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吹奏楽合奏理論

純正律と平均律を吹奏楽でどう使う?

 ←チューナーの正しい使い方… →フルートの材質による音の違いは本当にない?
 これも旧ブログで取り上げたテーマです。吹奏楽をやる上で、どうしても避けて通れない重要なテーマだと思いますので、ここにもう一度述べておきます。純正律や平均律について詳しいことをお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。
ウィキペディア(Wikipedia)純正律

 肝心なことをまとめますと、純正律と平均律では音程が微妙に違うということと、純正律の和音の響きの方が、平均律よりも良いということです。そこで、より美しいサウンドを求めようとすると純正律に取り組むことになるのですが、これが非常に難しいのです。理論は、いくらでも手に入ります。頭では理解できるのですが、実際に音にするのは…。正直に申し上げて、純正律に取り組んでいても、平均律すらまともに出来ていないバンドが結構あります。まずは、ちゃんとした平均律がとれるようにならないと、次(純正律)に進めないでしょう。純正律は平均律を基準にして音程をコントロールするのが一般的ですから。

 バンドでは、平均律で調律されている楽器(鍵盤打楽器やピアノ)も使いますから、まずは、これらの楽器に合わせられるようにならなければいけません。私は昔、ある発表会で演奏の講評をさせていただいた事があります(一緒に講師をした方は某音大の先生でしかもフルートの方でしたので緊張しました)。あるバンドは、管の音と鍵盤打楽器の音がまるで合いませんでした。一生懸命に練習したと思える演奏でしたので、とても勿体ないなと思ったものです。管楽器自体の音程は、結構アバウトなものです。奏者の技量が未熟だと、平均律の音程すらまともに作れません。逆に、だからこそ上達すると、微妙な音程のコントロールが出来るようになるのだと思います。

 さて、奏者の技量が向上して、純正律の音程を作る段階になると、また厄介な問題が出て来ます。長三和音(ドミソ)を完全に合わせようと思うと、第三音(ミ)はかなり低め、第五音(ソ)は、ほんの少し高めにとります。このドミソをⅠの和音として、Ⅴの和音を作ろうとすると、ほんの少し高い「ソ」の音を基準にして和音を作りますから、第三音の「シ」はかなり低めにとるのですが、「ミ」よりもほんの少し高めにとるという、理論だけで考えていくと非常にややこしい事になります。そして、もうひとつ平均律で調律されている鍵盤打楽器やピアノと管楽器の音程が、かけ離れて行くという現象も起こります。

 純正律を完全なものにしようとすると、このようにややこしい事になるので、私は「疑似純正律」を考えています。それは、長三和音の第三音だけを低めにとって(短三和音の第三音は高め)、第五音は平均律のままというものです。これだと、どんな和音でも対応できますので、Ⅰの和音とかⅤの和音とか考えずに済みます。この練習はひたすら主音と属音(第五音)を鳴らしている中に、響きを重視しながら第三音を入れる感覚を磨きます。B♭が出来たら、FでもCでもAでも同じように練習します。こんな感じで和音をよりきれいに響かせる感覚を磨きます。

 普段の演奏ならこれで十分でしょう。コンクールだってよほどレベルが高くなければ…。でも、疑似純正律は、完全純正律には、やはりかないません。私は過去の吹奏楽コンクールで、それを実感したことがあります。何しろ同じ課題曲をやって、響きが全然違うのですから(涙)。もっともその学校は、その年、全国大会で金賞を取りましたが…。

 これも昔の話ですが、鍵盤打楽器は平均律で当たり前と思われていた時代に、マリンバの音程を純正律に近づけようとしたことがあります。もちろん音板一つ一つの音程を確認して、曲想に合わせて最適なものを選んだのです。もちろん結果は出ました。しかし、そんなことまでしないといけないのは…ねぇ。(それを最初にやったのは誰だよ!by影の声)

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~ Comment ~

率直な疑問です 

吹奏楽コンクールに関する記述で、「疑似純正律」は「完全純正律」にかなわないとあるんですが、そんなに違うんでしょうか?

Re: 率直な疑問です 

さすらいの棒振りさん

 理論上は第五音のわずか2セントの差なんですけどね。本文で書いた年のコンクールの課題曲は、いきなりⅤの和音で始まる曲でした。その後、Ⅰの和音になるのですが、人間の感覚は恐ろしいもので、出だしの和音を基準にサウンドを作ってしまうのです。そうすると、どうしてもⅠの和音がうまく合わなかったりします。ホールの中では残響がありますから、Ⅴの和音を完全純正律で鳴らして、その後Ⅰの和音だと、とてもすっきりとした響きになります。でも、「疑似純正律」はちょっと濁るんです。ましてや曲の和音進行でピッチを崩す可能性の高い曲だとなおさらです。
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