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小説「夏色のロンド」

小説「夏色のロンド」1

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「おかあさん、私、公立の高校に行く。でも、マーチングはやめないから」

大槻響は、中高一貫の私立中学に通っていた。小学校のときに、マーチングをやっている上級生に憧れて、マーチングを始めたが、地元には、マーチングをやっている中学校がなかったため、マーチングバンドのある都内の私立中高一貫校に通っていたのだった。

響の父は響が中学校一年生の時に亡くなっていた。響の父は吹奏楽部の顧問を長年務めてきた。部活で、いつも自宅にいない父であった。その父が全国大会を前にして、脳梗塞を起こし緊急入院した。その吹奏楽部は全国大会に父抜きで参加した。演奏は良かったとは言えないものの、彼女たちは精一杯がんばった。響の父は全国大会から帰って来た彼女たちを迎えるため、車椅子のまま学校に向かった。その日の夜、自宅に戻った響の父は、近所で行われていた夏祭りを見たいと響に車椅子を押させて出かけ、夏祭りの会場で容態を悪化させて亡くなったのだった。

響は父と同じで音楽が大好きだった。私立の中高一貫校を選んだのも、6年間受験の心配をしないで部活動に打ち込めるからだった。しかし、母ひとりの収入では、響が私立の学校に通い続けるのは難しかった。響は中学校卒業を機に、公立の高校に進学することを決めたのである。

マーチング活動をしている公立高校はそれほど多くない。もともと吹奏楽はお金がかかるが、マーチングをやるためには、マーチング専用の楽器や、カラ―ガードと呼ばれる生徒が持つ色とりどりのフラッグ、マーチング専用のユニフォーム等、さらにお金がかかるのである。公立高校がマーチング活動を敬遠する理由のひとつがこれであった。

響は、地元S県の城南高校を受験した。調べたところ、S県でマーチング協会の主催する大会に参加していたのは、この高校だけだった。公立高校でマーチングをやろうと思ったら、この高校しかなかったのである。しかし、S県のマーチングの大会に参加する高校は、この高校以外は全て私立高校、しかもそれらの高校はすべて100人以上の部員を擁して大会に参加していた。50人ほどで参加していた城南高校は毎年関東大会に進めずにいたのである。

「私がこの高校を関東大会に出場させる!」

響が、こう決心したのには訳があった。中学の卒業式の時に、仲の良かった友人二人とこう約束したのである。

「絶対に関東大会で会おうね!」

意気込んで城南高校の吹奏楽部に入部した響は、最初から困難にぶつかった。

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この小説はフィクションです。次回はいつになるかわかりません。



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