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フルート全般

マイフルート遍歴・アルタス編

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 3本目のフルートが今メインに使っているアルタスA1107RHです。前に使っていたサンキョウを人に貸して壊れて帰ってきてしまったので、新しいフルートが欲しいなと思っていました。ちょうどその頃、アルタスというメーカーが創立され、意欲的なフルートを出してきました。

 スケール設計が今までのものと違って音程に優れ、ブリタニアシルバーという銀の含有量の多い銀を管体に使ったフルートです。通常のスターリングシルバーの楽器も出していましたので、この二つの楽器を吹き比べてみました。銀の含有量が違うだけでこんなに音が違うのかというのが、その時の私の感想でした。(これは好みの問題ですのでスターリングシルバーの方がいいという人もいると思います)

 3本目のフルートは総銀製の楽器が欲しいと思っていたのですが、ブリタニアシルバーの総銀製の楽器は、もう少し経たないと市販されないとのことでした。待ちますか?とも聞かれたのですが、どちらにしても予算オーバーで買えないのと、試奏した1107の印象がとても良かったので、これで十分だと思いました。管体銀だったら、H足部管の楽器も買えるのでそれをオーダーしました。

 半年くらい待ったでしょうか。オーダーした楽器がやってきました。さっそく吹いてみてびっくりしました。試奏したものとは、まるで別物の楽器でした。まずキーメカの半田付けの雑なこと。それから接続管のところは半田が山盛りになっているのに驚かされました。それから、おそらくタンポの調整不足なのでしょう。まともな音が出ません。特に低音域がダメでした。

 メーカーから直送されたばかりで、この程度だとメーカーに送り返して再調整を頼んでも、良くなって戻ってくるとは思えませんでした。そこで知り合いの人に再調整を依頼しました。なんとか音が出るようになったのですが、それから、しょっちゅう調整を繰り返しました。まともな音が出るようになるのに1年以上かかったと思います。最近のアルタスフルートを吹いて感じたことですが、今のアルタスフルートは工作精度も上がりキーバランスも私のものとは全然違って良くなったと思います。

 ただ、かなりこの楽器に手を入れたこともあって自分の楽器に対する愛着もわきました。同時に自分の楽器のいいところもわかってきました。ブリタニアシルバー特有の音色が気に入って買った楽器ですが、買って5年くらいしてからだったと思います。吹奏楽の演奏会にフルートで参加することになり、その演奏会のために練習し始めて1か月後、今までにない位、楽器が鳴り始めました。

 その演奏会は90人くらいのメンバーでの演奏でした。フルートも私を含めて10人近くいましたが、私の音だけ飛びぬけて聞こえてきたそうです。とにかく遠鳴りしていたらしいです。これはその演奏会を聞きに来ていたフルートの講師の先生が私に言ってくれたことです。その人は心にもないお世辞を言う人ではありませんので、素直に喜んでしまいました。

 でも、その後は逆に苦しみました。その時に自分に出せた音が出せないのです。今度は楽器の不具合でなく、自分の技術の問題です。どうしたら遠鳴りのする音が出せるのか、いや出せたのかがまるでわからなくなってしまいました。奏法上の単純な問題ではなかっただけに、苦しみました。おまけに音色の変化も付けられませんでした。なんて吹きづらい楽器なんだろうと思いました。

 このアルタスとは、その後もいろいろな本番を共にしました。本番前に調子が悪くてうまく鳴らせなくても、本番ではいい音を出してくれる楽器でした。(いつもハラハラドキドキでしたが。)結婚式の披露宴で演奏を頼まれることが最も多かったのですが、河口湖畔の一流ホテルでの演奏が今も忘れられません。

 そのホテルの会場に行ってみたら、普通の披露宴会場の3倍はあろうかという大きな会場で、緞帳まで備えたステージまでありました。披露宴には地元の議員さんやなんとか長さんまで来ていました。ええーっ、こんなところでやるの…と正直ビビりました。宴もたけなわとなり、会場がにぎやかになったところで私の出番が来ました。

 みんながワイワイやっているうちに、演奏を済ませてしまおうと思っていたら、緞帳が上がった瞬間に、会場がしーんとなり、ステージ上の私に視線が集まりました。だいたい披露宴の会場は音響が悪くて音を響かせるのに苦労するんですが、その時にも私のアルタスはちゃんと鳴ってくれました。ああ、良かったという感じです。もっともその時の料理は、食べた気がしませんでしたが(笑)。このアルタスフルートは昨年2月にオーバーホールに出しました。20年も使ったので、新しい総銀製のフルートに買い換えようとも思いましたが、苦労をともにしたことが忘れられず、オーバーホールをして使い続けることにしました。

 今、4代目のフルートをオーダーしていますが、その顛末はアルタスのオーバーホールの件と併せて次回に紹介します。

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~ Comment ~

 

アルタスの歌口は1107までと1207からではカットが違うという噂を聞いたんですけど、カタログには何も書いてないし、本当はどうなんでしょうか?

