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音楽全般

「結婚行進曲」と「葬送行進曲」三連符は奥深いぞ

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 メンデルスゾーンの『結婚行進曲』は、ドイツの作曲家メンデルスゾーンが1843年に作曲した劇付随音楽『夏の夜の夢』作品61の中の9番目に登場する舞台音楽です(音源はこちら)。この曲は多くの人が耳にしたであろう名曲です。なにしろ街のあちこちにある結婚式場からは、たいていこの曲が流れてきますから。冒頭の「タタタターン・タタタターン」という三連符はいかにも華やかで、結婚は新たな人生の旅立ち」なんてことを印象付ける作品だと思います。

 ところがメンデルスゾーンは同じ三連符のモチーフを使って『葬送行進曲』も書いているんです。(『無言歌集』Op62.No3・音源はこちら)う~ん。「結婚は人生の墓場」という言葉を思い出してしまいます。それにしてもこの二曲、リズムのモチーフは同じなのに、調が違うと雰囲気がまるで違うのは、さすがです。


 この三連符のモチーフは、マーラーの交響曲第五番の第一楽章にも使われています。この曲の冒頭にトランペットのドソロ(伴奏なし)で、「タタタターン・タタタターン」という「葬送」のモチーフが奏でられます。(音源はこちら)メンデルスゾーンの曲は調が違いますから、「結婚」と「葬送」の区別はつきやすいのですが、このトランペットのソロを明るく華やかな音色で吹いてしまったら台無しになってしまいます。あくまで暗く沈んだ音でないとサマにならないと私は思います。

 小澤征爾さんは、マーラーを得意としていたようで、ボストン交響楽団の音楽監督をしていた時に、このマーラーの五番をやっています。(この頃、来日してマーラーの九番を新日本フィルとやったこともあります。私はこれを聞きにいきました。)小澤さんも冒頭のトランペットの音色への要求は厳しかったようで、当時首席を務めていたトランペット奏者の人が、マエストロの要求に応えられないことを悩んだという手記を読んだことがあります。

 楽器は何といっても奏者自身の音が出るもので、奏者が明るい音色を持っていたら、楽器を変えようがマウスピースを変えようが、音色は変わらないものです。奏者がいかに多様な音色を持っているかが大事だと思うんですが、このマーラーのトランペットソロに要求される音を、いったいどれだけの奏者が表現できるのかと考えてしまいます。

 私は、小澤征爾指揮・ボストン交響楽団演奏のマーラーの五番の音源を持っていますが、冒頭のトランペットソロは暗くて深い悲しみに満ちていて、すごくいい演奏だと思っています。(残念ながらYouTubeに音源はありませんでした)このソロをやった人が、あのマエストロオザワの要求に応えようと悩んだ人なのかはわかりません。思うのは、音楽は奥が深いなあということです。
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