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フルート・本体

メーカーによるフルートの作りの違い徹底研究~頭部管編

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 以前の記事で、ピッコロとフルートのダブルケースを買おうとして、試してみたらアルタスのフルートは全く入らなかったということを述べました。そこで試奏の時にも感じた各メーカーの作りの微妙な違いを研究してみたいと思います。研究対象のフルートは私が所持しているヤマハYFL281、アルタスA1107R、パールマエスタF9800、の三本です。なお、お断りしておきますが、同じメーカーの同じ機種でも、作りは製造年によって微妙に違いますので、あくまでも参考材料としてお読みください。

 まずは、頭部管の長さです。下の写真をご覧ください。1番上がヤマハ、2番目がサンキョウ、3番目がアルタス、4番目がパールです。
P1010748.jpg
 頭部管の長さは各メーカーとも同じだろうと私は思ってましたが、微妙に違っていました。頭部管の接続部を揃えて写真を撮りましたので微妙な違いがおわかりいただけるでしょうか。決定的なのは、頭部管の先に着いているクラウンの厚さです。これは写真で見ても一目瞭然です。
P1010750.jpg

私はクラウンを替えることには、あまり賛成ではありません。各メーカーとも研究して、その頭部管に合うクラウンを作っているはずだと思うからです。まあ、音色を変えたいという目的もわかりますが、奏者の技術次第のところが大きいと思います。クラウンに近い部分の管の絞り具合も微妙に違うのがおわかりいただけますか。このあたりが、音色の違いにつながっていると思います。

 次に目立つのがリッププレートの大きさと位置です。

 もっとも小ぶりなのがマエスタです。リッププレートの下側、あごに当たる部分が小さいので、他の頭部管と歌口の角度が違ってしまっています。個人的にはこのリッププレートの小ささが、マエスタ(Forteの頭部管)の特徴で、コントロールの幅が大きい代わりに、安定した音を出すのが難しい要因のひとつかなと思っています。アルタスもパールほどではありませんが、やはり小さめです。特に上唇側のプレートが小さめで、鳴らすのが難しい要因の一つだろうと勝手に思ってます。

 下顎のリッププレートが最も大きく、安定して音を出せるのがヤマハ(CY頭部管)です。上唇側のリッププレートも大きく、角度も緩めなので息のコントロールがやりやすいと思います。サンキョウ(FT頭部管)は、その上唇側のリッププレートの角度が急で、息がガーンと入って音量は出しやすくなっています(と思います)。私はサンキョウ+ヤマハの楽器を半屋外の演奏で使っています。これが最も音量を出し易い組み合わせなので…。

 面白いのは、歌口の中心線がメーカーによってバラバラなんです。サンキョウの中心線に合わせて赤い糸を引きましたので、それをご覧ください。パールとアルタスは概ね一緒でサンキョウよりもクラウン寄り、ヤマハは最もクラウン寄りになってます。当然ピッチも違うわけで、私はサンマハの場合、3ミリ程度余分に管を抜いて合わせています。P1010749.jpg

ヤマハのケースに収まった写真をご覧ください。この違いが、よりはっきりします。
P1010752.jpg
P1010751.jpg
 上がヤマハで下がサンキョウです。もうちょっと違っていたらケースに収まりませんでした。でもこの時の経験から、多少違っていてもケースには入るんだろうと思っていたのですが、パールは入りませんでした。頭部管を別のメーカーに変える時はケースに収まるかどうかも確かめた方が良いということですね。

 それにしても、もっとも不思議なのは、欧米の有名な頭部管製作者のコピーの頭部管(つまり寸法は全く同じ)でも、音までコピーできるとは限らないということです。そこが最も頭部管の奥深いところです(これは金管楽器のマウスピースについても言えることです)。

 長くなってしまったので、ここでいったん区切って胴部管と足部管については次回にします。(不定期なのでいつになるかは不明です。ご勘弁ください)
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~ Comment ~

長さだけでなく… 

私はヤマハの211と30年以上前のパールss-96s(95
だったかな?)という楽器を持っていますが、比べるとパールの方が管体全体が長いです。その代わりヤマハは少し太いです。構えた感じはあんまり変わらないと思うのですが、ひょっとしたらトーンホールの位置も微妙に違っているかも知れないですね。
いちばん違いを感じるのは歌口の感触です。洋銀のヤマハに対して銀のパールということもあるのでしょうが、ヤマハの方が角張った感じがします。

胴部管、足部管編も楽しみに待ってますね。

頭部管の違い 

こんにちは

頭部管のことですが、私も複数のメーカーを所有しているので
わかります。
特にパールは普及モデルでさえ、他社と比べ短いのでパールの本体に他社の頭部管をつけると数mm程度抜いた状態になってしまい
音程を作るのが難しいと感じることがありました。
(今はパールにはパールの頭部管だけを挿して吹いています)

