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 ←吹奏楽でオーケストラやジャズの曲をやるのは…その2 →私のお気に入りのフルート音楽
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フルート・奏法

新入部員にフルートを教える時は…

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 今は、どこの学校でも新入部員の勧誘をしている時でしょう。新入部員が確定したら、次はパートの割り振りですが、そこでフルート希望の人に、どのようにフルートを教えていったらいいかを述べたいと思います。

 フルートを教えるやり方は、フルート講師によって流儀が微妙に違います。スクールバンドでも、それぞれの学校で微妙に違うでしょう。初心者の段階で頭部管だけの練習をどうするかが、フルートを教える際の流儀の違いでしょう。大体の学校は、頭部管練習を相当に念入りにやっているようです。初心者の段階だけでなく毎日の練習の最初に頭部管だけの音出しを5分から10分くらいやっている学校も多いと思います。

 私個人は、この頭部管練習を全くやっていません。理由は頭部管だけの時と本体を組んで吹いた時とでは、吹奏感がかなり違うからです。頭部管だけでの音出しばかりやっていると、楽器本体の鳴り方がおかしくなる時があります。これはフルートに限らず、どの管楽器にもあり得ることなのです。

 それでは、やらない方がいいのかというと、そうではありません。そのデメリットが出来るだけ少なくなるように工夫をして、頭部管練習をやるべきだというのが、私の考えです。頭部管だけでの練習のポイントについては、過去の記事にも書きました。(こちらです)このマウスピースだけで正しいピッチを作るというやり方は、ヤマハで出している「ネムバンドクリニック」の指導理論ですが、個人レッスンの難しいスクールバンドでは効果的な方法です。

 フルートの場合は、教則本のアンプシュアの写真を頼りに鏡を見ながら、頭部管だけで音を出す練習をすることから始めます。上級生は吹き方を細かく教えてはいけません。なぜならベストな吹き方は人それぞれだからです。よかれと思って教えていたら、どんどんおかしくなってしまったなんてことは良くあります。自分でフルートの音が出るアンプシュアを作れる人でないと難しいでしょう。上級生は息の出るスピードと角度が唇で変えられるかどうかを見ます。この感覚がすぐ掴める人とそうでない人とでは上達の度合いがかなり違ってきます。

 頭部管だけの練習では、リッププレートに唇をどう当てたら良い音が出るか、第1倍音と第2倍音が吹き分けられるか、その感覚を掴んでもらうことに集中します。良い音が出た時のアンプシュアを鏡で確認しておきます。良い音とはある程度正しいピッチで大きい音です。息の音はするのが当たり前ですが、息の音よりも大きい音が出ていることを確認します。(息の音を少なくする方向で教えてはダメです。息を入れなくなってしまいます。)

 それが出来たら、楽器本体をつけてアンプシュアが変わらないように鏡で確認しながら、音を出します。楽器本体を付けるとアンプシュアが悪い方に変わってしまうことが多いので、それに気を付けます。楽器本体を付けて音を出してもアンプシュアが崩れないような感覚を身につけるまで、これに気を付けて練習します。フルートの構え方、三点支持などが重要になって来ます。

 もし、最初から楽器本体を付けて音を出す練習をすると、リッププレートへの唇の当て方、息の方向、アパチュアと歌口のエッジの関係、などの他に楽器を構える姿勢や、指で押さえるキーがどれかとか、手のフォームや三点支持など、いっぺんに教えなければならないことが、たくさんあり過ぎてしまいます。

 頭部管だけの練習を推奨する最大の理由は、教えることを絞ることに尽きます。ですから頭部管練習の前に、腹式呼吸をある程度覚えてから頭部管練習に入るやり方もいいと思います。頭部管練習になったら、アンプシュアに気を取られて腹式呼吸を忘れたりしないよう、気をつけます。

 追記です。

 YouTubeにゴールウェイの公開レッスンの模様がアップされていました。アンプシュアーのチェックのためにゴールウェイ自身が頭部管だけで吹いている動画です。マスタークラス対象のレッスンのようです。
Sir James Galway Masterclass - Embouchure
 これを見て、頭部管だけの練習は絶対必要だと勘違いするのもよくありません。同様に、ある人が頭部管だけの練習を否定しているからといって、頭部管だけの練習はダメだと思うのも愚かなことです。本文中にも述べましたが、どんな練習方法にも長所と短所があります。それを意識することが大事だと思います。
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~ Comment ~

 

私も、頭部管だけの練習はしたことがありません。子どもに、頭部管だけで吹かせたことはありますが。
最近は、子どもも頭部管だけでなくても音が出せるようになってきました。まだ指は全然届かないんですけれどね。

Re: タイトルなし 

inti-solさん

 頭部管だけの練習は、ゴールウェイも公開レッスンでやって見せている(本文に追記で乗せました)ので、有効な練習方法です。ただこの方法だけが正しい訳ではなく、どの方法でも長所短所があるので、それを踏まえる必要があると思います。ちなみに私が教えた生徒の場合は、頭部管だけの練習は長々とはさせません。ピッチのチェックをしたらすぐ本体を付けるようにと指導してました。

 

いわゆるスクール・バンド...、
中学生や高校生以上の吹奏楽部における
新入学生の発掘、指導、訓練のこと、
それらの大変さ、大切さに関するたかさんの
とてもこまやかな記事を読んでいると、
よくクラシックの音楽家の伝記等にでてくる表現、
Master & Pupil(マスター&ピュープル~師と弟子)
という言葉を思い出しました。

ことにフルートなどの繊細ともいえる楽器においては
新入部員~上級生~顧問先生の「指導~教えあい」も
全ての過程においてこんなにも本格的なものなのですね。

読んでいてある種の感銘をうけました。

Re: タイトルなし 

FALさん

 楽器の指導法には、さまざまな理論があるのですが、指導者は自分の理論に自信を持って生徒に教えないと生徒が混乱してしまいます。スクールバンドの現場では、マウスピースだけの練習を取り入れている所の方が良い演奏が出来るのです。(やり過ぎは禁物なんですが…。)

>読んでいてある種の感銘をうけました。

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