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フルート・本体

メーカーによるフルートの作りの違い徹底研究~胴・足部管編

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 さて、今回は胴・足部管の作りの違いを見ていきたいと思います。まず接続管の部分をご覧ください。1番上がヤマハ、2番目がアルタス、3番目がパールです。
P1010753.jpg
 写真だとわかりづらいかもしれませんが、接続管の胴輪と胴輪の間の長さが微妙に違います。胴輪自体の太さも微妙に違います。ですが接続管の端からキーポストまでの長さが違うのは、はっきりわかると思います。よく見るとCisキーの位置も違っています。このあたりが各メーカーのスケール設計の違いが如実に表れているところでしょう。

 下の写真は角度を変えて撮影したものです。
P1010754.jpg
 Cisキーもさることながら、トリルキーのキーカップの位置がはっきり違っています。こんなに違っていていいのかと思うくらい…(笑)。トリルキーのトーンホールの位置と大きさについては、研究されつくした結果なのか、それともモデルにしたフルートのスケール設計のままなのかは、わかりません。Cisの音色と音程は昔のフルートと比べて、ずいぶん進歩したと思いますが、トリルキーの場合はあまり変わっていないなあというのが、私の正直な感想です。

 今度は胴部管キー回りです。
P1010756.jpg
 接続管の端を揃えて撮った写真ですが、やはりトーンホールの位置が各社でかなり違っています。注目していただきたいのが、Gisキー、Aisキー、トリルキー、それぞれの造形です。パールが小ぶりで品よく作ってあるのですが、このあたりが製作コストの差でしょう。キーカップの大きさも、トーンホールよりどのくらい大きくするかで、タンポの組み付け調整の難易度が違ってきます。キーカップが大きめの方が製作しやすいです。トーンホールとキーカップのセンターが取れていない楽器もあります。でもそういう楽器の音は良かったりして…不思議なところです。

 胴部管と足部管の接続部です。
P1010758.jpg
 長さが微妙に違います。パールのフルートケースにアルタスが入らなかったわけです。右手のキーカップの位置がパールだけずいぶん違っています。音程のクセが違う原因かもしれませんね。音程と吹き方の微妙な感覚の違いを気にする人は、どうしても同じメーカーの楽器を買い替えて行ったりすることが多いのもこのあたりかな…。実際、ムラマツとミヤザワとパールだと音程が微妙に違っています(えっ、楽器じゃなくて腕だろうって?そうかもしれません…)。私は気になりません。はい。

 足部管のキー部分です。左がアルタス、真ん中がパール、右がヤマハ、です。
P1010759.jpg
 キーポストの位置にご注目ください。パールは胴輪の上に立っています。これは作るのが難しいだろうなーと感心してしまいました。これはたぶん、日本人の手に合わせてギリギリまでキーを寄せたい、と思ってのことだと勝手に解釈しています。ここにキーポストを付ければ、台座は要りませんから、接続部での音の減衰も押さえられるかもしれません。

 アルタスはH管なので、キーが大きめなのは仕方ないかと思ってます。ヤマハはコストの制約もあるだろうに、操作しやすくなってます。もちろん、1番軽く操作できるのはパールです。下の写真は、この部分を別角度で撮影したものです。
パール
P1010760.jpg
アルタス
P1010761.jpg
ヤマハ
P1010762.jpg
 パールが胴輪の上にポストを立てているのがよくわかると思います。ですからこの部分の台座がありません。パールだけが接続部の胴輪が二本なのとも関係あるでしょう。もともと胴部管の長さが違っているので、Esキーの位置は見た目ほど違ってはいません。もっとも胴部管の長いヤマハがその分Esキーを端に寄せて作らなければならなかった訳ですね。

 ヤマハだけがすべてのキーがY字アームで作られています。ポイントアームの方が高級感があると思いますが、私はY字アームも好きなんです。高木綾子さんのハンミッヒは素敵ですもんね。ヤマハは他の楽器の中に入ってしまうと、作りのアバウトなところがわかってしまいますが、8万円台の楽器でここまで作れるのはヤマハにしかできないでしょう。最初からリングキーの楽器を使いたいと思っている人には281はお勧めです。
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~ Comment ~

☆こんばんは☆ 

こうやって見るとフルートもカッコイイですね☆
フルートの事がよく分かってない未来なので
この記事を読んで面白かったです☆
(微妙に長さが異なったりして・・・)

奇麗だね☆どのフルートも個性があって
☆素敵☆個人的にアルタスが好きかも・・・

さーて未来は29日から埼玉で新生活!
不安がありながらも楽しみです☆

草加煎餅食べなきゃ!

Re: ☆こんばんは☆ 

未来さん

> この記事を読んで面白かったです☆
> (微妙に長さが異なったりして・・・)

 パールの職人さんの話だと、特に決まりはないそうなので、長さだけでなく管の内径も微妙に違ったりします。互換性がないわけです。アルタスは生徒たちにも一番人気です。金と銀のコラボがいいのかな。

 引っ越し前のあわただしい時にコメントありがとうございます。草加せんべいはぜひ食べてください!