Re: タイトルなし 

よっちゃんさん

いらっしゃいませ。

> アルタスの歌口は1107までと1207からではカットが違うという噂を聞いたんですけど、カタログには何も書いてないし、本当はどうなんでしょうか?

そういう話は私も聞いたことがあります。出所はおそらくアルタスの営業さんではないかと思いますが、別の方の話だと、すべてSカットで統一されてるとのことです。よくわからない話ですよね。ただ、私の1107と今の1107では歌口のカットは異なっていると思います。自分で視認しました。本当はその場で比べられるといいんですけどね。今度、機会があったら比べようかなあ。

No title 

お久しぶりです!

アルタスのフルートで数回の発表会をこなしましたが、本番に強いフルートだと実感しています。私の緑音は最近急に鳴るようになり、ますます可愛く感じます。

Re: No title 

野鳥さん

お久しぶりです!

> アルタスのフルートで数回の発表会をこなしましたが、本番に強いフルートだと実感しています。私の緑音は最近急に鳴るようになり、ますます可愛く感じます。

そうですか、そうですか。ますます緑音くんが可愛くなりますね。アルタスにはアルタスなりの鳴らし方があるようで(文字には表せられませんが)、それができるようになると、手放せなくなりますよね。でも、私が試奏した感じだと1607は相当手ごわかったんですが、大したもんですね。

遠鳴りする音 

遠鳴りする音ですか。以前は、考えたこともありませんでした。シェリダンの頭部管使っていると心配無用ですからね。クラリネット5本より僕のフルートの音の方がよく聴こえるとも言われましたから。
でも、今は欲が出てきて、もっと鳴るタイプの頭部管をオーダーしようかと思っています(笑)

Re: 遠鳴りする音 

ラブリー♪さん

何をどうすれば遠鳴りするのかが難しいんですけど…。90人の吹奏楽でもほとんどは高校生で、あまりちゃんと鳴らせていませんからホールの遠くまでは届かなかったようです。私の音は近くではそんなに大きくなかったけれど、遠くでは響いていたようです。アルタスの営業さんにも昔の頭部管はいいんですよーなんて言われました。

シェリダンの頭部管はいいですね。クラリネット5本よりもよく聴こえますか。もっと鳴るタイプの新しい頭部管をオーダーするんですか?すごいですね。私もそうですが、どうしても鳴る楽器が欲しいですよね。

悩むところです 

アルタスの頭部管は、鳴り方が違うんですね。たかさんの鳴り方は、遠鳴りの理想形でしょう。
シェリダンみたいな頭部管をマスターズにお願いしたら、シェリダンやラファンみたいなタイプの頭部管にしてしまうと、「マスターズにしかないものが失われてしまう」可能性があるとのこと。それに、最終的には、クラシカル寄りな頭部管に戻ってくることが多いらしいです。ですから、今回はMEタイプの頭部管を提案されました。
それに、シェリダンみたいな頭部管は、ダイナミクスの微妙なコントロールが難しいのです。繊細な表現をしようとすると、神経を使います。悩むところですね。

Re: 悩むところです 

ラブリー♪さん

> アルタスの頭部管は、鳴り方が違うんですね。たかさんの鳴り方は、遠鳴りの理想形でしょう。

確かに「遠鳴り」って、近くで聞くよりも遠くの方が音が良いと聞きます。それは吹いている私にはわからないんですよねえ。情けない…。昔の演奏会の時も、練習の時は高校生から私の音は小さいと言われる始末でした。今年の定演でも、自分の音が響いているのか、わからなかったので聞きに来た教え子に、フルートの音が聞こえていたか、確かめてしまいました。教え子だけじゃなくアンケートにもずいぶんフルートの音について書かれていましたから、聞こえていたんだなあと、安心しましたけど。

マスターズのМE頭部管は、この間マスターズの人に勧められて私も試奏しました。Ag925の楽器に付けて吹いたんですが、音色と音量のバランスを高度に両立させた頭部管だなあというのが、率直な印象です。この楽器を買おうか正直悩みました。確かに音量を重視した頭部管は、音色の変化とか繊細な表現とかは難しいかもしれません。

まあ、私個人の考えですけど、音量を出すのが難しいか、表現を付けるのが難しいかの選択だったら、楽器には音量を求めたいと思っています。新しいフルートも、その観点で選びました。パールは5種類の頭部管を持っているので、クラシカルなタイプから音量重視タイプまで試奏しましたが、結局音量重視タイプを選びました。吹奏楽でやることを考えると、そうなってしまうかなあ、なんて思ってます。

アルタスの頭部管は私の20年前の楽器は音量重視だったと思います。繊細な表現が難しく、モーツァルトやバッハの曲を吹くと嫌になる位、うまく表現できませんでした。最近、表現のやり方がちょっとだけわかってきたかなと思ってます。今のアルタスは、私のよりも音色よりになっていると思いました。表現は付けやすいですけど、音量は他のメーカーに負けることが多いと思います。試奏会の会場で他の人がピーヒャラ吹いていると、自分の音が聞こえませんから。でも、遠鳴りしてるかも知れません。アルタスの営業の人にはそう言われました(笑)。

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