また、歌口の形状、リッププレートの位置と外側(唇をつける反対側)の角度、アンダーカット、ショルダーカットなどメーカーの音色に対するこだわりなども見えてきておもしろい発見だなと思っていました。
たかさんが書かれた記事を読み、すごく納得をしておりました。

あっそうそう、アルタスをダブルケースに入るかを試しました。
ケースに収まりましたよ(^0^)/
これは記事に書かれてらっしゃるとおり、製造年代によって微妙に違うところから来ているのかも知れませんね。
また、リングキーとカーバードキーの違いもあるかも知れませんが・・・


日々雑感の記事を見て・・・
NHKのサウンドプラス1を見られたのですね
私は正月の再放送を録画して見ましたが
おっしゃるとおり、すごく綺麗な音で演奏されていましたね
100人のアマチュア演奏者に引けをとらない音量が聞こえたのは
やはりマイクのおかげかなと思いますが・・・
でも、私見となりますが演奏者の力量があってのことだと思います。
ちなみに全体を通して見るとサックスとトロンボーンの際にはソロのところがわかりやすいために本人に映像を回すと本人の音が良くわかりますが、
フルートだけは、その映像の表現がユニゾンのところで本人の映像を表示したり、全体を映しているときにフルートが得意とする高音域の音が聞こえたりして、ソロの部分が曲の中でわかりづらい印象の結果、音が聞こえないと錯覚させるような感じだったと思いました。
もう少しうまく編集したほうがよかったのではと思いました。

Re: 長さだけでなく… 

春子さん

>30年以上前のパールss-96s(95> だったかな?)という楽器を持っていますが、比べるとパールの方が管体全体が長いです。その代わりヤマハは少し太いです。

 30年以上前というと、440Hzで作られたフルートかもしれません。あの頃は、440Hzと442Hzが混在していましたから。長さが微妙に違うのはそれかも。当然トーンホールの位置も違うはずです。計ってみると面白いかも知れません。

 私のヤマハYFL281に、ヤマハの銀の頭部管を挿そうとしたら、頭部管の方が太すぎて合いませんでした。頭部管の太さを絞って合わせるのは危険ですし。胴部管の接続部を削るのも限度があるので、ヤマハの頭部管は諦めた経緯があります。製造年によって管の太さが違うんだなあと実感しました。歌口の感触は本当に千差万別ですね。

> 胴部管、足部管編も楽しみに待ってますね。

 ありがとうございます。実はずいぶん違うんです。面白いですよ。写真は撮りましたので、今、構想を練っているところです。

Re: 頭部管の違い 

たくさん

 こんにちは。

 やっぱりパールにはパールの頭部管がいいのかもしれませんね。頭部管のメーカーでもパールに合う合わないがあるそうですから、もし頭部管だけを変えようとしたら、そうとう慎重に選ぶ必要がありそうです。シェリダンは合うらしいです。パールのマエスタゴールドに14Kのシェリダンを着けて吹いていらっしゃる方がいますから。

> また、歌口の形状、リッププレートの位置と外側(唇をつける反対側)の角度、アンダーカット、ショルダーカットなどメーカーの音色に対するこだわりなども見えてきておもしろい発見だなと思っていました。

 「百聞は一見に如かず」なので写真で見るのが、わかりやすいですよね。ショルダーカットのことについては、本文で書かなかったのですが、さすがです。音量と音色のバランスをどう取るか工夫の跡が感じられますね。

 たくさんのアルタスはダブルケースに入ったのですね。それは良かった。私は一時期アルタスに別の頭部管を着けようかと思ってたのですが、これをやらなくて良かったかもしれません。

> NHKのサウンドプラス1を私はYouTubeで見ました。全くおっしゃる通りで、工藤さんの前にセットされたマイクのおかげもあるものの、やはりご本人の音がすごいです。カメラワークは?のところがありましたけど。オーケストラの番組とか見てると面白いですよ。1番フルートがソロをやっているのに2番フルートを映してたりとか…(笑)。

 

たかさん、
どの写真もいいですね!

(フルートの奏法とかは分かりませんが)
こうして磨き上げられた4本の管をみると、
深い金属の色がまぶしく輝いていて、
ほんとうに楽器の宝石!みたいです。

目印の赤い糸さえ何か表現上の
「琴線(きんせん)」に見えますよ。

Re: タイトルなし 

FALさん
 
 楽器ってやはり宝石ですよね。特にフルートは貴金属で作られてますから、なおさらでしょう。

> 目印の赤い糸さえ何か表現上の「琴線(きんせん)」に見えますよ。

 おほめいただきありがとうございます。赤の他に白と黒があったのですが、赤い糸が目立つと思ったのと、これらの楽器とは縁があるから…なんて気持ちで赤を選んだので、そう言っていただけると嬉しいです。
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