興味深いッス。 

 お久しぶりです。

 とっても面白いです、この企画。(企画って言っていいのかな?)
 実際の「モノ」を使っての比較が出来るのは、3社(頭部管は4社)をフルートを所有していて、フルートの経験が豊富な“たかさん”ならではですねぇ。
 プロではこーゆーことが出来ない(だろう)ですから、アマチュアの特権ですよね。
 「へぇ」とか「ほぉ」とか思いながら、頭部管編と併せて読ませていただきました。


 ヤマハは、スタンダードシリーズとプロフェッショナルシリーズ以上では、管体の設計が違うみたいですよ。アメリカ・ヤマハのHPでは、管体の型番も表示がされていて、微妙に型番が違ってました。伊達でスタンダードとプロフェッショナルのグレードがある訳ではないんだと思いました。

 よく聞くのは、ムラマツとミヤザワとパールは「オールド・スケール」で、ヤマハはコンピュータによる音響設計のスケール、アルタスは「ベネット・スケール」だという話ですよね。
 たぶん、音色との兼ね合いもあるだろうし、スケールの違いとってもクォータートーン以上の違いはないでしょうから、結局は「奏者がその特性をどう生かすか」ってことに集約されそうな気がします。

 最近になって「自分が気に入って買った楽器なら、必ずいい音が鳴るはず」と思うようになりました。それは、例え価格的に安い楽器であっても、その楽器に対する愛着が生ずるからです。
 この楽器で「どうしたらいい音で奏でられるか」を考えて、試行錯誤の工夫して、そうなるよう努力することが大切なんじゃないかなぁって。そうすれば、この「思考・工夫・努力」は決して無駄ではないんじゃないかと。そして、それは次のステップへと導いてくれそうな気がします。

 偉そうなことを書きましたが、失礼がありましたらご容赦を。
 また、お邪魔します。

 

ship-papaさん

 こういう企画は、フルート専門誌でやっても面白いかもしれませんが、楽器の欠点や弱点も述べることになるのでアマチュアならではでしょうね。それでもあまり思いきったことを書くと営業妨害になりかねません(笑)。ということで私の個人所有の楽器での比較となったわけです。

>ヤマハは、スタンダードシリーズとプロフェッショナルシリーズ以上では、管体の設計が違うみたいですよ。

 おっしゃる通りだと思います。ヤマハは総銀製でもモデルによってスケールが違うそうですから、こういうのは大メーカーしかできませんね。

 個人的にはヤマハのCY頭部管が初心者にはベストだと思っています。理由は頭部管編で述べているんですが、これは私個人の考えで本当かどうかはわかりません。でもそれで私は銀のCY頭部管を装着した311を推してたりするんです。

 この間知ったんですが、プロフェッショナルシリーズの514にCY頭部管を装着した特別製のモデルが、ある楽器店で販売されていて「そこまでやる!」の一言でした。

 どんなフルートでも愛着があれば、いい音が出せるというのはその通りだと思いますよ。

 

 

こんにちは

面白い企画ありがとうございました

フルートはみんな同じようなものと思ってましたけど、違うんですね。

でもどのフルートもキレイです

Re: タイトルなし 

よっちゃんさん

 こんにちは。もともと、よっちゃんさんの質問から考えた記事なので、喜んでいただけると嬉しいです。どのフルートも綺麗ですよね。アルタスなんか20年以上経っているんですよ。今はあまり吹かなくなりましたけど手放せませんね。でもヤマハは子どもの所に行ってしまいそうです(笑)。

 

とても興味深くて、自分のまえすたも出してきて一緒に比べてしまいました(笑)
私のマエスタ(マエスタの中では一番ベーシック、というか安価)でも、
ちゃんと足部管の胴輪の上に立ってました。
もう1本の数十年前のドルチェは、
接続からだいぶ離れたところにキーポストが立ってるので、
H管とC管の違いはあれど、楽器というのは進化しているのですね・・・。
さすがに新しい美珠さんは丁寧な仕事をされているとおもいました。
とても美人さんです。贔屓目ですかね^^;

Re: タイトルなし 

シラスマさん

 私の美珠も「マエスタ925ドローンモデルにゴールドメッキ」ですから、基本的にはシラスマさんの「まえすた」と一緒です。足部管の胴輪が二本のハンドメイドモデルは、こういう作りのようです。トーンホールと胴輪をハンダ付けする時に少しの狂いも許されない作りですよね。

 マエスタは丁寧に、しっかり作られていて惚れ惚れします。贔屓目でもいいですよね(笑)。

 

楽器の造りの比較記事、
興味深く拝読させていただきました。

試奏するときにはこんなに差異があるとは気付かずに吹いていましたので、
思わず「ほぉぉ~」と声が出てしまいました。
けど、音色や音量と同じくらい、
手にしっくりくる感覚って、
楽器選び大切だなぁと最近しきりに感じています。
ですのでこの記事も参考にさせていただきつつ、
検討していきたいです!

Re: タイトルなし 

ひゃらりさん

フルート個々の作りの違いって良く見ないとわからないです。私の所有する三本のフルートでもこんなに違うのですから、自分のフルートを買おうという時は、店員さんに「また来たの!」と思われるくらい試奏を重ねた方が良いです。

ご参考になれば幸いです。

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