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参考音源付き記事

吹奏楽の原点は行進曲~マーチ王「スーザ」

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 3/7、本番の演奏を終えて、テレビのN響アワーを見ていると、番組の最後に「行進曲」について取り上げていました。私のブログでも紹介したメンデルスゾーンの「結婚行進曲」などを取り上げて、有名な作曲家は、みんな行進曲を書いていると司会の方が結んでいました。たしかにベートーベンもモーツァルトも「行進曲」を書いています。

 「行進曲」は、大別して二種類あると思います。ひとつは人々が実際に行進するための曲です。もっとも多く使われたのが軍隊の行進でしょう。「マーチ」の語源は「軍神」を表す「マルス」だそうですから、これはうなずけるところです。もうひとつがステージで演奏して、人々が鑑賞するための曲です。

 この二種類は微妙に違っています。屋外で行進するために使う時はテンポは一定でないといけません。テンポが変わったら行進できなくなってしまいますから。音楽としては音量の変化があった方がいいのですが、屋外で聞こえない位の小さい音だと行進できませんので、弱奏部でもそれなりに音楽が聞こえてくる必要があります。

 屋内で演奏する時は、それに縛られる必要はなくなりますので、テンポの変化があったり弱奏部をもっと使ったりして演奏効果を高めたりします。有名な「ラデッキー行進曲」は、ほぼ屋内鑑賞用と思っていいでしょう。音源はこちらです。


完全に鑑賞用の行進曲もあります。モーツァルトの「トルコ行進曲」はその典型だと思います。(音源はこちら) 吹奏楽コンクールの課題曲は、行進曲が多かったりします。「ウィナーズー吹奏楽のための行進曲」という曲は「ええーっ、これが行進曲!?」なんて曲です。音源はこちらです。音量が小さいかもしれませんので調整してお聞きください。いい曲ですよ。

 もともと屋外の行進用に作られた曲がステージでのコンサートでよく演奏されるようになった曲もあります。マーチ王ジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa)の「星条旗よ永遠なれ」は、今でもコンサートのアンコール等で取り上げられます(音源はこちら)。佐渡裕さんもシェナウインドオーケストラ(吹奏楽団)の演奏会では、お客さんも楽器を奏でて、これを一緒に演奏します。参考音源のバーンスタインの演奏は、テンポの変化が激しくて実際には行進不能でしょう(笑)。でもこういう演奏は、お客さんも手拍子で参加できるという意味で「ラデッキー行進曲」に通じるところがあります。

 実際に行進できる「星条旗よ永遠なれ」はこちらです。個人的な好みで言うと、こちらの演奏の方が好きです。吹奏楽でもオケでも、トリオと呼ばれる中間部の部分に、ピッコロの派手なオブリガートが入っているのが最も良いです。私はこれを昔ピッコロで何回やったかなあ…。(ちなみに行進曲の形式は複合三部形式です。基本的にはABAのBの部分がトリオと呼ばれる部分です。複合三部形式でない行進曲もありますが、トリオと呼ばれる転調部分は、必ずよ言っていいくらいあります。)

 スーザは、屋外での鑑賞に耐えられる行進曲を何曲も書いた人です。このブログによくコメントをくださるFALさんお気に入りの「テキサスの娘たち」も、その中の一曲です。これも曲中のトリオの部分でピッコロが活躍しますよね。残念ながら日本ではあまり演奏されないのですが、この曲はスーザのマーチを特集したCDには収録されているものが多いです。

 スーザは自ら吹奏楽団を作って自作のマーチを演奏して回りました。屋外での演奏が主目的ですから、人数も大人数で(60~80人位)、チューバを改造して演奏しながら歩けるようにして、もともと空を向いていたベルを前に向けるようにしました。(この楽器は彼の名前をとって「スーザフォン」と言います。詳しくはこちら)チューバと同じようにベルが上を向いているユーホニウム(昔はバリトンホルンと言ってユーホニウムより管が細かったんです)を同じようにベルだけ前に向けた楽器も使いました。

 屋外での演奏ですから、音量の小さい楽器は不利です。クラリネットが束になってようやく聞こえる位ですから、フルートは束になってもかないません。でもピッコロは負けません(えへん!)。スーザがピッコロを重用したのも、このあたりに理由がありそうです。フルートの高音域とピッコロの中音域では、音高は一緒でも音色が全然と言っていいくらい違いますし、ピッコロの高音域と同じ音域を持つ楽器はそうそうありませんから。

 アメリカのバンドは人数編成が流動的ですので、どのパートは何人とか、はっきりと決まってはいないようです。ピッコロは、大人数でも1~2人いれば十分です。昔、「星条旗よ永遠なれ」をコンサートでやった時、フルートパート全員ピッコロ持ち替えを試したことがありますが、耳が痛くなりました(笑)。ちなみに参考音源の、バーンスタイン指揮による演奏では、ピッコロ三本でやってました。この曲は笛吹きにはたまらない曲ですね。
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~ Comment ~

 

たかさん、
素晴らしい記事をほんとうにありがとうございました。
音楽におけるマーチ~行進曲の流れが作曲者や楽器の種類まで、
簡潔に分かりよくまとめられており、読んでいてとても嬉しかったです。
そしてピッコロとフルートの関係もよ~く理解できました。
これからもまたどうぞよろしくお願い申しあげます。

Re: タイトルなし 

FALさん

 おほめいただき恐縮です。行進曲については、そのうちに記事にしたいと思っていたこともあって、私の方こそ、いいきっかけをいただいたと思っています。こちらこそ感謝です。これからもよろしくお願いいたします。



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