです。だって、それで大した指揮ができなかったら、自分の師匠の顔に泥を塗ることになるわけですから…、えっ、もう泥だらけだって?申し訳ございません。(この「泥だらけだ」の言葉は、私がレッスン中に秋山先生から実際に言われた言葉です)

 番組の最後に、先生はシュトラウス作曲の「美しく青きドナウ」を指揮していらっしゃいました。この曲は、故斉藤秀雄先生著の「指揮法教程」の練習題の最後の曲です。小澤征爾さんも、ウィーンフィルとのニューイヤーコンサートのアンコールで指揮していらっしゃいました。オーケストラ曲の中では、ポピュラーな曲で小品の部類に入ると思います。

 しかし、この曲は振るのがとても難しいのです。えっ、1拍子だから簡単だろうって? いやー、簡単なものほど難しいんです。ウィンナーワルツという独特なリズムを振らなければならないのですが、一つ振りだったら何でもOKというわけではないんです。ちなみに指揮法のレッスンでは、三拍子の曲をかなりしごかれました。ウィンナーワルツだけでなく、その他のワルツやボルカ、マズルカなど、一つ振りでもみんな振り方が違います。

 「指揮法教程」の最後の練習題に、ウィンナーワルツが入っているのは、ワルツが振れるようになるためというより、一つ振りだから簡単だと舐めてる私みたいな人間を奈落の底に突き落とすためだろうなんて勝手に思ってます。

 指揮法教程では、斉藤先生がこの曲の振り方を詳しく解説しています。VTRで見ると、小澤征爾さんもそうですが、秋山先生も教科書通りには振ってません。VTRは便利です。師匠の指揮を奏者の側から見られますし、繰り返して何度も見られます。短所はいつも指揮者ばかり映すとは限らないことです。師匠のコンサートに行く時は、いつもホールの最前列でコンサートマスターの真ん前に座るのがベストなんですが、もう師匠の指揮を食い入るように見つめています。

 弟子が師匠の教えた通りのことをやらないのは、不肖の弟子というわけではないと思います。「指揮法」のDVDでは、もちろん教科書通りに振っていらっしゃいますが、さまざまな研究を重ねた上での変更です。実際の指揮法のレッスンでは、櫻井先生とじっくり討議した上で、変更された振り方のレッスンが行われました。

 N響アワーで見た、秋山先生の振り方は、まさしく指揮法レッスンの時の振り方でした。教科書よりもシンプルな振り方ですが、実は教科書よりも難しい振り方なのです。レッスンを始めて3年目くらいでは、到底振ることはできませんでした。レッスンを受けて15年目くらいになってから、もう一度、この曲のレッスンを受けたいと申し出ました。ちょうど勤務していた学校の吹奏楽部の定期演奏会でこの曲を演奏することになりましたので、ちゃんと指揮できないとまずいということもありました。

 その時の師匠(櫻井先生)からは、「まあ、15年もやっていて振れるようにならなかったら、どうしようもないね」とのお言葉をいただきました。ほめられているんだか、けなされているんだか、わからない言葉ですが、ほっとしたというのが正直なところです。この「美しく青きドナウ」が終わると、「指揮法教程」のテキストが終了して、秋山先生・櫻井先生・連名の修了証が頂けるのですが、ようやくその修了証が自分のものになったという感じでした。

 でも、N響アワーでの秋山先生の指揮は、私が未だに出来ない部分を完璧にこなしていらっしゃいました。ああ、自分はまだまだだなあと思った次第です。





 
関連記事
スポンサーサイト



~ Comment ~

No title 

> 簡単なものほど難しいんです。

指揮のことは何も知りませんが、これは指揮に限らず音楽全般に言えることではないかと思います。フルートだってそうですよね。指の動きが少なくて、簡単な曲ほど、人に聞いてもらえる演奏をするのは難しいです。

Re: No title 

inti-solさん

いや、ごもっとも。指揮だけではなく、すべてのものにそう言えますね。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【私が音楽を始めた頃~指揮は恐ろしいな~編】へ
  • 【マイフルート遍歴・ムラマツ、サンキョウ編】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。